家族が「笑顔」で暮らせる 「希望 と 安心 の ふくい」 創造 東 村 新 一 私は、平成19年から4年間、マニフェスト「希望と安心のふくい新ビジョ ン」を掲げ、市民の皆さんと協働で、市政の推進に取り組んでまいりました。 その間、全域交通ネットワークの充実、教育支援プランの策定、教育ウィー クの実施、朝倉氏遺跡の観光客大幅増加など、まちづくり、教育、観光をはじ めとするさまざまな分野で成果をあげることができました。 一方、高齢化・少子化が一段と進み、グローバル化する経済は市民生活に大 きな影響を与えています。 そして、地震や原子力事故、台風被害など、かつて無いほどの大災害にも遭 遇しました。 このような時代だからこそ、強い決意と情熱、行動力を持ち、ふるさと「ふ くい」を、希望と安心、にぎわいと活力にあふれた都市(まち)にしなければな りません。 私たちのふるさと「ふくい」には、おいしい食や豊かな自然、子どもを生み育 てる環境、性別・年齢などを超えてお互いを尊重し合う風土があります。 このふるさとをさらに羽ばたかせるためには、 若者もお年寄りもみんなが将 来に「夢」や「希望」を持ち、働き、楽しみ、交わり、「安心」と「安全」を実感でき、 「笑顔」で生活できる「ふくい」を創らなければなりません。 私は、このような「ふくい」を実現するため、これからの4年間で取り組む政 策をマニフェスト「希望と安心のふくい 創造」として取りまとめました。 ここに掲げた政策を、市民の皆様と力を合わせて実行し、家族が「笑顔」で暮 らせる「ふくい」を創造します。 福井市に生まれ、50年以上暮らしている私の福井市に対する愛情は誰にも負け ません。 私は、誠実に、ねばり強く、どのような難題にも全力でぶつかっていきます。 1 「希望 と 安心 の ふくい」 創造 家族が「笑顔」で暮らせる 〔 マニフェスト 4 つの柱 〕 「希望と安心」のまち 災害に強く活力ある「まちづくり」と 人に優しい「全域交通ネットワーク」 1 安全で快適な「都市基盤」 市民の皆様が安全で安心して暮らせる、誰もが快適なまちであること、それは私の願いで す。また、災害や危機から市民を守ることは私たち地方自治体の責務です。 社会基盤の整備、快適な生活環境づくりを進め、ぬくもりのあるまちづくりを進めます。 また、中心市街地や北陸新幹線の整備、全域交通ネットワークの構築に向けて着実に前進さ せます。あわせて、災害に強く安全で活力と潤いのあるまちをつくります。 「希望と安心」の健康・福祉 2 安心で住みやすい「生活・福祉」 協働と安らぎの「地域づくり」と 安心「子育て」いきいき「長寿」 少子高齢化、人口減少の課題に直面する今こそ、将来に不安を感じない社会が求められて います。 市民の皆様が地域社会の担い手として社会活動に参加しやすい仕組づくりを進め、市民・ 地域との協働による安心で住みやすいまちづくりを進めます。 また、福井の豊かな自然や都市環境を守り育て、持続可能なまちづくりを進めるとともに、 健康、長寿、結婚、子育て、地域など、福井市が誇る長所を活かしながら、誰もが住みよい まち、市民一人ひとりがそれぞれの役割と責任を果たす、市民主体のまちをつくります。 「希望と安心」の産業 3 希望を拡げる「産業」 ふくいの感性を活かす「創造産業づくり」と 豊かな恵みの「農林水産業」 産業の成長と安定した雇用機会の確保は、生活に安心と希望を与えます。 企業連携や産学官連携を促進し、活力と魅力あふれる産業の育成や雇用の創出、人材育成 に努めます。また、観光客など福井市を訪れる人を増やすため、ふくいの魅力発信やおもて なしができる観光まちづくりを進めます。 意欲ある農林漁業者の多様な経営を積極的に支援するとともに、農山漁村の快適な生活環 境を築きます。あわせて、安全で安心な食の供給を推進し、地産地消、食育を進めます。 「希望と安心」の教育 日本一の「教育システム」と 未来を拓く「国体」 4 夢を育む「教育」 充実した学校教育・生涯教育は人々の夢を育みます。 子どもが安心・快適に学べる学校環境の整備、子どもの健康増進・健全育成を図り、全国 トップクラスの福井市の教育をさらに向上させます。