平成27年度 旭市水道水質検査計画

平成27年度 旭市水道水質検査計画
1.基本方針
1.基本方針
旭市の水道水は、東庄町にある東総広域水道企業団から浄水を受水し、皆様にお届けしてい
ます。
東総広域水道企業団(構成団体:旭市・銚子市・東庄町)は、利根川水系黒部川の笹川地先か
ら取水した水を、水道法で定められた水質基準内に高度浄水処理し、清浄で安全な水道水とし
て供給しています。
この計画は、市民の皆様が安心して飲んでいただける水道水を供給するために、適切な水質
検査を実施するとともに、安全な水道水を供給していることをご理解いただくため、水道水の水質
検査計画を作成し、その結果を公表するものです。
2.水道事業の内容
2.水道事業の内容
旭市の水道事業の内容は、次のとおりです。
【給水区域】
大間手、清滝、幾世、高生及び琴田の各一部を除く市内全域
【水源の名称】
利根川水系黒部川(東総広域水道企業団から受水)
【水源の種類】
浄水受水(表流水 東庄町笹川菰敷下 4786 番地先 黒部川右岸から取水)
【配水場の名称】
旭配水場・海上配水場・飯岡配水場・干潟配水場
【浄水場の名称】
東総広域水道企業団 笹川浄水場 (東庄町笹川ろ 1 番地)
【浄水方法】
粉末活性炭+粒状活性炭(吸着活性炭)、凝集沈殿、急速ろ過、後塩素
3.原水の水質状況
3.原水の水質状況
東総広域水道企業団の水源水質は、利根川の最下流であることや黒部川流域からの排水の
混入などの影響を受けやすく、時には次のような問題が生じます。
1.カビ臭の発生
春期に原水で、植物プランクトンによるカビの臭いが感じられることがある。
2.トリハロメタン濃度の上昇
水中の有機物がフミン質等のトリハロメタン前駆物となり、浄水場で注入する消毒用の塩素と
反応して、トリハロメタンが生成される。また、トリハロメタンは水温が上昇する夏期に濃度が高
くなる傾向がある。
3.水源水質事故による影響
これらの水質問題について、東総広域水道企業団では次のような対策を行っています。
カビ臭に対しては、粉末活性炭処理と粒状活性炭処理を併用し、臭気の除去に努めていま
す。
トリハロメタンについては、夏期に濃度が高くなりますが、粉末活性炭処理と粒状活性炭処
理を併用することにより、濃度の低減化を図っています。
上流での水質事故発生時には、生物センサー(ヒメダカを利用)などの活用により、速やか
な連絡が可能な体制を整えています。
なお、水源の水質保全対策については、国、県及び関係機関へ強く要望をしていきます。
4.水質検査
4.水質検査
旭市では、水質検査の結果や配水経路などを考慮して、平成27 年度の水質検査を下表のとお
り実施することとしました。
(1)定期水質検査
基準項目
検査機関
頻度
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一般細菌
大腸菌
塩化物イオン
有機物(全有機炭酸(TOC))の量
pH 値
味
臭気
色度
濁度
東総広域水道企業団
月1回
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カドミウム及びその化合物
水銀及びその化合物
セレン及びその化合物
鉛及びその化合物
ヒ素及びその化合物
六価クロム化合物
亜硝酸態窒素
シアン化物イオン及び塩化シアン
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素
東総広域水道企業団
年4回
● フッ素及びその化合物
● ホウ素及びその化合物
● 四塩化炭素
● 1,4-ジオキサン
● シス-1,2-ジクロロエチレン及び
トランス-1,2-ジクロロエチレン
● ジクロロメタン
● テトラクロロエチレン
● トリクロロエチレン
● ベンゼン
● 塩素酸
● クロロ酢酸
● クロロホルム
● ジクロロ酢酸
● ジブロモクロロメタン
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東総広域水道企業団
年4回
東総広域水道企業団
年4回+1回
検査機関
頻度
東総広域水道企業団
年2回
臭素酸
総トリハロメタン
トリクロロ酢酸
ブロモジクロロメタン
ブロモホルム
ホルムアルデヒド
亜鉛及びその化合物
アルミニウム及びその化合物
鉄及びその化合物
銅及びその化合物
ナトリウム及びその化合物
マンガン及びその化合物
カルシウム、マグネシウム等(硬度)
蒸発残留物
陰イオン界面活性剤
非イオン界面活性剤
フェノール類
● ジェオスミン
● 2-メチルイソボルネオール
(2)水質管理目標設定項目
基準項目
● ジクロロアセトニトリル
● 抱水クロラール
(3)その他の項目
基準項目
● 残留塩素
● 色
検査機関
頻度
自主検査
毎日
● 濁り
【採水地点】
● 旭市ニの 6536 番地先の給水栓
● 旭市幾世 1163 番地先の給水栓
● 旭市飯岡 3471 番地先の給水栓
● 旭市萬歳 339 番地先の給水栓
【検査項目選定理由】
水質検査項目の検査回数は、原水の水質が大きく変わるおそれが少ないと認められる場合で、
更に一定の条件においては過去 3 年間における検査の結果が基準値の 1/10 以下の場合には、
概ね 3 年に1回以上、1/5 以下の場合は、概ね1年に1回以上まで検査回数を減ずることができま
すが、これらの項目についても水質が良好であることを確認するため、検査回数を減ずることなく
行います。
水質管理目標設定項目は、千葉県水道水質管理計画に基づき年2回検査を行い、浄水場から
最も遠距離にある飯岡配水場系の給水栓で検査を行います。
(2)臨時水質検査
臨時の水質検査は、次の場合に実施します。なお、検査項目は状況に合わせて決定します。
1.水源の水質事故の影響を受けたとき。
2.浄水処理に異常が生じたとき。
3.その他、必要と認められたとき。
5.水質検査計画及び検査結果の公表
5.水質検査計画及び検査結果の公表
旭市が作成した水質検査計画は、毎事業年度の開始前に作成し、広報及び水道課のホーム
ページにて皆様に公表します。また、検査結果については、毎年 6 月の広報及びホームページ
で公表します。
水質検査は、十分な検査能力がある東総広域水道企業団に依頼することにより、適正な精度
管理が可能となります。
検査計画は、東総広域水道企業団と十分協議して決定しています。また、県は、水源上流域の
水質情報を提供することになっています。