施政方針特集号4ページ

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地区として指定した地区におきまして、周辺地区
との交流を促進させていくとともに、自助・共助
力を高めてまいります。
特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化につきま
しては、所有者に対し耐震診断の結果を踏まえた
指導・助言を行い、耐震化を推進してまいります。
地震によるブロック塀等の倒壊被害防止につき
ましては、引き続きブロック塀等撤去費用助成事
業の普及に努め、老朽化したブロック塀等の撤去
を図ってまいります。
街灯・道路照明灯のLED化事業につきましては、
電気料、電気使用量や維持管理費の削減を図るこ
とを目的として、昨年度は、一灯式街灯をLED
機器に変更いたしました。今年度は、一灯式道路
照明灯のLED化に取り組んでまいります。
災害時要援護者対応につきましては、災害対策
基本法の一部改正の施行に伴い、各市区町村に災
害時の避難行動要支援者の名簿作成が義務付けら
れました。個人情報保護に配慮した新たな名簿作
成を行い、災害時の要支援者の生命・身体を保護
する支援体制の更なる整備に取り組んでまいりま
す。
防犯対策につきましては、市民の皆様が安全で
快適に暮らせるまちとして、昨年7月に策定した
『第二次国分寺市防犯まちづくり実施計画』に基
づき、防犯まちづくり委員をはじめとする自主防
犯活動団体および事業者ならびに関係機関と行政
が連携を深め、より充実した防犯施策を実施して
まいります。
○ぶんバスの本運行と更なる検討
ぶんバスにつきましては、北町ルートでは並木
公民館に立ち寄ることができる新たなバス停を設
置するなど更なる利便性の向上に努めるととも
に、本運行に向けて取り組んでまいります。また、
万葉ルート、けやきルートでは、試験運行の実施
に向けた具体的な検討と実現可能なルートを確定
し、公共交通空白地域の解消の実現に向けて、着
実に進めてまいります。
また、既存の4ルートで使用しているぶんバス
の車両につきましては、乗り降りの際に階段があ
ることによって、つまずき等の転倒事故の危険性
があることから、利用者の不安を解消し、事故の
発生を未然に防ぐため、耐用年数を迎える車両を
安全で快適な乗り降りが可能となるノンステップ
バスに切り替えてまいります。
○暮らしやすい環境の保全・確保
環境施策につきましては、昨年7月に施行され
た「国分寺市空き地及び空き家等の適正な管理に
関する条例」に基づき、管理不全な空き地、空き
家に対する指導・勧告等により適正な管理を促進
し、生活環境の保全・安全で安心なまちづくりの
推進に努めてまいります。また、活用可能な空き
地・空き家につきましては、空き家バンクの設置
等、市民生活、子育て施策、福祉施策等に有効活
用できるよう庁内で調整を図ってまいります。
さらに、多様な生き物の生息空間を把握し、環
境指標の基礎データを整備するための動植物調
査、微小粒子状物質PM2.5等の大気汚染や自動車
騒音の調査、空間放射線量や給食食材等の放射性
物質の測定、住宅用太陽光発電機器等の設置助成
など、暮らしやすい環境の保全と確保に取り組ん
でまいります。
緑の保全・確保につきましては、
『国分寺市緑
の基本計画2011』の目標達成に向けて、市民およ
び事業者等との連携を図り、実施計画に基づく具
体的な施策を進めてまいります。また、姿見の池
緑地については、供用を開始するとともに、豊か
な緑と水辺環境の整備および保全を引き続き行っ
てまいります。恋ヶ窪用水路周辺緑地については、
都市計画事業として事業認可を取得し、緑地整備
に向けた公有化を計画的に進めてまいります。
野川整備につきましては、東京都との連携のも
