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しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
投資環境
2016 年 1 月 29 日
日銀は再びサプライズを演出
日銀は、1 月 28-29 日の金融政策決定会合で、これまでの「量的・質的金融緩和」政策に、
「マイナス金利」
を加えた「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」を導入することを決定しました。金融機関が保有する日銀
当座預金に▲0.1%のマイナス金利を適用することになります。日銀は今後、
「量」・
「質」
・
「金利」の 3 つの
次元で緩和手段を駆使して、金融緩和を進めていくこととしています。
「量」および「質」についてはこれまで通りで、巨額の資産買入れが継続することになります。
「量」
・・・日銀が供給するお金の量である“マネタリーベース”が、年間約 80 兆円に相当するペース

で増加するよう金融市場調節を行う。
「質」
・・・長期国債について、保有残高が年間約 80 兆円に相当するペースで増加するよう買入れを

行う。ETFおよびJ-REITについて、保有残高が、それぞれ年間約 3 兆円、年間約 900 億円に
相当するペースで増加するよう買入れを行う。
「金利」・・・金融機関が保有する日本銀行当座預金に▲0.1%のマイナス金利を適用する。今後、必

要な場合、さらに金利を引き下げる。
また、あわせて公表された経済・物価情勢の展望(展望レポート)では、2%の「物価安定の目標」に達す
(円)
21,000
130
125
20,000
1.2
(ポイント)
18,000
115
17,000
110
16,000
105
15,000
1,900
0.8
1,800
0.6
1,700
0.4
1,600
100
日経平均株価(左目盛)
長期金利(左目盛)
ドル円(右目盛)
16/1
15/10
15/7
(年/月、日次)
東証REIT指数(右目盛)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんき ん投信 作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんき ん投信 作成
(bp)
15/4
(年/月、日次)
15/1
1,400
14/10
0.0
14/7
1,500
16/1
15/10
15/7
15/4
15/1
14/10
90
14/7
12,000
14/4
95
14/1
13,000
0.2
14/4
14,000
2,100
2,000
1.0
120
19,000
250
図表2. 長期金利とJリート
(%)
14/1
22,000
図表1. 株価とドル円
(円)
図表3. 期待インフレ率
図表4. 消費者物価指数とドル円
1.5
200
150
100
50
(前年比、%)
(前年比、%)
30
1.0
20
0.5
10
0.0
0
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
CPI(除く生鮮食料・エネルギー、左目盛)
ドル円(9か月先行、右目盛)
16/7
16/1
15/7
15/1
10/1
10/4
10/7
10/10
11/1
11/4
11/7
11/10
12/1
12/4
12/7
12/10
13/1
13/4
13/7
13/10
14/1
14/4
14/7
14/10
15/1
15/4
15/7
15/10
16/1
(注)期待インフレ率は、物価連動債が織り込む将来のインフレ率(BEI)
(出所)QUICKよりデータ取得し、しんきん投信作成
14/7
-30
14/1
-1.5
(年/月、日次)
-150
13/7
-20
13/1
-1.0
12/7
-50
-100
12/1
-10
11/7
-0.5
11/1
0
(年/月、月次)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
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投資環境
2016 年 1 月 29 日
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
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る時期について、原油価格下落の影響が 2016 年度末までは残るとして、これまでの“2016 年度後半頃”から
“2017 年度前半頃”に先延ばしされました。
この日銀の決定がサプライズとなり、発表後の金融市場は乱高下する展開となりました。国内株については
一旦上伸後に前日比マイナスとなりましたが、結局、日経平均株価は前日比 476 円 85 銭プラスの、1 万 7,518
円 30 銭で引けました。長期金利(新発 10 年国債利回り)は、一時 0.09%まで低下し過去最低を大幅に更新。
また、東証 REIT 指数は 5%を超える大幅高となりました(図表 1、2)
。
これまで日銀の黒田総裁は付利(銀行などが日銀の当座預金に預けるお金に付けている金利)の引き下げに
ついては、消極的な発言をしていましたが、今回の決定で、金融政策の幅が広がることになります。
他方、基調的なインフレ率を捕捉するための指標として日銀が重視している、12 月の“生鮮食品・エネルギ
ーを除く消費者指数”は、前年比で 1.3%上昇と、前月の 1.2%を上回りました。もっとも、昨年夏場までの
円安の影響が大きいとみられます。9 か月の時間差で為替の影響が物価に影響するとした場合、今年前半にも
円安効果が剥落してしまう可能性があります(図表 3、4)
。早晩、一段の金融緩和に踏み込むことも考えられ
ます。超緩和的な金融環境の下、円高進行もひとまず阻止された格好です。春闘を前に、経営者のマインドが
好転し、賃上げなどにつながると、日銀が主張する“企業・家計部門で所得から支出の好循環メカニズム”がし
っかり作用してくる可能性も出てきます。しばらくは、中国などの外部環境に加え、マイナス金利の影響を確
認していくことになります。
(参考)日銀政策委員の大勢見通し
対前年度比、%。なお、< >内は政策委員見通しの中央値。
実質GDP
2015 年度
10月時点の見通し
2016 年度
10月時点の見通し
2017 年度
10月時点の見通し
消費者物価指数
(除く生鮮食品)
消費税率引き上げの
影響を除くケース
0.0~+0.2
+1.0~+1.3
<+0.1>
<+1.1>
0.0~+0.4
+0.8~+1.4
<+0.1>
<+1.2>
+0.2~+1.2
+1.0~+1.7
<+0.8>
<+1.5>
+0.8~+1.5
+1.2~+1.6
<+1.4>
<+1.4>
+0.1~+0.5
+2.0~+3.1
<+0.3>
<+2.8>
+1.0~+2.1
<+1.8>
+0.1~+0.5
+2.5~+3.4
+1.2~+2.1
<+0.3>
<+3.1>
<+1.8>
(出所)日銀の資料を基に、しんきん投信作成
(シニアストラテジスト 鈴木和仁)
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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