2016年1月29日 南アフリカ-政策金利を引き上げ– <政策金利とインフレ率の推移> <0.5%の利上げを実施> 1月28日(現時時間)の金融政策委員会で、南アフ リカ準備銀行(以下、SARB)は政策金利を6.25% から6.75%に0.50%引き上げることを決定しました。 急激な通貨安と食品価格上昇によるインフレ圧力の 高まりを理由に、昨年11月に続き利上げを決定しま した。 今回も市場は利上げの可能性は高いとみていたこと から、今回の決定については概ねサプライズはあり ませんでした。 (%) 10 (2011/1/3~2016/1/28) (%) 10 南アフリカ政策金利:左軸 南アフリカ消費者物価指数(前年比):右軸 8 8 中央銀行の政策目標範囲 6 6 4 4 2 2 <引き締め的なスタンスが続く見込み> SARBは2016年のGDP成長率の見通しを1.5%から0.9% へ引き下げるとともに、インフレ率の見通しを、2016年 は6.0%から6.8%へ、2017年は同5.8%から7.0%へ修 正しました。 11年 国内景気の減速に対し懸念を示しつつも、高インフレが 続く見通しから、声明文には「委員会は、経済が直面す る成長制約は構造的な性格のものであって、金融政策の みで解決することはできないと見ている」との文言が追 加されており、引き続き金融引き締め的なスタンスが継 続されると見られます。 12年 13年 14年 15年 ※政策金利は発表日ベース ※消費者物価指数は2011年1月~2015年12月 <南アフリカランドの推移> (円) (2011/1/3~2016 /1/28) 15 南アフリカ経済は資源輸出への依存度が高く中国経 済や資源価格の影響を受けやすいこと、信用格付け の引き下げリスクなどもあり、ランドについては当 面不安定な動きが続くと見られます。 (ランド) (ランド高) <ランドは当面不安定な動きが続く見込み> 南アフリカランド(以下ランド)は、昨年12月、財 政再建に取り組んできたネネ財務相が解任された後、 急落しました。2016年に入ってからも中国経済の減 速懸念再燃や資源価格の下落が進んだことから、1 月11日には1米ドル17.917ランドの最安値を付けま した。その後は1米ドル16ランド台の推移が続いて います。 16年 4 6 (ランド安) 10 8 10 12 5 14 南アフリカランド/円(左軸) 16 米ドル/南アフリカランド(右軸) 0 18 11年 12年 13年 14年 15年 16年 出所:Bloomberg ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料に記載されている今後の見通 し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来 の運用成果等を約束するものではありません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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