www.pwc.com/jp/advisory リスク管理ソリューション Solution Overview: Risk Management Solution 企業を取り巻くビジネス環境 が 常に 変化 する 状 況にお い て、企業が直面するリスクも 多様になってきています。当 ソリューションでは、リスクは 「回避するべきもの」であると いう従来の考えから、事業収 益獲得のために「取るべきも の」であると捉え方を変え、 リスクの考え方を経営管理に 取り入れることで、経営管理 の高度化を実現します。 リスク管理の現状と課題 リスクは「回避するもの」から「取るもの」へ これまで企業の中で議論される「リスク」と言えば、災害リスクや情報漏えいリスクといったリスクに代表されるように、企 業が事業を推進する上で不可避的にさらされる、いわゆる「防衛的リスク」が主なものでした。これらの「防衛的リスク」は、 将来の損失を防ぐために「回避するべきもの」として捉えられており、多くの企業において内部統制や情報セキュリティ管 理といった枠組みの中で既に対応がなされています。 しかし、昨今の企業が置かれている状況を見ると、マーケット拡大のための海外進出や競争力強化のためのM&Aなどによ り、グローバルな事業環境の下でカントリーリスクや価格変動リスクといった多様なリスクに直面しています。これらのリス クは事業収益と表裏一体となっているものであり、 「事業リスク」として認識されています。これらの「事業リスク」は、企 業が事業を推進し、収益を獲得する過程で「取るべきもの」として捉えられるようになってきています。 事業リスクの認識とコントロールが課題 事業リスクへの対応は、多くの企業で十分な対応が取れておらず、リスクが発現した 際に場当たり的な対応を行っている事例も見受けられます。 企業がリスクの存在する事業から収益を獲得し、戦略目標を達成するためには、ビジ ネス上のリスクを認識し、コントロールしていく仕組みを経営管理の枠組みの中で構 築していくことが課題となっています。 <リスク区分に応じたリスク管理状況と課題> リスクの区分 リスク例 企業における対応状況 課題 事業リスク 収 益と表 裏 一 体 の 関係にあるリスク ・原燃料費変動リスク ・販売量変動リスク ・外国為替リスク など 多くの企業で未整備であり、リスクが 発現した際に場当たり的な後手対応 をしていることが多い 経営管理の枠組の中でリ スクを把握し、コントロー ルする必要がある 防衛的リスク 企 業 活 動 の 中で 不 可避的にさらされる リスク ・安全・環境リスク ・品質リスク ・災害リスク ・法務リスク など 多くの企業において、内部統制委員 会やリスクマネジメント委員会などで 対応済みであることが多い 業務効率化などの施策に より、継続的なリスク管 理を実現する必要がある リスク管理の高度化 定量的リスクを加味した経営管理の実現 事業収益獲得のためのリスクを加味した経営管理を行うためには「事業リスク」を定 量的に評価し、経営管理の中で活用していくことが重要です。 これまでも投資評価や事業評価といった経営管理において、リスクが考慮されること はありましたが、ここで考慮されるリスクは、「防衛的リスク」を定性的なリスク評価 手法や、リスク発生頻度と影響額を「高」「中」「低」などの尺度でスコアリングする などの手法を用いて評価したものが主流でした。 これら従来の手法では、恣意性や属人性を排除することが困難であり、リスクの大き さを客観的に判断することが困難でした。 <リスク定量化による経営管理上のメリット> 利用局面(例) 定量的リスク評価によるメリット 事業評価 業態が異なる事業を同一指標を用いて横並びで評価することが可能 投資管理 期待リターンとリスクとの比較に基づく投資意思決定が可能 予算管理 実績との乖離とリスク量との比較により、予実乖離の深刻度の把握が可能 全社リスク管理 全社のリスク量と自己資本などとの比較により、財務健全性の確認が可能 PwCのサービス内容 一貫したサービスの提供 定量的リスクを加味した経営管理高度化の実現のための、リスク計量モデルの構築の みならず、経営管理を行うための仕組みの構築まで支援します。また、現状分析か ら運用、改善に至るまで一貫した支援を行うことで、実効性に優れた経営管理の仕 組みの構築を実現します。 