概要版 福井市農業活性化プラン ∼次世代へ向けた経営基盤の強化∼ 計画期間▶平成27年度∼平成31年度 「農業所得の向上に向け、稲作と園芸を 基本方針 組み合わせた複合経営への転換」 ① 園芸の推進 ∼何を作るか∼ 4つの ② 稲作の強化 ∼どう作るか∼ 実現政策 ③ 流通販路の開拓 ∼どう売るか∼ ④ 農地・農村環境の維持・活性 ∼どう守るか∼ ◆取組の方向性(政策) ① 園芸の推進 消費者ニーズに対応する市場性のある農産物の作付や意欲ある農業者の確保に取り組みます。園芸産地の 再生や新たな産地づくりに取り組みます。 ② 稲作の強化 消費者に選ばれる福井米づくりや農地中間管理機構の活用による農地の集積を推進します。また、2年3 作体系の拡大や水田フル活用の取組を進めます。 ③ 流通販路の開拓 6次産業化の推進や農産物需要の拡大により農業所得の向上を図るため、施設整備や商品開発、販路開拓 等の支援を行います。 また、ホームページ等を活用し、生産推奨品目等に関する情報発信に取り組みます。 ④ 農地・農村環境の維持・活性 農業・農村の持つ多面的機能を維持するための集落共同活動の支援や捕獲獣の活用に取り組みます。 政策実現のための主な取組 課 題 施 策 目 的 主な実施項目 〜何を作るか〜 園芸の推進 〜どう作るか〜 稲作の強化 〜どう売るか〜 流通販路の開拓 〜どう守るか〜 維持・活性 農地・農村環境の 作物の選定 ・農産物の特産化 ①市場性のある作物の導入 ②ふくい「一押しの逸品」や伝統の福井野菜の作付拡大 ①生産推奨品目の特産化、栽培技術手引書の作成 ②ふくい「一押しの逸品」や伝統の福井野菜の作付拡大、金福すいかの作付拡大 経営体の確保 ・意欲ある農業者の発掘・支援 ・農業者(水稲以外)不足の解消 ①新規就農者の確保 ②稲作離農者の取り込み ③園芸認定農業者の支援 ①就農セミナーの開催及び開催情報の周知・広報、青年就農給付金の活用 里親等の協力による栽培技術の習得支援、ふくい園芸カレッジ修了者の就農支援 ②農地集積への協力や稲作離農者の園芸農家への転換、女性の園芸農業参画を支援 ③園芸に取り組む認定農業者への施設整備や機械導入等の支援 産地づくり ・園芸資源の再活用 ・園芸作物の生産拡大 ①砂丘地園芸産地の再生 ②産地ハウスの再活用 ③水田園芸の導入支援 ①ハウス設置や省力機械等の導入支援、特産品目の栽培面積拡大を支援 ②空きハウスの改修や設備改修を支援 ③省力機械の導入支援、パイプハウスの整備支援 消費者に選ばれる おいしい米づくり ・販売シェアの維持・拡大 ・消費者ニーズへの対応 ①福井産米の高付加価値化、ブランド化の推進 ②消費者等が求める米の作付や安心感のある米づくりの推進 ①「食味検査に基づく区分集荷」や「パイプラインを活用した夜間かんがい技術導入」による 食味ランキング特Aの継続、福井米のおいしさの周知・広報、ポストコシヒカリの作付普及 ②消費者等のニーズを捉えた米づくり、生産履歴の記帳・管理等による品質向上支援 生産コストの縮減 ・経営基盤の強化 ・生産性の向上 ①農地集積や集落営農法人化の推進 ②省力化技術導入等の支援 ①「人・農地プラン」の推進、農地の集積・集約化及びコスト縮減、法人化の推進 ②省力機械や地図情報を利用した圃場管理の導入による生産性の向上を支援 水田のフル活用 ・農地の有効活用 ・所得の維持・向上 ①2年3作体系作付の拡大 (水稲+麦+大豆・ソバ) ②畜産との連携 ①麦跡に大豆・そばの作付拡大、麦跡・不作付地に園芸作物等の作付 ②飼料用米や稲発酵粗飼料(稲WCS)の作付拡大、畜産堆肥を活用 経営できる農業者の育成 ・経営能力の向上 ①「経営力」強化の支援 ①農業簿記講習会等の開催、GAPやJASの認証を得るための講習会の開催 多様な販路開拓の推進 ・経営の多角化 ・情報の発信 ・需要の拡大 ①6次産業化の支援 ②「農」と「商・工」の結びつきの強化(農商工連携) ③情報発信等の強化 ④販路開拓の支援 ①施設整備や商品開発・販路開拓等、6次産業化への支援、女性農業者の起業化への支援 ②農業者からのマッチング相談環境の整備 ③ホームページ等を活用した生産推奨品目等の周知・広報 ④農産物の輸出取組を検討 地産地消取組の拡大 ・市内産農産物の消費拡大 ・市場や食育との連携 ①市内産農産物の消費拡大 ②ふくい「一押しの逸品」の普及・拡大 ③市場との連携 ④食育活動の推進 ①JA農産物直売所や福井駅西口再開発ビル観光物産館、道の駅等での市内産農産物の販売 国内外での市内産農産物の周知・広報・販売 ②ふくい「一押しの逸品」を活用したレシピの作成や料理の普及 ③市場関係者との連携、中央卸売市場の一般開放の活用による市内産農産物の販売拡大 ④子どもたちへの農業体験機会の提供、学校給食等での市内産農産物使用品目の増加 多面的機能維持活動の実施 ・農業・農村の多面的機能維持 制度の活用 ①多面的機能支払制度や中山間地域等直接支払制度等の活用 ①地域全体が継続して農地・農村の保全に取り組む活動を支援 鳥獣被害の防止 ・有害鳥獣による被害防止 ・捕獲獣の活用による地域活性 ①鳥獣被害防止対策の実施 ②捕獲獣の有効活用 ①防護柵の導入支援や山際周辺の草刈り徹底 ②ジビエの有効活用 ◆目標値の設定 活性化プランの到達目標を設定し、実現できるよう取組を進めます。 【基本目標】 取 組 ① 園芸の推進 ● 指 標 実 績(H25) 目標値(H31) 生産推奨品目栽培面積 86ha 130ha 27% 40% 農地集積率※1 60% 80% 耕作放棄地※2を含む 不作付地※3の面積 404ha 30%削減 6次産業化に取り組む 経営体数 30経営体 50経営体 18品目 25品目 多面的機能維持活動 実施率※4 70% 90% 有害鳥獣の被害額 1,879万円 30%削減 園芸に取り組む 農業経営体(担い手)の割合 ② 稲作の強化 ● ③ 流通販路の開拓 ● 学校給食における 市内産農産物の使用品目数 ● 農地・農村環境の ④ 維持・活性 ※1…農地集積率:認定農業者等作付面積/作付面積 ※2…耕作放棄地:過去1年以上作付がなく、かつ数年の間に再び作付する考えのない耕地 ※3…不 作 付 地:水稲共済細目書の調整水田、自己保全管理 調 整 水 田:一定期間のたん水管理が必要で、水稲の生産力が維持される状態に管理されている田 自 己 保 全:常に耕作可能な状態で管理している田 ※4…活動実施率:多面的機能維持取組面積/農用地利用計画農地面積 ◆推進体制等 県・JA等と連携した取組を進めます。また、農業委員会会長や農業協同組合長などで構成する福井市総合農 政推進会議において、活性化プランの進捗状況を把握します。 福井市農林水産部農政企画室 〒910−8511 福井市大手3丁目10番1号 T E L:0776−20−5420 FAX:0776−20−5740 E-mail:[email protected]
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