教科書Q&A

NEW CROWN ENGLISH SERIES New Edition
教科書 Q&A
語彙選択の基準は?
平成 28 年度版では,主要辞書の頻度ラ
ンクのほか,中学校英語の主要教科書(平
成 24 年度版)での出現率,入試や英検で
の出現率,中学生の学習者コーパスでの出
現率などを考慮して,語彙を精選,ランク
付けしています。
なお,太字の最重要語の多くを 1 年に配
当し,2・3 年で繰り返し出現させ,より習
指導のヒント
★ Words に示された新出語のうち,点線(…)
人と環境にやさしい教科書づくり
の上の単語が学習指導要領で示された 1,200
年齢・性別といった差異,障害の有無や能力を問わず,
語程度にあたります。
できるだけ多くの人が利用可能であるように,
★太字の語彙は意味が言えて,スペルが書け
る,細字の語彙は意味が言えるというよう
に,全て一律にではなく,目標を分けて指
導することができます。
平成 28 年度版 NEW CROWN はユニバーサルデザインに配慮しています。
また,環境の保護,資源の節約のため,原料や製法に配慮した,
環境にやさしい紙と植物油インキを使用しています。
得しやすくなるよう配慮しました。
GET の本文と
USE Read の
本文の役割は?
GET の本文は,文法の導入や習得を目的
指導のヒント
●特別支援教育への配慮
とした短い英文です。ターゲットの基本文
★ GET の本文の指導
特別に支援が必要な生徒を含め,生徒たちが混乱せず,状況を
の使われかたを,文脈の中で示しています。
・一字一句きちんと理解する
理解して学べる内容・紙面になっています。
USE Read の 本 文 で は,GET で 導 入 さ
れた文法については,読む作業を通して,
復習し,その定着を図ることができますが,
主眼はあくまでも読むスキルを育成するた
めの英文ととらえてください。
1 レ ッ ス ン を 通 し て 本 文 は,GET で キ
ャラクターたちの実生活を活写しながらト
ピックについて身近に感じてもらい,USE
・音読,暗誦
[校閲:安藤 正紀(玉川大学)]
・自分に合わせて語句を入れかえたりして,
表現活動に結びつける
★ USE Read の本文の指導
・段落やパラグラフなど広い目で英文全体
★各ページの役割の明確化,学習のねらいを理解。
★「For Self–study」で個に応じた学習方法を紹介。
を見ながら概要や要点を理解する
★大判化で,文字や写真を大きくし,わかりやすさを追求。
・黙読が基本
★情報を精選しやすいように,囲みや罫線をあしらう等の工夫。
・読む目的に合わせた読み方の指導をする
Read でそのトピックについて深められる
★読みやすいオリジナルのフォントの使用。
★充実のデジタル教科書が対応(視覚化・音声化)
ように展開しています。したがって USE
●カラーユニバーサルデザインへの配慮
Read は読むスキル育成の場であるととも
に,題材を通して思考力・判断力の育成を
教科書の示す解説・指示・設問などの情報は,色の見え方の違い
も担い,人間的な成長をも期待できる場で
によって有利不利の差が出ないようにしてあります。
もあります。
教科書の分量が
多いのでは?
原則として 1 見開き 2 時間を想定し,年
間 140 時間のうちの約 70% の時間配当で,
余裕を持って取り組めるよう配慮しました。
全体を通して下記の配当となっています。
1 年 96 時間,2 年 99 時間,3 年 92 時間
教科書には,コアの部分とそうでない部
分,授業でやる部分と自学自習に資する部
分など,情報量は多く示されていますが,
記述されている内容を全て一律に取り扱う
《配色や形,区切りの例》
[校閲:溝上 陽子(千葉大学)]
指導のヒント
★ GET と USE の軽重
USE Speak,USE Write,Project などは,
新出の語彙・文法事項はありません。活動
★識別しやすい配色の使用。
★形や記号・番号(活動内容併記)
,文字(色別併記)を補足。
★グラフなどの図形は,色の濃淡や罫線などの工夫。
のサイズを小さくしたり,活動を置き換え
たりして,弾力的に進めることができます。
★自学自習のコーナー
For Self-study,Tips,文法のまとめなど
は,授業ではそれらのページの必要な箇所
のみを取り上げ,それ以外については生徒
の家庭学習に任せることで,柔軟に進める
どに合わせて,メリハリをつけられるよう
ことができます。
弱視の生徒たちの学習上の負担を減らすために,文字の大きさや書体,さし絵・写真などに配慮した,
よりよい拡大教科書を作成しています。
※ボランティア団体等の「教科用特定図書等」の作成を支援するため,文部科学省を通して教科書のデジタルデータの
資料
のではなく,各学校の目標や生徒の実態な
●拡大教科書の作成
提供も行っています。
になっています。
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