地域においては、自主的な生涯学習、 継続して楽しめる生涯スポーツを支援し、生きがいを持って暮らせる生活環境を整備します。 また、豊かな歴史や文化を活かし、ふるさとに誇りを持つ福井人を育てるとともに、優れ た芸術文化に触れる機会を創出します。 さらに、平成30年の福井国体開催に向け、施設の整備や競技力の向上に取り組み、市民 がスポーツに親しむ機会を充実します。 2 3 「希望と安心」のまち 1 安全で快適な「都市基盤」 - 災 害 に 強 く 活 力 あ る 「ま ち づ く り 」と 人 に 優 し い 「全 域 交 通 ネ ッ ト ワ ー ク 」 中心市街地や北陸新幹線の整備促進に取り組み、誰もが利用しやすい全域交通ネッ トワークの構築を進め、活力のあるまち「ふくい」をつくります。 社会基盤の整備と維持管理を計画的・効率的に行い、市民と協働で快適な生活環境 づくりを進め、ぬくもりのある「かえりたくなる」まちをつくります。 市民のまちづくりへの意識を高めるとともに、災害に強く安全で潤いのあるまちを つくります。 あ 県都のまちづくり ◎ 県や近隣市町などと連携・協働し、ふくいの魅力を高め発信し、新幹線の金沢開業 や舞鶴若狭自動車道の全線開通をチャンスと捉え、交流人口の増加や活力アップに つなげます。 ◎ 県と協力し、関係団体等と連携しながら、「県都デザイン戦略」に取り組み、中心市 街地を含むエリアの中長期的なまちづくりについて検討します。 あ まちの賑わい創出 ◎ 県都福井市の玄関口にふさわしい「にぎわい交流拠点」を形成するため、福井駅西口 中央地区市街地再開発事業の早期実施に全力を挙げて取り組みます。 また、福井駅周辺土地区画整理事業による駅前広場の整備、福井駅付近連続立体交 差事業による「えちぜん鉄道の高架化」など、福井駅周辺の整備を県とともに推進し ます。 ◎ 「食」や「アート」等の「まちなか」情報の発信、福井市らしい良好な景観やアクティブ スペース(5 か所)を活用したイベントの開催などにより、中心市街地エリアの魅力を 倍増し、まちの付加価値をさらに高めます。 ◎ 中心市街地での新規出店と起業家を育成するため、空き店舗を利用したチャレンジ 開業やオフィス立地をさらに充実します。 3 あ ◎ 新幹線、全域交通ネットワーク 北陸新幹線の敦賀までの一括認可と一日も早い福井開業が実現するよう、市民とと もに、県や沿線市町、経済界と一体となって強力に建設促進運動を展開します。 ◎ 「福井市都市交通戦略」(平成 21 年 2 月策定)にもとづき、人に優しい全域交通ネット ワークをさらに充実します。 あ 安全で快適な社会基盤の整備 ◎ 道路交通ネットワークの充実を図るために、市道の整備を推進します。 また、中部縦貫自動車道の整備促進に加え、一般国道 158 号線(境寺~計石バイパス) の建設、新日野川橋(仮称)の新規整備など、県とともに全力で取り組みます。 ◎ 河川浸水対策として、特に浸水常襲地区を重点に、河川の治水安全確保、浸水被害 解消を図ります。 ◎ 足羽川ダムの有効性・必要性を訴え、ダム建設事業の採択と建設促進に向け取り組 みます。 あ 地域情報化の推進 ◎ 公民館など市民が利用する機会の多い公共施設に、Wi-Fi(高速無線 LAN)を利用 していつでも無料でインターネットに接続できる“フリースポット”を整備すると ともに、ソーシャルメディア等を活用して情報発信を多様化し、地域の高度情報化 を推進します。 特に、西口再開発ビル周辺など中心市街地エリアでは、Wi-Fi環境を重点的に 整備するとともに、エリア内の商業者等と協力して様々な分野の情報を多様なツー ルで提供し、来街者の利便を高めます。 あ 住みよい住環境の整備 ◎ 市営住宅のうち、老朽化し、耐震性が劣る東安居団地の建替等を行います。 また、耐震性が劣るその他の市営住宅の改修を進め、快適で安全な住環境の確保を 図ります。 ◎ 耐震性が劣る民間の一戸建て木造住宅について、耐震診断実施や補強プラン作成、 耐震改修に対する支援を継続するとともに、改修の必要性についての啓発を強化し、 耐震化率の向上を図ります。 