UGANDA report ~vol.4

UGANDA report ~vol.4~
こんにちは!
日本は秋が近づいて過ごしやすい季節になってきましたか?
こっちは乾季と雨季しかないから雨が降るか降らないか、それによって緑が生い茂るか枯れてしま
うかという違いだけ…。一年中過ごしやすい天気っていうのもいいけど、季節によって違った景色・
食べ物・遊びが楽しめるっていう日本もいいなぁと、しみじみ思っている兼本です。
今回はウガンダの暮らし第2弾ということでウガンダの住環境について紹介していこうと思います。
ウガンダの家って?
「アフリカの家」っていったらどういう家を想像しますか?
ちなみに全部ウガンダの家の写真です!
一番左は、地方の村の一般的な家。土壁・藁(わら)を積み重ねた屋根・木のドア。
風通しが良く、家の中は意外と過ごしやすい。雨漏りの心配もない?らしい…。
2 番目は、地方の村のちょっと良い家や町の一般的な家。コンクリートの床と壁で窓が少ない。
風通しも悪く、日当たりも悪いため、長期間家を空けるとカビが生えることも…。
3 番目は、僕が住んでいる家。セカンダリースクールの教員用住宅は比較的良い家が多く、
そのなかでも、この家はかなりきれい!
一番右は、首都の高級住宅街の家。日本と全く変わらない。
家の中はどうなっているの??(村や町の一般レベル)
《キッチン》
そんなもの、家の中にはありません!笑
外で料理します。当然、ガスなんて無いから燃料は炭や薪。調理台なんてないし、まな板を使う
習慣もないため、野菜などは手のひらの上で切ってしまう。
《トイレ》
そんなもの、村の家の中にはありません!笑
コンクリートの小屋の中に穴が開いているだけ。それを板でふさぐだけ。
臭いもすごいし、虫も湧くし、衛生的にはかなり悪い。
町の家のトイレは左の写真のような感じ。
水は、左の蛇口からバケツに溜めて流す。
日本とは違って穴が前にあるから、いつもどうしようか困ります。笑
《お風呂》
そんなもの、村の家の中にはありません!笑
よく村で見かけるのはこんな光景!たらいの中で洗われる子どもたち。
せっかく洗ってきれいになったのに、またそのまま裸で走り回って
汚れるというパターン。
町の家であっても、こっちはシャワー文化のため日本のようなバスタブはありません。
そして多くの場合、シャワーはトイレと同じスペースで浴びるため、左上の写真のトイレの
上部にシャワーが付いていて、そこで浴びます。
《水道》
そんなもの、家の中にはありません!笑
家の近くにある井戸まで汲みに行きます。
小さい子も家の手伝いのため、重いタンクを運びます。
1つ20キロのタンクを同時に5つ自転車に結び付け
ながらでこぼこ道を運んでいく人も少なくない。
アフリカの中でも貧国とされているウガンダの住環境についてざっくりと紹介させてもらいました。
日本のように蛇口をひねれば水やお湯が出てきて、停電することもなく、きれいなトイレで用を足
すことはできません。でも、水がないときは近所の人と助け合い、近所の人と一緒に外でご飯を作
りながら何気ない会話をするといったコミュニティのありかたも悪くないように感じます。
次回はウガンダの「衣」を紹介しようと思います。それでは、また!
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Awanyunos bobo!
こんにちは!
9月頃から始まるはずの雨季がようやく訪れ、ほぼ毎日、どんなに快晴な日であっても一日一回は
嵐のような雨がやってくるようになりました。ただ、雨のおかげでパイナップルが市場に姿を現す
ことも増え、オレンジは10個で30円という安さ!!に喜んでいる兼本です。
Vol.3・4 で「食」と「住」について紹介させてもらいました。順番がおかしくなりましたが、
今回は「衣・食・住」の最後の「衣」について紹介していこうと思います。
ウガンダンファッション
ウガンダ人はみんなおしゃれが大好き!
