めん羊、山羊、鹿の病気『小反芻獣疫』が中国で発生しています めん羊、山羊、鹿が感染するウイルス性の家畜伝染病で、感染動物の排泄物の飛沫などに直接接触すること でうつります。死亡率は非常に高いですが、常在地域ではやや低いと報告があります。 発生地域は西アフリカに限定されていましたが、最近はアフリカ、中近東、東アジアと広がっています。 【臨床症状】 ・潜伏期は2~7日。40~41℃の高熱、食欲減退、沈鬱などの後、流涙や鼻汁は水様性から膿様となります。 ・口周囲や眼瞼の粘膜は充血し、さらに口唇、口蓋、歯茎、鼻粘膜、舌などの粘膜表面はチーズ様物質で覆われ、糜 爛も見られます。 ・発症後2~3日で下痢が見られ、軟便、水溶性、血液や粘膜組織を含んだ激しい下痢と変化し、脱水症状で 死亡します。 ・肺炎の症状も伴うこともあります。 ・症状を示した後、7~8日で死亡する例が多いです。 【予防・治療方法】 ・有効な治療法はなく、早期の摘発淘汰が重要です。 口部病変の初期(山羊):死んだ細胞の 付着。退色した灰色っぽい死んだ細胞が 歯茎を覆っている。 眼の粘膜の炎症(山羊):感染初期に眼の 粘膜(結膜)が赤くなっている。粘稠性の分 泌物に注目。 目と鼻から分泌される粘稠物質(山羊):感染 が進むと鼻と眼から分泌物が出て、被毛が 濡れ、乾いた粘稠性分泌物によって両まぶ たが接着、鼻孔は部分的に閉塞。
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