と市民の皆様に整備の必要性について周知を図
り、早期整備の実現に向けた取組を進めてまいり
ます。
市内の水路につきましては、今後の水路の整備
や管理のあり方を検討するため、水路現況調査を
施政方針特集号
計画的に進めてまいります。
○ごみの共同処理と減量・資源化
可燃ごみの共同処理につきましては、日野市・
国分寺市・小金井市の3市共同による、平成32年
度からの新施設の稼働を目指して、本年7月には、
新施設の整備および運営を行う一部事務組合であ
る「浅川清流環境組合」を設立し、3市でしっか
りと連携を図りながら取り組んでまいります。ま
た、新可燃ごみ処理施設稼働後の現在の清掃セン
ター用地の利用につきましては、清掃センター周
辺にお住いの皆様のご意見を伺いながら検討を
行ってまいります。
ごみの減量・資源化につきましては、家庭ごみ
の有料化実施以降、市民の皆様のご理解とご協力
によりごみの減量・資源化が図られております。
しかしながら、最終処分場である日の出町二ツ塚
広域処分場の延命化およびエコセメント施設の安
定的かつ効率的な運用を図るとともに、現在の清
掃センターの安定稼働、また、今後の3市の可燃
ごみの共同処理を進めていく上でも、減量・資源
化施策の拡充が必要となります。昨年3月から実
施している生ごみたい肥化事業の回収拠点に小学
校2校を追加するなど、事業拡充を図ってまいり
ます。さらに、ごみ分別アプリの導入や食用油、
ぬいぐるみ、革製品の拠点回収の拡大、資源物の
持ち去り行為防止対策の強化等、更なる減量・資
源化施策を展開してまいります。
○男女平等施策、人権施策、憲法・平和事業を推
進
男女平等施策につきましては、女性に関する各
種相談事業を継続するとともに、来年度に『国分
寺市男女平等推進行動計画』および『国分寺市配
偶者等からの暴力防止および被害者支援に関する
基本計画』の計画期間が終了することから、男女
平等に関する市民意識・実態調査を実施し、その
結果や国および都の動向を踏まえ、次期計画の策
定を進めてまいります。
人権擁護につきましては、人権擁護委員と連携・
協力し、人権相談を継続するとともに、さまざま
な人権問題について啓発活動に取り組んでまいり
ます。
犯罪被害者等支援につきましては、犯罪被害者
等に寄り添った支援となるよう、関係機関や庁内
の関係部署と連携をより深めてまいります。
憲法記念事業につきましては、憲法の理念に対
する認識を一層深めていただく機会として、憲法
記念行事を継続してまいります。
平和推進事業につきましては、次代を担う子ど
もたちに核兵器と戦争の悲惨さを伝えるため、広
島市の平和祈念式典への小・中学生の派遣を継続
し、
「ヒロシマ青少年平和の集い」へ参加し、広
島市の「中・高生ピースクラブ」との交流を行っ
てまいります。また、戦争を繰り返すことなく、
広く平和の大切さを伝えていくために、平和祈念
式や市民とともにつくる平和祈念行事等を通じ、
戦後70年および被爆70周年を周知してまいりま
す。
○更なる広域連携を推進
近隣市との広域連携につきましては、今後の基
礎自治体経営にとって必要不可欠です。今年度は、
小平市とは、図書館、体育施設の相互利用に加え、
文化施設の相互利用について連携を深めてまいり
ます。また、国立市とは、国立駅の高架下利用に
ついて、両市が共同で効果的な行政サービスの提
供ができるよう施設の整備を検討してまいりま
す。これらに加え、市民サービスの向上が期待さ
れる施策について、連携が実現可能なものから具
体化が図れるよう検討してまいります。
○公共施設等マネジメントの推進と地方公会計の
整備
公共施設等マネジメントの推進につきまして
は、本市の実情にあった将来のまちづくりに不可
欠です。昨年度に実施した公共施設等の基礎調査
の成果等を踏まえ、アンケート、市民ワークショッ
