凍霜害対策(PDF:113KB)

凍霜害防止対策
平成 27 年 4 月 8 日
那須農業振興事務所
平成27年4月8日午後3時15分、宇都宮地方気象台から「霜情報」が以下のとお
り発表されました。事前の対策資料を作成しましたので関係者への指導についてお願い
します。
「4/9は県内全域に霜の降る恐れがあります。
予想最低気温は県北部で-2~-1℃の見込みです。」
農作物技術対策
作 物
1 水稲
(1) 屋外では浸種せず、浸種水温は10℃以上を保つ。
(2) 育苗中の苗については、気温の変化に留意し、育苗ハウスの加温や苗の生育に合わせた
温度管理を徹底する。
(3) 移植作業は、活着適温に配慮し、気温や水温が十分上昇してから作業を行う。
2 麦類
(1) 低温による不稔や開花の遅れ、不揃いが予想されるので、赤かび病の適期防除に努める。
野 菜
1 全般
<事前対策>
(1) ハウスや被覆資材の点検・補修を行う。
(2) 育苗中の苗は、ビニルやマット類の保温資材をかけ防寒する。
<事後対策>
(1)病害の発生が懸念されるほ場は薬剤防除を行う。
(2)播種または発芽後間もない場合で生育不良となったものは、まき直しをする。
2 アスパラガス、なす、きゅうり、トマト等
<事前対策>
(1)ハウスビニールの破れ等の修繕を行い、保温の際は保温資材の隙間がでにないよう
に被覆する。
なす、きゅうり、トマト
<事後対策>
(1)霜害により発生した障害果は摘果する。被害の著しい葉も摘葉する。
アスパラガス
(1)霜害の発生した芽は早期に除去し、貯蔵養分の浪費を防ぐ。
3 いちご
<事前対策>
(1)収穫中の圃場は、暖房機等の作動確認をし、温度を確保する。
(2)親株は、ハウス換気を閉め、必要に応じてトンネルやベタがけ資材等で保温を図る。
<事後対策(特に親株床)>
(1)クラウン部凍み症で生育不良の場合は、隣接の太郎苗を活用し、ランナー数確保を図る。
果 樹
<事前対策>
(1)なしの危険限界温度(硬い蕾-2.7 ℃、膨らんだ蕾-1.9 ℃)より 1 ℃高い温度で、燃
焼資材に点火し、温度が上昇するまで燃焼する。
(2)防霜ファン設置園では試運転し、サーモスタットの調整を行い、スイッチを入れて
おく。
<事後対策>
(1)被害を受けた場合は、被害を受けない花に人工授粉を徹底して行い結実の確保に努める。
花 き
<事前対策>
(1) ハウスや被覆資材の点検・補修を行う。