4 3 「希望と安心」の健康・福祉 2 安心で住みやすい「生活・福祉」 - 協 働 と 安 ら ぎ の 「地 域 づ く り 」と 安 心 「子 育 て 」い き い き 「長 寿 」 地域社会の担い手として参加しやすい仕組づくりを進め、市民一人ひとりがそれ ぞれの役割と責任を果たす市民主体の協働のまちをつくります。 多文化共生や男女共同参画への市民の意識を高め、誰もが住みよいまちづくりを 進めます。 福井の豊かな自然や都市環境を守り育てるとともに、環境負荷の少ない資源循環 型のまちづくりを進めます。 市民が生涯にわたり健康で生きがいをもって長生きし、自立・社会参画できる安 心なまちをつくります。 市民・地域とともに防災・防犯・事故防止に努め、災害時の支援や被害軽減を図 り、市民の生命や財産を守る安全・安心なまちをつくります。 あ 一緒に築く協働のまち ◎ 新たな公共の担い手を育成・支援する拠点として総合ボランティアセンターを整備 します。また、ボランティアとNPO等との違いを明らかにするとともに、連携し てそれぞれの役割を果たせるよう、総合ボランティアセンターとNPO支援センタ ーとの相互協力体制を構築します。 ◎ 「誇りと夢・わがまち創造事業」を継続し、地域の特色と知恵を活かした住民主体の まちづくりを支援します。 ◎ 外国人の方に日本語を学習する機会を提供する一方、市民の皆さんに外国の文化・ 言語を理解し習得する機会を提供します。また、多言語による生活関連情報の提供 を充実します。 ◎ まち美化パートナーの活動など市民と行政の協働による取組を活用し、地域のコミ ュニティ活動の拠点となる公園、身近な自然とのふれあいの場である里川を守り育 て、潤いのある生活環境にあふれた「ガーデンシティふくい」をつくります。 5 あ 地域コミュニティの活性化 ◎ 地域コミュニティ機能保持・活性化のための支援策(平成22年策定)を活用し、地 域コミュニティの活動主体である自治会の組織・運営の基盤を強化します。 また、自治会組織の維持・運営が厳しい中山間地域などの集落に集落支援員等を配 置します。 あ 持続可能な社会づくり ◎ CO2排出量の削減など環境への負荷が少ない低炭素社会を実現するため、環境教 育を充実します。 また、自治会が設置する防犯灯の LED 化を支援するとともに、自然エネルギーの 活用や循環型社会への取組を支援し、環境負荷を軽減します。 あ 安心して子どもを生み育てられる環境づくり ◎ 全ての小学校区に児童館または児童クラブを設置し、小学2年生までの入会希望者 全員を受入れます。 また、老朽化した公立保育園を積極的に改修するとともに、私立保育所の建設事業 に対する補助を継続するなど、保育所の環境整備をさらに進めます。 ◎ 生後 4 か月までの乳児を持つ家庭の訪問実施率 100 ㌫達成や乳幼児検診の未受診 者「0(ゼロ)」を目指します。 また、子育て世代の医療費負担を軽減するために、「中学校3年生までの保険診療 分の医療費を助成する制度」を継続します。 あ 健康づくり、生きがいづくりへの支援 ◎ 死亡原因1位のがんを早期発見・治療するために、検診受診者数の大幅増を実現し ます。 また、糖尿病予備軍と診断された市民が取り組む生活習慣病予防や食生活習慣の改 善を応援するために、個別の栄養管理・運動プログラムの作成・提供や健康相談を 行います。 ◎ 高齢者の健康を維持し、自立した生活を送れるように、自治会型ディホーム事業を 充実し、生きがいづくりや社会参加の機会を増加させます。 また、介護が必要とならないように高齢者が自発的に介護予防に取り組んだり、地 域貢献によりはつらつと元気に暮らしていただけるように、介護予防教室の開催や 介護サポーターポイント制度を充実します。 6 あ 障がい者の社会参加、自立支援 ◎ 障がい者の社会参加や地域での自立に向けて、地域活動支援施設を充実します。 また、「せるぷ市」を開催するなど、授産製品の販路拡大に取り組みます。 あ 防災・消防体制の整備 ◎ 市中央部での消防活動を効率的に行うために、老朽化した中消防署を建替えます。 