経営管理システム高度化への対応 経営管理高度化の取り組みの中で、既存の経営管理システムとの連携が必要となっ た場合でも、システム導入に豊富な経験を有する当社コンサルタントの参画により、 ワンストップでのサービス提供を実現することが可能となります。 <リスク定量化による経営管高度化のアプローチ> フェーズ タスク 目的定義 設計 構築/テスト 運用/改善 現状分析 リスク管理体制検討 リスク管理体制構築 リスク管理運用 ・経営戦略確認 ・経営管理プロセス分析 ・現状課題整理 ・経営管理プロセス/役割定義 ・業務プロセス構築 ・関連ドキュメント整備 ・教育啓蒙 ・業務プロセスに則した運用 ・実施状況モニタリング ・課題抽出 目的定義 ・経営管理のあるべき像の定義 ・高度化ロードマップ作成 リスク計量手法策定 ・計量対象リスクの選定 ・リスク計量化手法の検討 ・リスク計量モデルの要件定義 リスク計量モデル構築 リスク計量モデル見直し ・リスク計算ロジックの実装 ・ダッシュボードの構築 ・リスク試算/分析 ・運用上の課題に対する対応 ・経営管理システムとの連携 (必要に応じて) PwCの強み ①ビジネスに対する理解 海外企業も含めたさまざまな企業に対するサービス提供の実績による各業界のビジネ スモデルへの深い理解により、ビジネスの実態や業界特性に応じたリスク評価や経営 管理手法の提言が可能です。 ②定量的リスク評価の豊富な経験 リスク定量化ソリューションの豊富な導入実績から、業務負荷や実現性も考慮した有 効性の高いリスク計量モデルの構築と、経営管理の枠組みの構築を支援します。 ③経営管理に対する幅広い知識 従来のサービスであるグローバル経営管理の高度化や予算管理改革ソリューションの 豊富な実績により、企業における事業評価、予算管理、投資管理といった経営管理 の仕組みと、その構築アプローチに関する知見を有しており、クライアントの要件に 則したソリューションを選択するとともに、円滑なプロジェクト運営を行います。 ④グローバルな連携 世界157カ国195,000人以上のスタッフを有するPwCグローバルネットワークを最大 限に活用します。グローバルソリューションが必要となる場合にはPwCの国内外のネッ トワークを活用した提言を行い、定量的リスク手法や経営管理における海外の先進事 例紹介や先進的手法を用いたソリューションの提供を行います。 プライスウォーターハウスクーパース株式会社のご紹介 プライスウォーターハウスクーパース株式会社は、ディールアドバイザリーとコンサル ティングサービスを提供する国内最大規模のコンサルティングファームです。M&Aや 事業再生・再編の専門家であるディールアドバイザリー部門と経営戦略の策定から 実行まで総合的に取り組むコンサルティング部門が連携し、クライアントにとって最適 なソリューションを提供しています。世界157カ国195,000人以上のスタッフを有する PwCのネットワークを活かし、約1,500名のプロフェッショナルが企業の経営課題の 解決を支援しています。 〒104-0061 東京都中央区銀座8-21-1 住友不動産汐留浜離宮ビル TEL: 03-3546-8480 お問い合わせ [email protected] © 2015 PricewaterhouseCoopers Co., Ltd. All rights reserved. PwC refers to the PwC Network member firms in Japan and/or their specified subsidiaries, and may sometimes refer to the PwC Network. Each member firm is a separate legal entity. Please see www.pwc.com/structure for further details. This content is for general information purposes only, and should not be used as a substitute for consultation with professional advisors. C-APJP0057-S0315-01
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