施政方針特集号3ページ

27・4・1 市役所☎
(042)
325−0111
また、身体障害者手帳の交付対象とならない中
等度難聴児に対する支援や、言語リハビリによる
コミュニケーション機能の維持・向上等、難病者
に対する支援のレベルアップ等を行い、必要な人
に必要な支援が届くよう努めてまいります。
生活困窮者施策につきましては、本年4月に施
行される生活困窮者自立支援法に基づき、生活保
護に至る前に早期自立を図るため、新たなセーフ
ティネット事業を社会福祉協議会への業務委託に
より実施いたします。また、この事業では、庁内
関係部署や地域の関係機関と連携し、相談者に寄
り添った支援を行ってまいります。
○スポーツの振興・推進と文化振興
スポーツの振興・推進につきましては、より多
くの市民の皆様に身近な場所でスポーツに親し
み、豊かでうるおいのある生活を送ることを目指
して、「
(仮称)国分寺市スポーツ推進計画」を策
定してまいります。また、その具体化に向けた実
施計画を検討し、子どもから高齢者までの生涯に
わたる健康づくりを体育協会等と連携して進めて
まいります。
また、平成31年度に幹事市となる東京都市町村
総合体育大会、平成32年に東京都で開催される東
京オリンピック・パラリンピックにより、スポー
ツの機運が高まっております。昨年度に開催し、
小学生、中学生が全力で走り襷を繋ぎ大いに盛り
上がった「国分寺史跡駅伝」を今年度も開催いた
します。昨年度、国分寺まつりに合わせ市制施行
50周年記念事業として開催したスポーツ体験イベ
ントを継続いたします。
今年度、機構改革を実施し、これまで教育部が
所管していたスポーツ部門を市民生活部に移管す
ることにより、スポーツを「する」「見る」「支え
る」という視点から、あらゆる場面での参加を促
し、スポーツの力でまちをより元気にしてまいり
ます。
文化振興につきましては、市民の文化活動の発
展・連携を目指して、市民文化祭、いずみ春の祭
典を継続して開催いたします。これらの催しは、
実行委員会方式で運営される実績のある事業であ
り、日頃の練習の成果の発表と交流の場として、
多くの市民の皆様が参加し楽しめる企画を実行委
員会と連携し開催いたします。文化団体連絡協議
会の活動を支援するとともに、芸術文化振興事業
を実施する団体を支援・育成し、市民同士の交流
を深め、まちの活性化に取り組んでまいります。
また、来年度に『国分寺市文化振興計画』の計画
期間が満了することから、次期計画の策定準備を
進めてまいります。さらに、姉妹都市佐渡市の伝
統芸能である能の魅力を多くの市民の皆様に鑑賞
していただきますよう「武蔵国分寺薪能」を開催
し、文化交流および姉妹都市交流を深めてまいり
ます。
○史跡武蔵国分寺跡の整備
史跡武蔵国分寺跡の整備につきましては、本市
が誇る国の重要な歴史遺産であり、国分寺市の名
の由来となっている史跡武蔵国分寺跡の整備を引
き続き進めてまいります。今年度から来年度にか
けては、史跡武蔵国分寺跡の金堂の基壇復元整備、
鐘楼・中門等の平面表示および金堂基壇周辺整備
を行ってまいります。これにより、史跡武蔵国分
寺跡の中枢部の整備は終了いたします。遺構を保
存しながら、歴史公園として整備し、多くの市民
の皆様が将来にわたり親しみ活用できる憩いの
場、歴史学習の場を創出し、史跡を訪れる方々の
増加を図ってまいります。
また、国分寺市と府中市は、古代から中世にか
けて、武蔵国の国府・国分寺として政治、経済、
文化、信仰の中心でした。この歴史的背景やつな
がりを活かし、文化財を通した府中市との連携を
さらに進め、文化庁が予定している日本遺産への
認定に向けて取り組んでまいります。
さらに、市重要有形文化財である、おたかの道
湧水園内の歴史的建造物の長屋門につきまして
は、『おたかの道湧水園内歴史的建造物保存活用
計画』に基づき、保存修理を行ってまいります。
施政方針特集号
○都市農業の育成、商工業の振興と消費者行政の
充実
農業振興につきましては、創意工夫により意欲
的に農業経営改善に取り組んでいる認定農業者に
対し、持続可能な農業のため、引き続き支援を行っ
てまいります。
また、国分寺市の都市農業の良き理解者、協力
者として応援していただく援農ボランティア認定
制度とその組織的育成母体である市民農業大学の
成果向上に向け、農協や生産団体および受入農家
との連携を一層深めてまいります。市民農園では、
野菜の栽培を通して土に親しみ、生産の喜びを味
わうとともに、市民相互の交流を深めてまいりま
す。体験農園では、市民の農業体験の機会を確保
し、農業に対する理解を深めるとともに、良好な
農地の保全を図るための支援をしてまいります。
さらに、
『第二次国分寺市農業振興計画』の計
画期間が今年度に終了することから、都市農業と
しての課題と可能性に対応するため、次期計画と
して「第三次国分寺市農業振興計画」を策定して
まいります。
商工業の振興につきましては、中小企業や小売
事業者を取り巻く環境は、依然として厳しい状況
です。このような状況を打ち破るために、国が補
正予算として計上した「地域住民生活等緊急支援
のための交付金(3)」により「プレミアム付商
品券」を発行し、地域の活性化を商工会、商店会
等と協力して進めてまいります。
また、現行の『国分寺市魅力ある商業振興プラ
ン』が現在の社会情勢を踏まえ、商業だけではな
く、工業、農業、観光を含めたより大きな視点で、
広く市内産業の振興に寄与するものとなるよう新
たな計画の策定に着手してまいります。
さらに、「国分寺ブランド品」、商工会が展開す
る「一店逸品事業」や商店会が実施する事業につ
いても引き続き積極的な支援を行い、国分寺市の
商業の更なる活性化を図ってまいります。
消費者行政につきましては、年々多様化・深刻
化する消費者被害の状況を背景に消費者教育の推