基本的に男性はワイシャツにパンツで革靴といったフォーマルなスタイル、女性は色鮮やかなワンピース。
首都に住む人たちはもちろん、田舎の村に住んでる人たちも色鮮やかに着飾っておしゃれを楽しんでいる。
そんなウガンダ人のおしゃれに欠かせないのが「チテンジ」と呼ばれる生地やそれから作られるドレス。
また、先進国の影響によりファッションが変化しつつあるなかでも、ウガンダ北部の地域では伝統的な民
族衣装が残されているところもある。
チテンジ
ゴメス
いろんな絵柄が描かれた鮮やかな一枚の大きな布。
派手なチテンジで作られた伝統的なドレス。
これをそのまま腰に巻いたり、自分のサイズに合わせ
結婚式やパーティーなど人が多く集まるときの
たシャツやスカートに加工したり、カーテンにしたり
正装として着られる。
などなど使い方はさまざま。
日本人は絶対に合わないような派手すぎる色で
6ヤード(約5m46cm)で約1500円。
さえもアフリカ人には似合ってしまう。
北部地域の民族衣装
ウガンダ北部に位置するカラモジャ地域の民族衣装。
カラモジャはウガンダの中でも特に暑い地域で、乾いた
風もよく吹きすさぶため、強い紫外線や砂煙から身を守る
ために布を体に巻くようになった。
さらには、顔に切り傷をつけ、そこに薬を入れて凸凹を
作るフェイスペインティングもカラモジャの伝統的な習慣。
村の子どもたち
思っていた以上に村の子どもたちもちゃんとした服装!
よく穴が開いてたり、破れてたり、サイズが小さくて
おなか出てたり、靴をはいてなかったりするけども…。
そして、「どうやってこんなとこまでやってきたんだ?」
というようなTシャツに巡り合うことも!
驚きのファッションルール!!!
☆ミニスカート禁止法
2013年に定められた法律で、膝上丈のミニスカートを履いている女性は逮捕。
でも実際はミニスカートを履いている人はたくさんいて、逮捕されることはまずない。
☆制服の袖まくりは「先生への反抗心」
暑い日に学校の制服のワイシャツの袖をまくることってありますよね?
でも、袖をまくった状態で先生と話すことは失礼なことになってしまう。
なぜかというと、袖をまくった状態が「ケンカの準備完了」を意味しているから。
ウガンダに来る前は《上半身裸で槍を持っている》ような人たちに会えるのかと期待していました。
でも、実際のウガンダはそんなイメージとは全く違った世界。皆さんのイメージはどうですか?
アフリカについてのイメージと実際のアフリカは違っていますか?
これからも実際のアフリカ・ウガンダをお伝えしていくので、暇なときにでも見てみてください(^^)
それでは、また!
Awanyunos bobo!
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こんにちは!
いきなりの宣伝ですが、今年で 50 周年を迎えた青年海外協力隊の記念映画「クロスロード」が
11 月日から公開されました。自分の活動内容とは違いますが、協力隊というものを知るには良
い機会だと思うので、ぜひ見てみてください。…という、広報活動もしている兼本です。
今回は「ウガンダの自然」について紹介していこうと思います。
「Pearl of Africa」
ウガンダはアフリカのなかでも自然豊かな国で「Pearl of Africa(アフリカの真珠)」と呼ばれるほど。
東の国境と西の国境のそれぞれに高い山がそびえ立ち、南にはアフリカ最大の湖、そしてそこからは
世界最長の川、ナイル川の源流がある。さらには、世界でたった2カ所しかないマウンテンゴリラの
生息地もここウガンダにある。
日本の本州ほどの大きさしかない国土のなかにもさまざまな自然と環境の変化を感じることができる。
ルウェンゾリ山
西の国境沿いにあるアフリカで3番目に高い山(5109m)
赤道直下に位置しているウガンダであっても山頂には一年中雪が
残っている。1994年に世界遺産に登録される。
ちなみに、世界中で赤道直下に位置している国は196か国のうち、
たったの14か国しかない。
エルゴン山
東の国境沿いにあるアフリカで5番目に高い山(4321m)
昔の原住民「エルゲヨ族」が名前の由来。
火口の大きさは世界2位とされており、直径8km。
富士山の火口の直径が600mなので約13倍の大きさ!
ビクトリア湖
アフリカ最大、世界で3番目に大きな湖(68,800km2)
日本最大の湖、琵琶湖の約100倍!!!
そして、世界最長の川のであるナイル川の源流でもある。
左の写真がビクトリア湖とナイル川の境目になっているところ。
かつては約400種の固有種が生息していた湖も外国人の外来魚
の放流によって200種にまで激減し、多くの在来種が絶滅の危機
に瀕している。
シピ滝
「ウガンダで最も美しい滝」と呼ばれている滝。
標高2000mの高台に3つの滝が連続して流れていて、
それぞれ80m、60m、100mの高さがある。
一番大きな滝の脇にはロープを伝って下まで降りるアクティ
ビティがあり、スリルと自然の雄大さを感じることができる。
ブウィンディ原生国立公園
世界で2カ所しかないマウンテンゴリラの生息地のひとつ。
全世界で生息しているゴリラの頭数の半分にあたる約360頭
がここで生息している。
ゴリラは背中が灰色の毛で覆われている「シルバーバック」と
呼ばれるオスをリーダーとし、家族でまとまって行動する。
「ドラミング」と呼ばれる胸を叩く威嚇行為は争いを未然に防
ぐためにしているらしい。
国土の小さいウガンダは大自然の迫力や規模において、他のアフリカ諸国に劣るところがあるかも
しれません。でも、自然の美しさなら負けることはない!と個人的には思っています。
みなさんも人生で一度はアフリカの大自然を訪れてみるのはどうでしょうか??
