市原市防犯カメラの設置及び管理運用に関するガイドライン 平成 27 年 4 月 1 日制定 1 目的 犯罪の抑止効果はもとより、犯罪の速やかな認知、捜査、立証といった防犯カメラの有 用性については、社会的にも認められているところです。 その一方で、撮影される個人のプライバシーが侵害される恐れもあることから、設置に あたっては、より適正な管理運用が求められることとなります。 このことから、市原市防犯カメラ補助金交付要綱に基づき自主防犯活動団体等が公共の 場所において設置する防犯カメラの適正な設置及び管理運用を図る目的でガイドラインを 定めるものです。 2 定義 (1) 防犯カメラとは、専ら犯罪の防止を目的として不特定多数の者が利用する場所に常設 される画像撮影装置をいいます。 (2) 画像データとは防犯カメラによって撮影録画された画像をいいます。 3 撮影範囲 防犯カメラの設置にあたっては、防犯効果が高められると同時に、個人のプライバシー 保護との調和を図るため、必要最小限な撮影範囲としてください。 また、住宅内部などの私的空間が写らないようにしてください。 4 防犯カメラ設置の表示 防犯カメラの設置にあたっては、設置区域内の見やすい場所に防犯カメラが設置されて いることを分かりやすく表示するとともに設置者の名称も表示します。 5 管理責任者と取扱担当者の指定 (1) 管理責任者の指定 防犯カメラの設置者は、防犯カメラの適正な設置及び管理運用を図るため管理責任者を 指定します。 (2)取扱担当者の指定 管理責任者は、防犯カメラ等の機器の操作や画像の視聴を行う取扱担当者を指定します。 原則として、管理責任者とは別の者とし、管理責任者及び取扱担当者以外の者の機器の 操作や画像の視聴を禁止するものとします。 6 画像データの適正管理 画像データが外部に漏れることのないよう、次の事項に留意し、慎重かつ適正な管理を 行うものとします。 (1)画像データの保管 防犯カメラのモニターや録画装置、画像データを記録した記録媒体(外付けハードディ スク、メモリーカード、DVD 等)やパソコンについては、管理責任者や取扱担当者以外の 者の視聴や盗難等の防止のため、施錠できる室内や設備の中で厳重に保管し、「8」に定め る場合を除き画像データの複写及び加工、外部への持ち出しを禁止します。 (2)画像データの保存期間 画像データの漏えい、滅失、き損又は流出等の防止その他の安全管理を徹底するために、 保存期間は短期間とするものとし、おおむね1ヶ月以内で必要な保存期間を定め、不必要 な画像データの保存は行いません。 (3)画像データの消去 保存期間が終了した画像データは管理責任者又は取扱担当者が直ちに消去するものとし ます。 また、記録媒体を廃棄する場合には、読み取りが物理的に行えないよう、破砕、裁断等 の処理を行ってください。 7 秘密の保持 防犯カメラの管理責任者及び取扱担当者は、画像データから知り得た情報を第三者に漏 らしてはなりません。 このことは、管理責任者等でなくなった後においても同様です。 8 画像データの利用制限 前項の規定にかかわらず、次に揚げる場合には、画像データから知り得た情報を第三者 に提供できるものとします。 なお、提供にあたっては提供日時、提供先、提供画像データ内容、提供理由等を記録し ておきます。 (1) 法令等の定めがあるとき。 (2) 本人の同意があるとき、又は、本人に提供するとき。 (3) 個人の生命、身体又は財産を保護するため、緊急かつやむを得ないと認められるとき。 (4) 捜査機関から犯罪捜査の目的により要請を受けたとき。 9 苦情等の処理 管理責任者は、当該防犯カメラの設置・運用に関する苦情や問い合わせ等を受けたとき は誠実かつ速やかに対応しなければなりません。 10 管理運用基準の作成 当該防犯カメラの設置及び運用について、本ガイドラインに沿った運用の基準を作成し、 防犯カメラの設置及び運用が適切なものとなるよう努めてください。 また、防犯カメラの運用業務を委託する場合においては、委託業者にこのガイドライン 及び管理運用基準を遵守させ、適正な運用をさせてください。 11 個人情報の保護に関する法律の遵守 画像データについては、 「個人情報の保護に関する法律(平成 15 年 5 月 30 日法律第 57 号)」 を遵守し、適正に取り扱うこととします。
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