また、消防救急無線や消防情報管制システムを含む消防通信関連機器の更新を行う とともに、小学校区に再編された消防団を活かすため、分団詰所の建設や車両配備 を行い、消防団の活動拠点を整備します。 あ 災害発生時の被害の軽減 ◎ これまで福井市が蒙った戦災、震災、豪雪、豪雨などの被害だけでなく、平成 23 年 3 月の東日本大震災や福島原子力発電所事故、9 月の台風 12 号被害などを教訓 に、福井市地域防災計画を見直します。 また、東日本大震災での津波・高潮災害を教訓として、津波ハザードマップを作 成するとともに、このマップを活用し、沿岸地区での津波避難路整備のための基本 計画を策定します。 ◎ 市民や関係団体と連携して、地震、豪雨、津波や原子力発電所事故による災害を想 定した実践的な防災訓練を実施します。 また、地域での活動をリードする地域防災指導者の育成を推進するとともに、避難 所運営訓練“HUG”(避難所運営をゲーム形式で行う、机上のシュミレーション訓練)を導入し ます。 あ 災害時における支援体制の整備 ◎ お年寄りや子どもの避難にもきめ細かく対応できるように、災害時のための備蓄品 の多様化や拡大を図るとともに、交通網の分断を想定して備蓄倉庫の分散配置を進 めます。 また、災害時に不可欠となる飲料水を確保するため、非常用貯水装置を早期に整備 するとともに、未整備地区には飲料水の備蓄を行います。 ◎ 災害発生時に必要なトイレを確保するため、避難所となる小学校にマンホールトイ レを整備するモデル事業を行います。 7 3 「希望と安心」の産業 3 希望を拡げる「産業」 - ふ く い の 感 性 を 活 か す 「創 造 産 業 づ く り 」と 豊 か な 恵 み の 「農 林 水 産 業 」 企業連携や産学官連携を促進し、きめ細やかな支援により活力と魅力あふれる産 業の育成に努めます。また、雇用の創出と人材育成に努め、就労環境の改善を支 援します。 ふくいの魅力に親しみ、情報発信し、温かいおもてなしができる観光まちづくり を推進します。また、さまざまな情報発信ツールや素材を活用し、観光客の増加 に取り組みます。 基盤整備や人材育成支援により、意欲ある農林漁業者の多様な経営を支援すると ともに、農山漁村の快適な生活環境を築きます。また、安全で安心な食の供給を 推進し、地産地消、食育を進めます。 あ 地域の商工業を振興 ◎ 商工会議所とタイアップし、その企業ネットワークを最大限活用して、福井市の優 れた技術・製品の県外への販路拡大を促進します。さらに、アジアを中心としてグ ローバルな販路拡大を進めるために、新市場の開拓やものづくりに取り組む企業を 支援します。 また、意欲のある地元の商業者や商店街、地域資源を活用した地元中小企業が取り 組む新ビジネスモデル構築や商品開発(ふくいブランド開発)、販売力強化を支援します。 ◎ 市内へ企業を誘致するため、企業立地や従業員の雇用に対し助成します。空き工場 の有効利用を促進するために助成を行います。 ◎ 新しい事業や会社が地域から生まれやすくなるよう、起業するための金融支援など の環境整備を商工会議所や商工会などと連携して積極的に行います。 あ ふくいの知名度向上、観光客誘致 ◎ 市民の地域に対する誇りの醸成や産業育成のため、観光を最重要課題として位置付 け、その振興に関係部局が一丸となって取り組みます。 ◎ 映画製作に出資・参画するとともに、福井のロケ地やその情報を提供し、映像メデ ィアを通じて、さらに福井市をPRします。 8 ◎ 足羽川の桜並木や浜町界隈、養浩館とその周辺の雰囲気など、福井らしさを演出で きる観光資源に磨きをかけるとともに、まちなか散策ルート(5 ルート)や「江」ゆかり の地散策ルートの利用を拡大するなど、まちなか観光を拡充します。 ◎ 「一乗谷朝倉氏遺跡」をテーマに、インパクトのあるアイテムとしてのポスター・パ ネルの作成をさらに進め、ふくいのイメージ浸透と他地域との差別化を進めます。 また、越前海岸への観光誘客拡大を図るため、海の幸を活用した地元ならではの 「漁師料理」の充実を進め、「食」を提供・体験できる仕組みづくりを進めます。 