アジア経済の現状と見通し : 2015年 4月

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
※ 最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
アジア経済の現状と見通し : 2015年 4月
中国、香港 、シンガポール
●中国は、景気が鈍化する中、国内総生産(GDP)の成長率は今年、7%前後にとどまる見通しです。過剰設備や不良債権などの問題も懸念されます。しかし、さらなる金融緩和や財政支出(中低所得層への補
助金など)への期待などから、株価は大幅に上昇しています。香港は、中国本土と同じく景気は鈍化していますが、本土からの投資資金が株価を押し上げています。シンガポールは、製造業や建設業が低迷して
いるものの、世界的な金融緩和などを背景に株価は上昇基調にあります。
図表1.中国の株価と為替
(月末値)
4000
20
為替
(右目盛)
中国 上海総合指数
(左目盛)
3500
(円/人民元)
19
図表2.香港の株価と為替
(月末値)
28000
26000
3000
16
16
15
香港 ハンセン指数
(左目盛)
18
17
(円/香港$)
14
24000
14
13
2000
22000
11
10
11
12
13
14
15
11
18000
為替
(右目盛)
16000
10
11
12
13
14
15
(円/100ウォン)
12
11
2000
9
70
2800
2400
(円/台湾$)
4.0
10000
3.8
3.6
台湾 加権指数
(左目盛)
9000
3.4
8500
3.2
8000
1800
8
為替
(右目盛)
1600
7
1400
6
12
75
65
為替
(右目盛)
60
55
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)直近は2015年3月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表5.台湾の株価と為替
(月末値)
10500
9500
10
11
80
●アジア金融市場の見通し
韓国 総合株価指数
(左目盛)
10
85
9
(年、月次)
(注)直近は2015年3月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表4.韓国の株価と為替
2200
90
3200
10
●韓国は、ウォン高が輸出を圧迫するとの懸念がくすぶるものの、追加的な利下げ観測などを受け、株価は底堅く推移しています。台湾
は、IT関連輸出が伸びているほか、インフレの抑制に伴い消費も堅調です。これらを受け、株価も上昇しています。
(月末値)
3400
2600
韓国、台湾
2400
95
シンガポール ST指数
(左目盛)
3000
20000
(年、月次)
(注)直近は2015年3月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(円/シンガポール$)
12
12
1500
3600
13
15
2500
図表3.シンガポールの株価と為替
(月末値)
13
14
(注)直近は2015年3月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
15
(年、月次)
3.0
7500
2.8
7000
2.6
為替
(右目盛)
6500
6000
10
11
12
13
(注)直近は2015年3月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
1/4
2.4
14
15
(年、月次)
(株式)中国では「新常態」への移行が図られる中、成長率は
徐々に鈍化する見込みです。アジア全体でも、今年の経済成長
率はやや伸び悩む可能性が高いでしょう。しかし、原油安を受
け全般的にインフレ率が低下しており、金融緩和の余地が大き
くなっています。また、インドやインドネシア、タイでは昨
年、新政権が発足した後、経済政策が軌道に乗りつつありま
す。これらにより、株価は総じて堅調な動きが見込まれます。
ただ、米国の利上げをめぐる思わくなどにより、相場の変動が
大きくなる場面もありそうです。
(為替)アジア諸国への資金流入に伴い、総じて緩やかな上昇
(アジア通貨高・円安)が予想されます。
(金利)低インフレを背景に、当分の間、各国で金融緩和姿勢
が続く見通しです。そのため、金利上昇は景気回復に伴う緩や
かなものにとどまりそうです。
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
※ 最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
アジア経済の現状と見通し : 2015年 4月
タイ、インドネシア、マレーシア
●タイは、軍事クーデターに伴う戒厳令が約10か月ぶりに解除され観光業などの回復期待が高まっていますが、先行き不透明感は残り、株価は伸び悩んでいます。インドネシアでは、経常収支の悪化懸念がく
すぶっていますが、米国の早期利上げ観測が後退したことなどから、株価は堅調に推移しています。マレーシアは原油の純輸出国ですが、原油価格が落ち着きつつある中、株価の下値不安は和らいでいます。
図表6.タイの株価と為替
(月末値)
1800
1600
(円/バーツ)
タイ SET指数
(左目盛)
1400
(月末値)
4.0
6000
3.8
5500
3.6
5000
3.4
3.2
1200
(円/100ルピア)
図表7.インドネシアの株価と為替
1.1
2.8
2.6
為替
(右目盛)
800
インドネシア ジャカルタ総合
(左目盛)
1.0
4000
0.9
600
10
11
12
13
14
15
3500
2.2
2000
0.8
為替
(右目盛)
(注)直近は2015年3月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)直近は2015年3月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(円/フィリピンペソ)
8000
フィリピン 総合指数
(左目盛)
700
2.8
650
2.4
図表10.ベトナムの株価と為替
(月末値)
3.0
2.6
6000
(円/100ベトナムドン)
0.60
為替
(右目盛)
600
0.55
2.2
5000
2.0
4000
為替
(右目盛)
3000
2000
11
12
28
26
1400
為替
(右目盛)
24
22
1200
11
12
13
14
15
(年、月次)
550
0.50
0.45
13
14
(注)直近は2015年3月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
15
(年、月次)
450
0.40
400
1.8
350
1.6
300
●インドは、公共投資と低インフレが成長を後押しする見込みです
が、株式市場は海外投資家の売りに押される場面が目立ちます。
図表11.インドの株価と為替
(月末値)
30000
(円/ルピー)
2.2
28000
2.0
26000
ベトナム VN指数
(左目盛)
500
10
1600
インド
図表9.フィリピンの株価と為替
7000
30
(注)直近は2015年3月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
●フィリピンは、景気拡大とインフレ抑制を背景に、株価は過去最高圏にあります。ベトナムは、景気は堅調ですが、株価は利益確定売
りに押され、軟調な動きとなっています。
9000
1700
10
フィリピン、ベトナム
(月末値)
32
1300
0.7
10
(年、月次)
FTSEブルサマレーシア
KLCIインデックス(左目盛)
1500
3000
2500
36
34
1900
1800
4500
2.4
(円/マレーシアリンギット)
2000
3.0
1000
図表8.マレーシアの株価と為替
(月末値)
2100
為替
(右目盛)
24000
1.8
22000
1.6
20000
18000
0.35
10
11
12
13
(注)直近は2015年3月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
2/4
14
15
(年、月次)
0.30
1.4
インド ムンバイ
SENSEX30種指数
(左目盛)
16000
14000
10
11
12
13
(注)直近は2015年3月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
14
15
(年、月次)
1.2
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
※ 最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
アジア経済の現状と見通し : 2015年 4月
図表12.アジア各国・地域の長期金利
16
図表16.アジア株と日本株
(%)
16
