産業用地確保に係る基礎調査業務委託 仕様書 1 業務の目的 経済のグローバル化や、これに伴う産業構造の転換、消費者ニーズの多様化などを 背景に、我が国の経済状況は不透明感を増している。本市においても、製造業など一 部で回復がみられるが、事務所数や雇用など、おおむね厳しい状況が続いている。 また、本市をはじめとする地方自治体の財政状況は、少子高齢化社会の到来や雇用 情勢の悪化などに伴い、高齢者福祉や生活保護対策に支出される扶助費が増加し続け ており、今後も引き続き増加することが見込まれる。 このような中、本市の財政目標を示す「第 2 期千葉市財政健全化プラン(平成 26 年 度~29 年度」では、歳入確保対策として企業誘致の推進による法人関連の税収基盤を 強化することが取り上げられている。これまでも、 「累積投資(マイレージ)型」の企 業立地促進事業補助金の創設など、国内外の企業誘致を積極的に推進してきたところ であり、堅調な企業立地実績が続いている。税源の涵養・雇用の推進を進めていくう えで企業立地の促進は非常に重要であることから、引き続き積極的に対応していく必 要がある。 しかしながら、企業にとって立地ニーズの高い地区における産業用地の確保は喫緊 の課題である一方で、現在の市内における産業用地不足は明らかであり、今後の企業 立地活動を進めていくうえで重大なネックとなる可能性が高い。 一層の企業集積を図るために「千葉市第 2 次実施計画」においても産業用地の確保 に向けた検討が位置付けられたところであるが、検討に当たり、産業用地確保のため の手法や候補地についての検討を行うべく、基礎調査を行うものである。 2 業務委託内容 (1)本市の立地特性を調査し、分析すること。 (2)企業立地の動向と立地ニーズを調査し、分析すること。 (3) 企業の立地ニーズの調査にはアンケートを実施し、その結果を回収後に企業へヒア リングを実施すること。 ア ヒアリングする企業の数は最低10社とするが、実施にあたっては受注者側から の提案による。 イ 企業へのヒアリングに際しては、必要に応じて市職員も協力・同行する。 (以下の項目は、 (1) 、 (2)、 (3)を踏まえた上で実施する) (4)本市にとって最も集積に適した業種・施設(立地形態)について分析を行うこと。 (5)本市内において複数の候補地を選定し、評価項目・評価基準を策定した上で、評価・ 分析を行うこと。 ア (1)~(4)を踏まえ、市域内のうち、産業用地に適当である候補地や候補施設 等を最低3箇所選定すること。 イ 市から指定のあった候補地について、産業用地としての調査と分析を行うこと。 ウ 上記ア・イで選定された候補地について、概要をまとめ、産業用地としての評価と 分析を行うこと。 (6)上記項目を踏まえ、事業主体や規制緩和等の整備手法ごとの、メリット、デメリッ ト(課題)を明らかにすること。 3 特記事項 (1)著作権の取り扱いについて 業務委託に基づき作成される成果物等の著作権に関する取り扱いについては、以下 に定めるとおりとする。 ア 受託者は、著作権法(昭和45年法律第48号)第21条から第28条までに規定する権 利(著作権)を市に無償で譲渡するものとする。 ただし、市に著作権を譲渡できないもの(オープンソースによるプログラムや写 真などレンタル素材等)を成果物の一部とすることは、利用条件等を市に説明し、 同意を得た場合のみ可能とする。 イ 受託者は、市の書面による事前の同意を得なければ、著作権法第18条から第20条 までに規定する権利(著作権人格権)を行使することができない。 (2)業務の再委託について ア 受託者は、全ての業務を他の事業者に再委託しないこと。業務の一部を第三者 に再委託しようとするときは、事前に市の承認を得なければならない。 イ 受託者は、業務の一部を第三者に再委託した場合、再委託先に対し、本仕様書 に定める受託者の義務と同様の義務を負わせるとともに、市に対して、再委託 先の全ての行為及びその結果に対して責任を負うものとする。 (3)守秘義務について 受託者は、業務上知り得た市固有の機密を、業務委託期間中はもとより、業務 が完了した後においても、第三者に漏えいしてはならないものとする。 (4)納品物 ア 調査結果は、①本文(A4ベースで、カラー100ページ程度) 、②概要版(A4 ベースで10ページ程度) 、製本50冊(A4サイズ表紙両面4色カラー、本文上 質紙、両面カラー無線綴じ冊子)、電子データ(PDF 形式)を記録媒体(CD-R) にて提出すること。 業務の途中であっても市の指示により中間成果を提出すること。 イ 納品場所は、市役所2階の産業支援課企業立地室とする。 ウ 著作権は、千葉市に帰属する。 (5)その他留意事項 ア 業務遂行にあたっては、受託者は適宜市と協議に応じ、市の指示に従うこと。 イ 業務遂行にあたり必要となる資料については、市が妥当と判断する場合のみ受 託者に提供する。なお、提供を受けた資料は、複製・複写を禁ずるとともに、 本業務委託終了後に返却するなど、取り扱いに十分注意すること。 ウ 業務の進捗状況について、市に適宜報告を行うこと。 エ 国の経済成長戦略の方向性や、市の各種計画との整合性、直近の経済社会動向 を考慮すること。 ■参考情報 ・千葉市新基本計画 ・千葉市新基本計画第2次実施計画 ・千葉市地域経済活性化戦略 ・千葉市経済アクションプラン(概要) ・明日のちばを創る!産業振興ビジョン ・関東地方産業競争力強化戦略 ・企業立地促進法基本計画(千葉県千葉市域) (H27~H31年) 4 業務スケジュール ① 第1次報告案の提出期限 平成27年9月30日(水) ② 第2次報告案の提出期限 平成28年1月29日(金) ③ 最終報告案の完成期限 平成28年3月18日(火)
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