平成 27 年(2015 年)4 月 8 日 ロシア軍による核兵器の限定的先制使用を想定した 軍事演習に対して抗議 大阪府枚方市がプーチン大統領宛に抗議文 枚方市は、ロシア軍が 2015 年 3 月に核兵器の限定的先制使用を想定した軍事演習を 行ったことを受けて、プーチンロシア連邦大統領に抗議文を郵送した。核兵器の使用 を前提とした軍事演習を行うことは核軍縮へ動く国際社会の潮流に逆行する行為であ ることや、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向けた行動を強く求めるもの。本市は日 本非核宣言自治体協議会の副会長市でもあり、これまでも世界中で核実験等の実施が 確認されれば即時に実施国に対し抗議文を提出している。 ★本市は、昭和57年に府内で初めて「非核平和都市」を宣言した自治体であり、平成元 年には3月1日を「枚方市平和の日」に制定。また、日本非核宣言自治体協議会の副会 長市でもある。 ★送付した抗議文は別紙のとおり。 <お問い合わせ> 政策企画部人権政策室 ☎072-841-1259 HIRAKATA CITY PRESS RELEASE 抗 議 文 2015 年 4 月 8 日 在日ロシア連邦大使館気付 ロシア連邦 大統領 ウラジーミル・プーチン 閣下 大阪府 枚方市長 竹内 脩 今年3月にロシア軍の軍事演習において、核兵器の限定的先制使用を想定していた との報道に接し、強い憤りを感じています。 たとえ軍事演習であったとしても、核兵器の使用を想定することは、70年前、原 子爆弾により多くの尊い命が奪われ、悲惨な体験をした広島、長崎の被爆者の平和へ の思いを愚弄するもので、世界の人々の核軍縮への期待と国際社会が求め続けている 核兵器廃絶の努力を踏みにじる行為であり、枚方市民を代表して強く抗議するもので す。 まもなく、核不拡散条約(NPT)再検討会議が開催されますが、貴国におかれま しては、締約国として核軍縮に誠実に取り組まれ、世界の大国として核兵器廃絶と恒 久平和の実現に向けた主導的な役割を果たされるよう強く求めます。
© Copyright 2024 ExpyDoc