あ おもてなしの心の醸成 ◎ 電動自転車等の貸出しによる市内での回遊性を高める取組やカフェの運営による おもてなし事業など、市民や地域自らが「おもてなし」の心を発揮する観光まちづく り事業を積極的に支援します。 ◎ 市民自らが福井の歴史や文化を啓発・普及している「語り部」の活動をさらに支援し ます。 また、朝倉氏遺跡時代衣装パフォーマンスなどのおもてなし・体験観光事業をさ らに充実し、訪れた観光客の満足度をアップします。 あ ふるさとでの就職を応援 ◎ 企業情報紹介サイト「ふくいおしごとネット」の活用や、県内外大学との連携により、 U・Ⅰターン就職者数増を目指します。 あ 農林水産業の生産及び販路拡大 ◎ 福井の農産品として認定したふくい「一押しの逸品」16 品目を活用した販路の開 拓や商品開発を継続して推進します。 また、市の認定加工品 72 品目の販路拡大や売上げ増に取り組むとともに、新たな 加工品の創出、販売促進を強力に支援します。 ◎ 消費者に選ばれる「ふくいのおいしい米」であり続けるために、食味ランキング高 評価維持を支援します。 また、環境保全に配慮するために、エコファーマーをはじめとした減農薬・減化学 肥料農業などの有機農業に取り組む農業者を積極的に支援します。 9 ◎ 農業者が園芸作物の生産拡大に取り組むことできるように、施設整備を行う農業者 等を支援します。 ◎ 有害鳥獣による被害を防止するため、防護柵の設置延長の増加、わな・檻の設置・ 導入、捕獲隊の活動を支援します。 ◎ 健全な森林づくりを進めるため、間伐材の有効利用を支援します。 ◎ 水産資源の保護や増殖を図るため、ヒラメ・アワビなどの養殖・放流事業に取り組 むとともに、中間育成・畜養の技術研究を行います。 あ 安全・安心な地元農林水産物の安定供給 ◎ 広域的な流通機能を担っている福井中央卸売市場を市内外の方々の身近なものに するために、地場水産物のせりや「ふくい市場フェスタ」を充実するとともに、関連 商品売場棟の一般開放に取り組みます。 10 3 「希望と安心」の教育 4 夢を育む「教育」 - 日 本 一 の 「教 育 シ ス テ ム 」と 未 来 を 拓 く 「国 体 」 子どもたちが安心・快適に学べる学校環境を整備します。また、充実した学校教 育、子どもの健康増進・健全育成を図ります。 地域において、自主的に取り組める生涯学習を支援し、生きがいを持って暮らせ る生活環境を整備します。 平成30年の福井国体に向けて、施設の整備や競技力の向上に努めるとともに、 市民が気軽にスポーツに親しむ機会を充実します。 豊かな歴史や文化を活かし、ふるさとに誇りを持つ福井人を育てます。また、優 れた芸術文化に触れる機会を創出し、人材の育成に努めます。 あ 学校教育の充実 ◎ 小学校に専属して活動する ALT(外国語指導助手)を充実し、外国語活動、特に英語力 の強化に取り組みます。 また、フラトン文化交流大使を小学校に派遣し、国際理解教育を進め、姉妹友好都 市とのジュニア大使派遣・受入事業を充実します。 ◎ 就学前からの特別支援教育体制の整備に努めます。また、特別支援教育コーディネ ーターが中心となり、いきいきサポーター(特別支援教育支援員)とともに保育園や幼稚 園から小・中学校への円滑な移行支援を進めます。 あ 計画的な学校環境の整備 ◎ 耐震診断 D・E 判定の校舎・体育館の補強事業が平成 23 年度で完了することから、 さらなる安全確保のため、C 判定の学校施設の耐震化に着手し、積極的に推進しま す。 ◎ 中藤小学校の建設工事を進め、平成 25 年度開校を実現します。 また、市内の学校校舎の中で最も古い校舎を有する明道中学校の改築を行います。 ◎ 夏の暑さ対策として、小中学校、幼稚園の全普通教室にエアコンを設置し、快適な 学校環境、教育環境を確保します。 11 あ 子どもの健全な育成 ◎ 青少年を安全・安心な環境で守り育てるために、見守り活動の充実やかけこみ所の 整備、地域ネットワークの強化に取り組みます。 また、「家族のふれあいタイム運動」を浸透し、円滑な親子関係構築や思いやりのあ る明るい家庭づくりを推進し、家庭の教育力向上を図ります。 ◎ 子どもたちが進路を主体的に選択できる能力やしっかりとした職業観を身に付け ることができるよう、地域の企業と連携し「キャリア教育」に取り組みます。 あ 未来を拓く国体・みんなが親しめるスポーツ ◎ 平成 23 年度完成した福井市体育館の機能をさらに充実するために、サブアリーナ を建設します。あわせて弓道場を整備します。 また、福井市総合運動公園(フェニックスパークふくい)の完成を目指すとともに、老朽 化した既存体育施設を計画的に改修し、身近で気軽にスポーツできる環境を充実し ます。 ◎ 「こんにちはファミリーウォーク」や「ファミリーミニマラソン」などのスポーツ行 事開催や各種大会の誘致を推進することで、健康でいきいき暮らせる安心社会づく りを目指した健康づくりを進めるとともに、選手強化と国体への機運の醸成を図り ます。 あ 市民の誇りとなる文化振興 ◎ 市内の指定及び選定無形民俗文化財について、文化財保持団体が取り組む後継者育 成のための活動を支援します。 また、高齢者の交流の場である「はつらつ伝承塾」や高齢者教育事業を継続して実施 し、お年寄りの文化活動を支援します。 ◎ 市の文化活動の拠点である文化会館の設備や備品の更新、一部改修工事を行います。 また、今後の大規模改修に向けた検討・協議に着手します。 12 ○ 仕 事 の 進 め 方 ≪ 公正公平、透明でオープンな市政を推進します。≫ ◎ 地域や市民活動に関する情報から市民や市議会の要望を含めた情報まで、個人情報 保護に十分配慮しながら、情報公開制度にもとづき公開を徹底し、市政の透明性を さらに高めます。 ◎ 市政広報、ケーブルテレビ、ホームページ等での情報提供に加え、ソーシャルメデ ィア等を活用してきめ細かな行政情報の発信を行います。また、これらの情報発信 手段が緊急時に有効に機能するよう、防災訓練等の実施にあわせて情報提供訓練を 行います。 ≪ 市民参加による安心と信頼のふくい市政を実現します。≫ ◎ 「あじさいトーク」の開催など、私が直接出向き政策提言をいただく機会を設ける など、市民の皆様の声をいつも大切にお聞きします。 ◎ 職員が公民館などで出前講座を行い、市を取り巻く状況や実施事業の内容について 説明します。また、市民の皆様との意見交換を通して職員の意識改革を図ります。 ◎ 激変する社会情勢や多様化する行政ニーズに的確に対応するために、徹底した市役 所改革と職員の意識改革を行います。職員の能力向上、意識改革を目的とした職員 研修を強化し、民間企業等への派遣研修を積極的に行います。 13 ○ 行 財 政 改 革 ≪ 市民本位のスリムで効率的な市政を進めます。≫ ◎ 福井市行財政改革指針に掲げた 22 項目を着実に実施し、時代の変化に対応した公 共サービスを提供します。 【行政サービスの再点検】 * 市が実施する事務事業の外部点検により必要性、有効性を検証し、事 務事業の見直しを行います。 * 公の施設の管理運営方針を見直し、既存ストックの有効活用や民間活 力の導入をさらに進めるとともに、不要な施設については廃止、譲渡 等を行います。 * 各種補助金が施策の推進に有効な手段となっているか再検証し、補助 制度の整理統合を行います。 【効率的な行政運営の推進】 * 市民にわかりやすく効率的な組織体制の整備や職員数削減によるスリ ムな市政を推進します。 * 収支バランスの取れた健全財政を維持します。 ◎ 市有財産の長寿命化と有効利用を図るために、施設管理基本方針にもとづき、市有 施設のファシリティマネジメントを推進します。 ◎ 債権回収の体制を強化し、公平性を高めながら歳入の増加につなげます。 ≪ ビジョン実現のための財源の確保 ≫ ◎ 「徹底した事務事業の見直し」により 20 億円、 「人件費の縮減」により 20 億円、 「債権回収強化、市税収納率向上、財産売却等」により 10 億円を生み出し、この 50 億円を政策実現の財源とします。 14
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