突風・降雹に伴う農作物等管理技術対策について 平成27年4月14日 埼玉県さいたま農林振興センター 4月13日気象庁発表の「15日にかけての大気不安定について」によると、 1 4 日 午 後 か ら 1 5 日 に か け て 、日 本 列 島 上 空 に こ の 時 期 と し て は 記 録 的 に 冷 た い 空 気 が 流 れ 込 み 、急 な 強 い 雨 、落 雷 や 竜 巻 等 の 激 し い 突 風 、降 雹 が 予 想 さ れ て います。 以下の技術対策資料をもとに、適切な技術対策を講じてください。 共通事項 1 ハ ウ ス で は 、支 柱 、支 線 、タ ー ン バ ッ ク ル 、ビ ニ ル な ど を 点 検・補 修 し 、必 要に応じて筋交いを入れるなどして補強する。 また、周辺に風で飛散する物がないよう整理する。 2 べ た が け 資 材 や ト ン ネ ル 資 材 が 強 風 等 で あ お ら れ な い よ う 点 検・補 強 す る と ともに、被覆資材のすそも土中に埋めるなどの対策を講じる。 3 局 地 的 に は 非 常 に 激 し い 雨 を 伴 う 恐 れ も あ る の で 、排 水 溝 を 設 置 し 排 水 が で きるよう準備する。 また、冠水または浸水したほ場は速やかに排水する。 ね 1 ぎ 茎 葉 を 損 傷 し た 株 は 7 ~ 1 0 日 程 度 で 出 葉 し て 回 復 す る の で 、当 面 は 、べ と 病、黒斑病を対象とした薬剤散布を行い、回復を見てから追肥等を行う。 2 軟 腐 病 や 白 絹 病 の 発 生 が 予 想 さ れ る た め 、ほ 場 に 入 れ る よ う に な っ た ら 、中 耕または土寄せ前に薬剤を株元に散布して予防する。 ブ ロ ッ コ リ ー (春 ど り ) 1 花 蕾 が 出 来 て い る も の は 薬 剤 の 散 布 を 行 わ ず 、損 傷 部 分 を 整 理 し 、早 期 に 出 荷する。 2 花蕾が小さい場合は、薬剤散布を行い、病害発生を予防する。 キャベツ 1 損 傷 が 軽 く 、収 穫 ま で に 日 数 を 要 す る 場 合 は 、細 菌 病 類 の 発 生 が 懸 念 さ れ る ので、アブラムシの防除と同時に薬剤の予防散布を行う。 2 出 荷 間 近 な も の で 被 害 の 軽 い も の は 、出 荷 時 に 丁 寧 に 調 整 を 行 い 商 品 価 値 を 落とさないようにする。 なし 1 多 目 的 防 災 網 を 整 備 済 み の 果 樹 園 で は 、早 急 に 網 を 展 張 し 、降 雹 被 害 に 備 え る。 2 す で に 展 張 済 み の 園 で は 、強 風 等 に よ り 飛 ば さ れ な い よ う 、ひ も の 緩 み の 点 検等を行う。 3 多目的防災網のない園で、降雹等の被害を受けた 場合は、次の対策を行う。 ○開花期で花の子房や軸が被害を受けた場合は、健全な花そうや花を選んで ていねいに人工受粉を行う。 ◎ 農 薬 は ラ ベ ル 表 示 だ け で は な く 、購 入 後 に 変 更 さ れ た 最 新 情 報 の 有 無 を 確 認 してから使用してください。特に注意が必要な農薬については、埼玉県農産 物安全課のホームページでご確認ください。 http://www.pref.saitama.lg.jp/a0907/nb/arfdnouyakutourokuhenkou.html 《問い合わせ先》 共通事項、 野菜、果樹 茶 さいたま農林振興センター 農業支援部 電話 048-822-1007 茶業研究所 革新支援担当 電話 04-2936-2808 技術普及担当
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