O r i g i n 談論風発［25］日本能率協会は1942年に生産能率増進を図るという産業界の要請に基づき、創立されました。創立趣意に基づいて「ひろく全産業にわたる総合的能率増進を推進すること」を「 32 」チャレンジ・スピリット目的として活動しています。能率とは、単に効率を高めることではなく、経営資源のもつ能力や性能、機能、特性をそれぞれ活かしきることを追求するマネジメントを表します。ホンダ（本田技研工業）が、7 る大きな目標にぶつかっていく年ぶりにF1の舞台に復帰するとチャレンジ・スピリットを有していう。いたといえるだろう。しかしなが発行人　中村正己記者発表のあった2月10日、ら現在の日本企業が、こうしたス編集人　清水保孝東京青山のホンダ本社には、今季ピリットをもちつづけているであ新たにF1へ参戦するホンダのエろうか。ンジンを積んだマシンと、かつて「24時間戦えますか」という栄光をつかんだ歴代のマシンがキャッチコピーで一世を風靡した並んだ。栄養ドリンクのコマーシャルも、ホンダのF1挑戦の歴史は1964 最近は「3、4時間戦えますか」年に遡る。当時はまだ、二輪からに変わった。時代が移り、働く人四輪の市販自動車へと進出した直たちの意識も環境も大きく変化し後であり、無謀な挑戦と揶揄するている。そのなかで、いかに組織向きもあったが、創業者・本田宗にチャレンジ・スピリットを植え一郎のレースに賭ける情熱がこれ付け、継承していけばよいのだろを押し切った。宗一郎の「失敗をうか。今回のホンダの挑戦も、技おそれるな」という掛け声のもと、術革新や人材育成とともに、そん惨敗や途中撤退などさまざまな困な側面もあるのではないだろうか。難に直面し苦労を重ねながら、ワークライフバランスも大切で 80年代後半になると幾多の勝利あるし、短時間労働ももちろん重を重ねるようになり、黄金期を迎要な課題だ。しかし、一心不乱にえたのだった。大きな目標に向かってチャレンジまさに、F1で発揮されたチャレしていくこともまた、ビジネスにンジ・スピリットは、ホンダといは必要なものではないか。幾多のう企業の代名詞といわれるように制約条件があるなかで、いまの時なっていったのである。代に合ったやり方で無我夢中で臨ただこれは、ホンダだけの話でんでいくことも、ひとつのチャレなく、前後の高度成長を支えた多ンジかもしれない。くの日本企業は、不可能とも思え JMA マネジメント 2015.4 （編集室　心斎） JMAマネジメント 2015 年 4月号（Vol.3 No.4）発行所　一般社団法人日本能率協会『JMAマネジメント』編集室〒105-8522 東京都港区芝公園 3-1-22 TEL 03-3434-8620 E-mail [email protected] Web http://www.jma.or.jp 定　価　本体 477円＋税本誌に掲載された寄稿やインタビューなどにおける発言は、必ずしも小会の見解を表明しているわけではありません。 Ⓒ一般社団法人日本能率協会本誌の無断転載を禁じます。本部（東京）関西オフィス中部オフィスグループ会社・団体 TEL 03-3434-8620 TEL 06-4797-2050 TEL 052-581-3271 公益社団法人日本プラントメンテナンス協会 �� TEL 03-5733-6900 公益社団法人企業情報化協会 �� TEL 03-3434-6677 公益社団法人日本工業英語協会 �� TEL 03-3434-2350 株式会社日本能率協会コンサルティング �� TEL 03-5219-8050 株式会社ジェーエムエーシステムズ �� TEL 03-3431-7401 株式会社日本能率協会総合研究所 �� TEL 03-3434-6282 株式会社日本能率協会マネジメントセンター �� TEL 03-6253-8000 株式会社 JMAホールディングス �� TEL 03-3436-4304