文書番号: PR-10 文書名: 内部監査規定 版: 8.0 頁: 1/3 1.目的 この規定は「内部監査」の手順を明確にすることを目的とする。 2.内部監査の目的 品質マネジメントシステムに対して次の事項が満たされているか否かを明確にすることを目的とする。 a) 品質マネジメントシステムが、個別製品の実現の計画に適用しているか。 b) この規格の要求事項に適合しているか。 c) 当社が決めた品質マネジメントシステム要求事項に適合しているか。 d) 品質マネジメントシステムが効果的に実施され、維持されているか。 3.内部監査の実施時期 (1) 年 1 回(6 月)に定期審査を行う。 (2) 必要に応じて臨時の監査を、管理責任者の指示より行う。 (3) 内部監査の対象は、「品質マニュアル 5.5.1 組織表」太枠内の全ての部署とする。 4.実施要領 内部監査の実施手順は以下の通りである。 (1) 内部監査計画の作成 ① 管理責任者は、内部監査員養成教育修了者の中から、内部監査員及び内部監査チームリーダーを選 任する。監査員の選定に際し、監査プロセスの客観性及び公平性を確保する為に、次の点に留意す る。 ・ 内部監査員は 2 名以上を選定し、内 1 名はチームリーダーとする。 ・ 監査員同士及び監査員と被監査部署の組み合わせが、同じ繰り返しにならないようにする。 ・ 作業所の監査員には、建築又は土木の工事経験者を 1 名以上加える。 ・ 監査員が、自らの仕事を監査することがないよう選任する。 ・ 内部監査員の資格を持たない社員を、内部監査の OJT として内部監査にオブサーバとして参画 させることができる。 ・ 監査チームリーダーは、オブサーバの OJT を行う。内部監査員は、監査チームリーダーを補佐 する。 ② 監査チームリーダーは「内部監査計画書(様 23)」に計画し、7 日以上前に「内部監査チェックリ スト(様 24)」を添付して被監査部署に通知(送付)する。 文書番号: PR-10 文書名: 版: 8.0 内部監査規定 頁: 2/3 (2) 監査の基準は、次の事項に該当するものとする。 ① ISO9001:2008 ② 品質マニュアル ③ QMS 関連規定 ④ 「施工品質計画書(様 18)」・「設計計画書(様 11)」 ⑤ 顧客要求事項(契約書・設計図書) (3) 「内部監査チェックリスト(様 24)」の作成 監査チームリーダーは被監査部署に出向いて調査し、疑問に感じるところを「内部監査チェックリス ト(様 24)」に盛り込み作成する。 (4) 監査の実施 ① 監査チームと被監査部署でオープニングミーティングを実施する。 ミーティングでは、下記の項目を確認する。 1. チーム紹介 2. 被監査側出席者確認 3. 監査の目的・監査対象再確認 4. 適用する基準の再確認(当社の品質マニュアルの版等) 5. 監査スケジュール説明 6. 業務を妨げないことを表明 7. クロージングミーティングの日時、場所の確認 ② 各監査チームは、「内部監査チェックリスト(様 24)」に基づいた監査を実施する。但し、必要な 場合は監査項目を追加する。 ③ 監査終了後、監査チームミーティングで監査結果のとりまとめを行う。 (5) 監査の判定基準は次のように定める。 判 定 記号 判 定 基 準 適 合 合 品質マネジメントシステム、規格要求事項共良好に満足されている状態 不適合(重大) 重 品質マネジメントシステムに欠陥があり、規格要求事項も満足されてい ない 不適合(軽微) 軽 品質マネジメントシステムはできているが、部分的に実行されていない 観 察 観 放置しておくと不適合になる恐れがある 文書番号: PR-10 文書名: 内部監査規定 版: 8.0 頁: 3/3 (6) 監査チームと被監査部署でクロージングミーティングを実施する。 クロージングミーティングでは、下記の項目を確認する 1. 被監査者へ謝意の挨拶 2. 出席者の確認 3. 監査目的・監査対象再確認 4. 監査の総評 5. 不適合の確認(観察事項も含む) (7) 監査報告書の作成 ① 監査チームリーダーは「内部監査実施報告書(様 25)」(「内部監査計画書(様 23)」「内部監査チ ェックリスト(様 24)」「是正処置計画・報告書(様 30)」を添付)を作成する。 ② 「内部監査実施報告書(様 25)」は、品質保証部長の確認を得て、管理責任者の承認を受け、品質 保証部で保管する。 ③ 内部監査の結果、当該部署の QMS に関する改善勧告事項、及び当該部署以外の原因による不具合が 検出された場合、又は QMS だけに関わらず最低1つ以上の改善勧告事項を「内部監査実施報告書(様 25)」の監査員による勧告事項欄に記述する。 ④ 管理責任者は、「内部監査チェックリスト(様 24)」の判定の適切性を確認し、是正処置にあたる か否かを監査リーダーに確認し、是正処置にするかの判定を下す。 (8) 記録の維持に関する責任 品質保証部長は、内部監査に関する記録を品質記録として管理する。詳細は「文書記録管理規定 (PR-01)」参照。 (9) 不適合の是正処置 監査チームリーダーは、不適合(重大)の原因除去の為に「是正処置計画・報告書(様 30)」を発行 する。被監査部署長は「是正処置計画・報告書(様 30)」を発行されたら、不適合及びその原因を除 去する為に、遅滞なく処置が取られることを確実にする。軽微な不適合は修正の結果を「内部監査チ ェックリスト(様 24)」に記録する。 これに関する手順は「是正処置・予防処置規定(PR-11)」による。 是正処置のフォローアップとして、取られた処置の検証及び検証結果の報告を含める。 5.内部監査員の養成と認定 (1) 社内における内部監査員の養成 外部の監査員研修機関が主催する、内部監査員養成コースの教育を終了した者は、社内における内部 監査員を教育する資格を有する。 (2) 内部監査員の認定 外部の監査員研修機関が主催する内部監査員養成コースを終了した者は、管理責任者により監査員に 認定される。 (3) 内部監査員リスト 管理責任者は内部監査員として認定した者を「内部監査員登録リスト」に載せ、総務部で保管する。
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