14
インド
中国
韓国
14
12
台湾
シンガポール
香港
ベトナム
タイ
(%)
インドネシア
マレーシア
フィリピン
220
12
180
10
160
8
8
140
6
6
120
4
4
100
2
2
80
0
0
11
12
13
14
(年、月次)
15
10
11
12
13
14
アジア株
200
10
10
(10/1=100)
15
(年、月次)
(注)長期金利は10年国債利回りの月末値。直近は2015年3月
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
日本株
60
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1 (年/月、月次)
(注)アジア株:MSCIエマージング・マーケット・アジア・インデックス(円ベース)
日本株:日経平均株価
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表13.アジア各国・地域の政策金利
16
(%)
ベトナム
インドネシア
14
フィリピン
タイ
12
マレーシア
16
インド
台湾
14
12
中国
シンガポール
韓国
香港
10
10
8
8
6
6
4
4
2
2
0
0
10
11
12
13
14
(年、月次)
15
(%)
10
11
12
13
14
5.5
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
15
(年、月次)
図表15.アジア通貨とドル円
(10/1=100)
(%)
150
アジア債券
先進国債券
国内債券
アジア通貨(対円)
140
(前年比、%)
②インフレ率
①GDP成長率
(注)直近は2015年3月。香港とシンガポールは、参考金利としてインターバンク3か月物金利、ベトナムはリファイナンス金利を表示している。
(出所)各国通貨当局、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表14.債券利回りの比較
図表17.東アジア各国・地域の経済見通し
ドル円
130
2014
2015
(予)
2016
(予)
2014
2015
(予)
2016
(予)
中国
NIEs
韓国
台湾
香港
シンガポール
7.4
7.2
7.0
2.0
1.8
2.3
3.3
3.7
2.3
2.9
3.5
3.7
2.8
3.0
3.7
3.6
2.9
3.4
1.3
1.2
4.4
1.0
1.3
0.5
3.3
0.2
2.1
1.0
3.4
1.5
ASEAN
タイ
インドネシア
マレーシア
フィリピン
ベトナム
0.7
5.0
6.0
6.1
6.0
3.6
5.5
4.7
6.4
6.1
4.1
6.0
5.0
6.3
6.2
1.9
6.4
3.1
4.1
4.1
0.2
5.5
3.2
2.8
2.5
2.0
4.0
2.9
3.3
4.0
(注)実績はBloomberg、予測(斜体数字)はアジア開発銀行
(出所)Bloomberg、アジア開発銀行 「Asian Development Outlook 2015」より
データ取得し、 しんきん投信作成
120
110
100
90
80
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)アジア債券:シティアジア国債インデックス
先進国債券:米国10年国債、国内債券:新発10年国債
(出所)Bloomberg、シティグループ証券よりデータ取得し、しんきん投信作成
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
(注)アジア通貨:JPモルガンELMI+(アジア)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
3/4
15/1
(年/月、月次)
(2015.4.7 チーフエコノミスト 辻 佳人)
しんきんアセットマネジメント投信株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
<本資料に関してご留意していただきたい事項>
※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきん
アセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示
資料ではありません。
※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、
完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来
の投資成果を保証・示唆するものではありません。
※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆する
ものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合が
あります。
※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償
の対象ではありません。また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護
基金の対象ではありません。
※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資
しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されて
いるものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。
※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託
説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容を
ご確認の上、ご自身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社に
ご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。
【お申込みに際しての留意事項】
■投資信託に係るリスクについて
投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)
に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されている
ものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。
また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資
対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては交付目論
見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。
■投資信託に係る費用について
(お客様に直接ご負担いただく費用)
◆ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限3.24%(税抜3.0%)
◆ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限0.3%
(保有期間中に間接的にご負担いただく費用)
◆運用管理費用(信託報酬)・・・純資産総額に対して、上限年率1.5984%(税抜年率1.48%)
◆その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、
有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、ファンドより
実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、
事前に料率、上限額等を示すことができません。
投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを
保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。
《ご注意》
上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。
費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運用する全ての投資信託の
うち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に
係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますので、ご投資される際には、
事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みください。
4/4