それでは、また!
Awanyunos bobo!
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こんにちは!
今年の日本は暖冬で、20℃越えした日もあったみたいですね!!ここウガンダは季節の
変化がなく、半袖・短パンで過ごせてしまうクリスマスやお正月のために全く雰囲気を
楽しめず…。でも、街にはサンタクロースが飾られているという風景に違和感を感じずに
はいられない、そんな兼本です。
今回は、ウガンダのクリスマスの過ごし方について紹介していこうと思います。
そもそも“クリスマス”って…
クリスマスとは、
「キリストが世に来たことを記念する日」をお祝いするキリスト教の行事のこと。
よく「キリストの誕生日」と言われるが、正確な誕生日がいつかがわかっていないため、この表現
のほうが適切。そして、キリスト教徒はクリスマスイヴに教会へ集まって礼拝を行う。
日本ではクリスマスイヴ=24日、クリスマス=25日とされているけれど正確には間違っていて、
キリスト教で用いられる暦(教会暦)では日没を日付の変わり目とするため、クリスマスは24日
の日没から25日の日没までとなる。また、イヴとは「前日」という意味ではなく「evening(夕暮
れ、晩)」を意味しているため、正確には「クリスマスイヴ=クリスマスの晩」という意味になる。
日本人のほとんどが無宗教だからこういったことはよく
わからないですよね。ただ、ほとんどの人が無宗教である
日本がキリスト教の行事を盛大に盛り上げていることも
不思議なことですよね?
日本での過ごし方
・友達や恋人と一緒に過ごすことが多い
・どこかへでかけたり、外食したり
・クリスマスイヴ24日が盛り上がる
ウガンダでの過ごし方
・実家で家族や親戚と一緒に過ごす
・教会へ行って礼拝をした後、親戚で集まって
ホームパーティーなど
・クリスマス25日が盛り上がる
過ごし方に大きな違いはなく、宗教の違いで「礼拝をするかしないか」
ボクシングデー(Boxing Day)
ボクシングデーとはスポーツの「ボクシングの日」という意味ではなく、キリスト教に由来した
休日のことで、クリスマスの翌日(12月26日)が祝日となります。
《なんで祝日になるの?》
・教会がクリスマスの前に貧しい人たちのために寄付箱(Box)を設置して寄付を募り、それを
クリスマスの翌日に開けて人々に配ったから
・屋敷に仕える召使いはクリスマスの日も働かなければならず、その代わりに26日に休みが
与えられ、主人からもらったプレゼントの箱(Box)を次の日に開けることができたから
でも現在のボクシングデーはそんな由来とは全く関係なく、
「大安売りの日」となっていて、閑散とする25日とは違って
多くのお客さんで街がにぎわう日となるみたいです。
ウガンダではあまりそんな光景は見られないですけど…。
※ウガンダのクリスマス事情※
“運賃上昇”
“治安悪化”
クリスマス前になると、ウガンダの主要な
クリスマスで物価が上がるといつも以上にお金が
交通手段であるダクシーやバスの運賃が
必要になります。するとどうなるか?すりや
値上がりします。短い移動距離の場合はあまり
ひったくりなどの軽犯罪が増えてきます。
変わらないけれど、長距離バスの場合は普段の
夜道を歩いていると、後ろからバイクが近づいて
2倍になるときも!
きてバッグを奪ってそのまま逃走するといった
みんな実家へ帰ったり首都へ上がったりしなく
被害が多発します。特に外国人はお金を持っている
てはいけないので、この値段に文句も言うこと
と思われているので、常に周りを確認しながら
ができないのです…。
行動しなければならないのです。
日本ではあまり体験できない教会での礼拝。みんなで歌う讃美歌はめちゃくちゃ迫力があり、
自然と泣きそうになるほど感動しました!
先日旅行で訪れたエチオピアは1月7日がクリスマスで、そこでもまた全く違った文化の
違いを感じることができ、世界にはまだまだ知らないことがたくさんあるんだということを
痛感させられました!エチオピアンクリスマスについては、いつか紹介しようと思います。
それでは、また!
Awanyunos bobo!
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