介護労働者の労働条件の確保・改善に向けて POINT1 労基法第 15 条 労働条件は書面で明示(交付)しましょう。 ・明示すべき事項は法律で決まっています。⇒厚生労働省 HP 「労働条件通知書」参照。 ・有期契約の場合は更新の都度、書面の交付が必要です。 ・更新の有無・更新の基準についても法定項目となりました。(平成 25 年から) POINT2 就業規則を作成し、届出ましょう。労基法第 89 条,第 92 条、第 106 条 ・10 人以上の労働者がいる事業場は就業規則を作成し、労働基準監督署に届出をしましょ う。変更した場合も、労働基準監督署に届出をしましょう。 ・10 人以下の労働者がいる事業場についても、労使トラブル防止のために就業規則等を作 成し、これを周知するようにしましょう。 POINT3 労働時間を適正に把握しましょう。 労働時間適正把握基準等 ・次のような時間についても、労働時間として取り扱い、記録を残しましょう。 ●交替制勤務における引継ぎ時間 ●業務報告書等の作成時間 ●打合せ、会議等の時間 ●業務命令による施設行事等とその準備時間●命令による研修、業務関連性の高い研修 【訪問介護に従事する者について】 ●利用者さん宅の間の移動に要する時間 間 POINT4 ●利用者さん宅と事業場の間の移動に要する時 時間外労働は 36 協定の範囲内にしましょう。 労基法第 32 条、第 36 条 ・時間外労働(1日8時間を超える労働、1週40時間を超える労働)については 36 協定 で定めた延長できる時間の範囲内にしましょう。 POINT5 休憩、休日を確保しましょう。 労基法第 34 条、第 35 条 ・休憩は、6 時間を超える場合は 45 分、8 時間を超える場合は 1 時間確保しましょう。 ・利用者の食事補助の時間は、休憩時間ではありません。 ・利用者から要望に対応するために待機している時間は休憩時間ではありません。 ・労働者の健康のため、1週間に1回の休日を確保するためにしましょう。 ・休日は、暦日(午前 0 時から 24 時間)単位で取得しなければ休日ではありません。 POINT6 労働に応じた賃金、割増賃金を支払いましょう。労基法第 24 条、第 37 条 ・POINT3で把握した労働については、適正に賃金や割増賃金を支払いましょう。 ・最低賃金以上の賃金を支払いましょう。⇒福島県は689円。毎年 10 月頃改正。 POINT7 有給休暇を与えましょう。 労基法第 39 条 ・有給休暇は労働者に認められた権利です。拒否できませんが、業務に支障が出る場合は 変更が認められています。有給休暇取得日について、賞与や皆勤手当を算定する上で、欠 勤扱いとすることは禁止されています。 POINT8 理由なく解雇するのはやめましょう。やむをえず解雇する場合は、30日 労働契約法、労基法第 20 条 前に予告しましょう。 ・30日前の予告をしない場合は、30日分の平均賃金(おおよそ1月分の給料)を支払 う必要があります。 POINT9 労働者名簿、賃金台帳を作りましょう。 労基法第 107 条、第 108 条、第 109 条 ・法定の項目が確認できれば、他の書類に記載しても構いません。 POINT10 衛生管理体制を整備しましょう。 安衛法第 12 条、第 12 条の 2、第 13 条、第 18 条 ・50 人以上⇒衛生管理者、産業医を選任しましょう。 ・10 以上 50 人未満⇒衛生推進者を選任しましょう。 POINT11 健康診断を確実に実施しましょう。異常所見のある方については医師に就 業についての意見を書いて貰いましょう。安衛法第 66 条等 ・健康診断は①雇入れの時期②1年以内ごとに1回(深夜業務の方は 6 ヶ月に 1 回)実施。 ・50 人以上⇒健康診断実施報告を労働基準監督署に行います。 POINT12 腰痛災害の防止に勤めましょう。 POINT13 労働契約法の改正に対応しましょう。 安全配慮義務 労働契約法
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