沖縄国際大学 南島文化研究所 第 195 回 シマ研究会 沖縄文化のレジリエンス(復元力) ―地域史と景観復原の視点から 戦争と占領は生活と共に文化を破 壊し、変容させる。しかしながら、 そうした破壊され、変容した文化の 基層は人々の記憶や景観にその痕跡 を残す。そもそも文化は時空間の中 で不変のものではないが、外圧によ る改変に対する抵抗力や復元力-レ ジリエンス-を持ちうる。もちろん それは文化自身の力というわけでは なく、それを人々の記憶や景観の中 に留め、そこから引き出そうとする 主体の力に他ならない。 本研究会では、 「沖縄文化」をテー マに、沖縄戦と米軍統治を経て立ち 上がった「地域史」研究の意義と普 天間基地跡地に復原さるべき文化景 観の価値について、基地の街の自治 体史編纂と返還跡地利用計画策定と いう実務の文脈から考察したい。 講 師:恩河尚氏(沖縄国際大学非常勤講師・沖縄市総務部総務課市史編集担当嘱託) 「地域史編集とまちづくり ―沖縄市史編さんの取り組みから」 呉屋義勝氏(南島文化研究所特別研究員・元宜野湾市教育委員会文化課課長) 「文化財保護行政の取り組みと課題 ―普天間飛行場の跡地利用計画の策定に向けて-」 コメンテーター:山﨑孝史氏(南島文化研究所特別研究員・大阪市立大学教授) 司 会:崎浜 靖氏(南島文化研究所副所長) 日 会 共 時:2016 年 2 月 5 日(金)午後 4 時 20 分~6 時(終了予定) 場:沖縄国際大学 13 号館 1 階会議室 ※入場無料・申込不要 催:科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究) 「軍事的圧力に抗う文化的実践-沖縄とパレスチナにおける地誌編纂と 景観復原」 (研究代表者 山﨑孝史大阪市立大学教授) 沖縄地理学会 問合せ先: 沖縄国際大学南島文化研究所 電話:098-893-7967 [email protected]
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