プ等の市民参加により「(仮称)国分寺市公共施
設等総合管理計画」を策定いたします。また、必
要となる公共施設等の維持修繕・更新費用を明ら
27・4・1 市役所☎
(042)
325−0111
かにし、財政支出の平準化や施設の適正な管理を
目的に、施設の更新、統廃合、多機能化、複合化、
長寿命化等を視野に入れた公共施設等のマネジメ
ントを推進してまいります。
なお、公共施設等のうち道路につきましては、
昨年度に実施した「道路ストック総点検」の結果
を踏まえ、老朽化した路線から計画的に改修を
行ってまいります。
さらに、橋りょうにつきましては、平成20年に
策定した『国分寺市橋りょう長寿命化修繕計画』
に基づき、野川に架橋する緑橋、平安橋の2橋に
ついて修繕を行ってまいります。
地方公会計の整備につきましては、財政のマネ
ジメント強化の視点から地方公会計を予算編成等
に積極的に活用することが重要となっており、国
も地方公会計の整備を促進しております。本市に
おいても、国が示す統一的な基準による地方公会
計の整備を進めるため、その基礎となる固定資産
台帳の整備を進めてまいります。
○情報化の推進
情報化の推進につきましては、情報化社会によ
る多様な変化に対応していくため、情報セキュリ
ティレベルの向上はとても重要です。そのための
人材育成や人材確保も求められます。公文書の情
報公開システムの稼働に向けた準備や職員に対す
る情報セキュリティレベル向上のための対策を進
めてまいります。
社会保障・税番号制度につきましては、本年10
月に予定されている個人番号の通知から始まる制
度の円滑な導入に向けて、個人情報の適正な取扱
いに対する信頼を獲得するための特定個人情報保
護評価や関連システムの改修等を行い、市民の皆
様の利便性の向上と行政運営の効率化を目指して
取り組んでまいります。あわせて、新たな個人番
号カードを活用した証明書コンビニ交付サービス
の導入準備を進めてまいります。
○新たな行政改革を推進
業務プロセスの分析につきましては、『第四次
行政改革大綱』に掲げる「業務プロセスの検証」
を実施するため、分析システムを導入し、全部署
の業務を対象とした業務内容・手法の最適化、職
員の役割分担の最適化等に係る分析、業務マニュ
アルの基礎データ統一的整備等を今年度から2箇
年で実施してまいります。
使用料の適正化につきましては、『国分寺市使
用料・手数料適正化方針』に基づき、受益者負担
による公共施設の公平公正な利用を検討いたしま
す。市民アンケートや利用者説明会により、広く
市民の皆様の声を聴きながら、計画的な見直し作
業を進めてまいります。
○未来に向けた市民サービスおよび防災の拠点と
して新庁舎建設の検討
新庁舎建設につきましては、平成19年度をもっ
て検討を休止している状況ですが、現在の分散庁
舎により、市民の皆様に不便を来し、非効率な業
務執行となっている状況であります。そのような
状況を解消するとともに、市政運営、市民サービ
ス、そして市民の防災拠点として、新庁舎建設に
向けた速やかな検討が必要です。これは市制施行
100周年に向けて礎となる最重要事業であると捉
え、財政状況等も踏まえつつ、取組を開始すべき
と判断いたしました。
今年度は、建設手法、建設スケジュール等につ
いて基礎調査を行うとともに、必要な庁内体制等
を整えてまいります。
おわりに
平成27年度を迎えるに当たり、私の市政運営に
当たっての基本姿勢を示すとともに、具体的施策
についての所信を申し上げました。厳しい環境で
はありますが、困難な状況を打開するために、職
員とともに「健康で文化的な都市─住み続けたい
まち、ふるさと国分寺─」を目指し、全力を尽く
してまいります。議員各位をはじめ市民の皆様に
おかれましては、何とぞご理解とご協力を賜りま
すようお願い申し上げ、施政方針といたします。