ベンチャービジネスラボラトリー(VBL)電顕室のご紹介

ベンチャービジネスラボラトリー(VBL)電顕室のご紹介
Introduction of the TEM Facility, the Venture Business Laboratory (VBL)
(学術研究支援総合センター)牧 禎*, (工学府・物理システム工学専攻)箕田 弘喜
*連絡先 E-mail: [email protected]
使い頂いております。既に学術論文や学
会講演で当室から出た研究成果が数多く
発表されています。また、徐々に各装置
を扱える人員も増えてきており、農工大
への技術の継承が進みつつあります。こ
れからも電顕管理責任者(箕田)と連携
してサポートを行ってまいります。
100
20
16
60
11
10
TEM
試料作製装置
12
64
48
52
57
8
40
29
25
20
VBLを利用した研究室数
16
80
装置使用件数
1.はじめに
VBL電顕室は、2010年4月より先端産学
連携研究推進センター内に設置された分
析施設です。用途の異なる二台の透過電
子 顕 微 鏡 ( TEM: Transmission Electron
Microscope)と最新の試料作製装置(装
置一覧参照)が複数台揃っております。
2013年7月から専任スタッフ(牧)が常駐
することになり、操作方法や試料作製技
術の指導が行いやすくなりました。TEM
は組織構造解析を進める強力なツールと
して昔から活用されており、今後も分析
の基本装置として必須です。TEMで得ら
れた観察結果は皆様の研究に新たな発見
と方向性を提示するかもしれません。
0
2010年度
2011年度
2012年度
図 1. 年度ごとの装置使用件数と研究室数の推移
2.これまでの実績(過去三年間)
図 1 は VBL 電顕室が開所してからの三
年間でご利用頂いた装置と研究室の内訳
です。TEM も試料作製装置も恒常的にお
3.ご利用に関して
各装置の詳しい内容についてはお気軽
にご連絡ください(内線:7496)。
サイエンスの世界に幾つも存在する山々(研究分野)の、頂上(真実の理解)を目指す!
ナノバイオ材料 機能性分子 触媒
鉱物
燃料電池
半導体
高分子
生物組織
金属
装置一覧
・高分解能観察用分析電顕 (JEM-2200FS)
・生物・化学系試料観察用電顕 (JEM-2100)
・FIB (JIB-4500)
・イオンミリング装置 (Ion Slicer)
・レプリカ膜作製装置 (JFDⅡ)
・超薄膜作製装置 (UC7)
・三次元画像構築システム (TEMography)
・Cryo関連装置 (CPC, FC7, Gatan 914)
TEM
自然は美しい
未知なる頂上(真実の理解)への道のりは遠く、誰もそれを見た者(研究者)はいません。
雲に隠れたこの険しい山頂への歩み(研究)に必要な道具(実験装置)、それがTEMです。
TEMで見えた景色(構造)には、きっと美しい自然の姿(真理)が映っているはずです。