進に関する法律が施行されるなど、自立した消費
者の育成が喫緊の課題となっております。このこ
とから、児童から高齢者までさまざまな年代に合
わせた消費者教育の推進、啓発を拡大して取り組
んでまいります。
また、消費者の安全と安心を確保するために、
消費生活相談室の相談体制拡充等についても継続
的に取り組んでまいります。
就労支援につきましては、新たに策定している
『国分寺市就労支援プラン』に基づき、関係機関
と連携しながら就労困難者に対する就労支援を引
き続き推進してまいります。
○都市計画整備関連の地域のまちづくりを推進
都市計画行政につきましては、平成25年度から
進めている『国分寺市都市マスタープラン』改訂
について、今年度は、改訂作業の最終年であり、
昨年度に実施した市民参加の結果を踏まえ、手続
を進めてまいります。
都市計画道路国3・2・8号線沿道まちづくり
につきましては、昨年度に定めた都市計画の内容
について、適切な運用を行ってまいります。また、
都市計画道路工事につきましては、引き続き、東
京都との連携を密にし、市民の皆様への適切な情
報提供と工事中の安全対策を東京都に求めてまい
ります。
都市計画道路国3・4・11号線につきましては、
語 句 解 説
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(1)PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)
公共と民間が、事業を連携・協働して行う仕組み。
PPPの中には、PFI・指定管理者制度・公設民営
方式・包括的民間委託等も含まれる。
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(2)まち・ひと・しごと創生長期ビジョン
日本の人口の現状と将来の姿を示し、人口減少を
3
懇談会を開催して市民の皆様との意見交換を行
い、周辺まちづくりの方向性を決定いたしました。
地域の活性化や歩行者の交通安全の確保に向け
て、東京都に早期事業着手を求めていくことと合
わせ、周辺まちづくりの方向性で示しているまち
の将来像の実現に向けて、引き続き市民の皆様と
ともにまちづくりを進めてまいります。
西国分寺駅周辺まちづくりにつきましては、東
地区においては、都立多摩図書館、都立公文書館
の移転や長距離乗合バスの運行に合わせ、まちの
賑わいを創出してまいります。また、北口地区に
おいては、約25ヘクタールの範囲で基礎調査を行
い、現在の土地利用等の状況を把握し、快適な都
市環境をつくるための検討をしてまいります。
○国分寺駅北口再開発と周辺街区のまちづくりを
推進
国分寺駅北口再開発事業につきましては、昨年
度は、事業区域内の建物の解体除却がほぼ完了す
るとともに、駅前からのバス、タクシー乗り場の
移設、駅通路の切替等、実際に目に見える形で事
業が大きく前進いたしました。
今年度は、さらに事業が進行し、いよいよ再開
発ビルの工事がスタートいたします。平成29年度
の再開発ビル完成に向け、確実に工事が進むよう
万全の対応を図ってまいります。また、再開発ビ
ル前面に整備する交通広場や区画道路等につきま
しても、実施設計を行うなど、工事着手に向けた
最終的な準備を進めてまいります。
交通広場に面する周辺街区のまちづくりにつき
ましては、西街区では、昨年度に定めた都市計画
の内容につきまして、適切な運用を行ってまいり
ます。東街区では、権利者の方々との意見交換を
進め、まちづくりの方向性を検討してまいります。
都市計画道路国3・4・12号線につきましては、
国分寺駅北口交通広場から都市計画道路国3・4・
6号線までを『多摩地域における都市計画道路の
整備方針』において優先的に整備する路線として
位置付けており、国分寺駅北口再開発事業ととも
に、都市基盤の整備や防災の観点からも重要な都
市計画道路であります。事業化に向けて、現況測
量および用地測量を実施し、着実な事業進捗に取
り組んでまいります。この道路事業と合わせて、
周辺のまちづくりについても、地元の意向を踏ま
えながら、まちづくりの方向性について検討して
まいります。
国分寺駅北口地下自転車駐車場につきまして
は、国分寺駅北口再開発事業において整備する交
通広場の地下に、約3,000台を収容する自転車駐
車場を設置する予定となっております。今年度は、
交通広場の実施設計に合わせて修正を行うなど、
工事の発注に向けて準備を進めてまいります。
再開発ビル西街区5階の公益施設等につきまし
ては、市民アンケートや市民ワークショップ等で
いただいたご意見を踏まえ、整備・活用基本方針
を決定するとともに、この方針に基づいた設計の
ための条件整理等を行い、まちの魅力を発信でき
る場所として整備計画をまとめてまいります。
○安全安心の地域づくりを推進
防災対策につきましては、築52年が経過した国
分寺消防署の老朽化に伴い、泉町都有地に移転す
るための用地確保の交渉を進めてまいります。ま
た、市内41箇所にある防災行政無線のデジタル化
に向けて、今年度は、市内全域において音響調査
を実施いたします。さらに、地域の防災力向上を
目指し、昨年12月に13番目の防災まちづくり推進
巡る問題に関する国民の認識の共有を目指すとと
もに、今後、目指すべき将来の方向を提示するこ
とを目的とする、国が策定したビジョン。
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(3)地域住民生活等緊急支援のための交付金
国の「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」
に基づき、地方自治体が実施する緊急的取組およ
び総合戦略による取組に対する国からの交付金。
現在の名称は「地域活性化・地域住民生活緊急支
援交付金」。