150305報告書要約版(最終案) ver2

平成26年度スマートコミュニティ構想普及支援事業 成果報告書(要約版)
1.補助事業者名
2.対象地域
:公益社団法人湖南工業団地協会、大阪ガス株式会社、
株式会社日建設計総合研究所
:湖南工業団地(滋賀県湖南市)
3.補助事業の名称
:湖南工業団地におけるスマートエネルギーシステム構想検討事業
4.内容
(1)補助事業の目的
40 周年を迎える湖南工業団地において、次代に
向けたグランドデザインの一環としてスマート工
業団地化を実現するために、地域エネルギーマネジ
メントシステムと分散型エネルギーシステムによ
り構成するスマートエネルギーシステムを構築し、
その事業性を評価することを目的とする。
(2)スマートコミュニティモデルの特徴
調査フロー
「全ての立地企業を対象とした地域
【STEP①】
主要企業による地域エネルギーマネジメントシステ
ムの骨格の構築
エネルギーマネジメントシステム」
【STEP②】
既存設備(CGS)を活用した分散型エネルギーシステ
ムの骨格の構築
・主要企業へのスマートメーターの設置
・エネルギーマネジメントセンターの設置による一元的な情報管理
・既存CGSの活用によるエネルギー融通
(・スマートメーター設置企業の拡大)
と「分散型電源(CGS等)を有する
企業及び近隣企業を対象とした分散
【STEP③】
分散型エネルギーシステムの拡張
STEP③
エネルギーマネージメントセンター(EMC)
・エネルギープラントの新設等
型エネルギーシステム」により構成
スマートメータ設置企業
(目標:団地全ての企業への設置)
CGS
【STEP④】
工業団地全域へ
工業団地全域へのネットワーク
全域へのネットワーク拡大
のネットワーク拡大
・近隣公共施設等への展開
電線(自営線)
するスマートエネルギーシステムを
熱供給導管
CGS
構築する。
STEP②
CGS相互融通管理センター
需要家
STEP①
CGS
第二プラント
CGS
分散型エネルギーシステムについて
CGS 新規プラント
は、40 周年を迎える湖南工業団地の
公共施設
EMC
第一プラント
プラント
第一
工場等建物の建て替えや設備更新の
CGS
新規プラント
CGS
STEP④
STEP④
時期を捉えて徐々にネットワーク化
を図っていく、段階的増殖型エネル
ギーネットワーク形成を進める。
スマートエネルギーシステムの導入ステップイメージ
(3)本事業の検討結果の概要
団地内のエネルギー消費実態としては、企業別の使用量に差があり、一部の企業に集中している。
各企業のエネルギー使用量や取組意向等が異なるため、まずは主要な企業からネットワークを
構築した上で、段階的にネットワークが拡張できるようなシステムとする。
分散型エネルギーシステムのネットワーク構築にあたっては、既存 CGS 設備を有する企業から
の熱供給に加え、新規の熱融通設備(CGS)及びバックアップ設備(排ガスボイラー)を新規に
整備することで、経済性や事業メリットが大きくなる。
B社
C社
事業スキームについては、主要関係主体
既設
排ガスボイラー
排ガスボイラー
更新
による組合方式により新たな事業主体
を設立し、将来的に参画企業の拡大が可
蒸気
蒸気
蒸気
能な仕組みが望ましい。
・発電
5,500kW
・排ガスボイラー
4.5t/h
バックアップボイラー
7t/h×6台
長期的には、近隣の公共公益施設にもネ
ットワークを拡大することで、地域全体
の防災機能の強化に寄与することが期待
蒸気
エネルギーセンター
蒸気
蒸気
D社
E社
F社
蒸気
蒸気
蒸気
G社
H社
蒸気
I社
される。
当初段階におけるエネルギーネットワークイメージ