《特別活動》 仲間と共に活動し、 集団の中で自 己を生かし、 生活をより

題材名 仲間と心に残る宿泊研修をつくろう(第5学年)
ねらい
○生活の向上を目指し発達段階に即した役割を果たす活動を通して、望ましい人間関
係を築くことができる。
○互いのよさや可能性を生かして役割分担するなど、問題解決に向けて取り組むこと
ができる。
本実践とキャリア教育
≪本時のねらい≫
・宿泊研修に向けての4つの取組について振り返り、学級の成果と課題を出し合い、仲
間と共に、今後の取組の内容を決定することができる。
≪展 開≫
過
程
導
入
本実践は、心に残る宿泊研修にするために、4つのミニボランティアを取り上げ、
自分たちの成長した姿を振り返りながら、よりよい学級づくりをするとともに、仲間
と協力して働くことの素晴らしさを実感させる活動です。自主的・自発的に仲間と関
わり合いながら、思い出に残る宿泊研修にするために計画を立てたり、振り返りをし
たりするなど仲間と協力して、望ましい学級集団を目指すことは、自分の役割を果た
し、集団の向上につながります。
全 体 構 想
<道徳>
1−(6)
「雄太への宿題」
・自分のよさに気付き、よい所を伸ばして
いこうとする心情を養う。
<社会科>
「米作りに取り組む人々」
・生産の向上を図るために、農家の人が協
力して営んでいる米作りの工夫を学ぶ。
<総合的な学習の時間>
「考えよう これからの私たちの校区」
・仲間と協力して環境について話し合った
ことを、よい環境づくりを地域にむけて
発信する。
<児童会活動>
「くらしを高める活動を工夫しよう」
・挨拶や温かい言葉遣い、互いのよさを見
つめ合う活動について話し合い、さらに
よりよい活動になるように取り組む。
<学級活動>
「仲間と心に残る宿泊研修をつくろう」
○宿泊研修に向けての取組を考える。
○宿泊研修に向けての取組を見直す。
《本時》
○役割分担を明確にし、仲間と協力して
活動計画を立てる。
○班別研修の仲間と相談して決める。
<学校行事>
・宿泊研修
行事を通して、自分や仲間の新しいよ
さを発見する。
<学級活動>
「仲間と心に残る宿泊研修をつくろう」
○自分や仲間のよさを交流し、今後の目
標を決める。
展
開
学習活動と内容
○これまでの宿泊研修に向けての取組について、自
分の姿を振り返る。
○開会
・始めの言葉
・役割の紹介
1 議題の確認
これまでの4つのミニボランティアの取組を振
り返り、これからさらに取り組むとよいことを話
し合おう。
2 提案理由の確認
3 めあての確認
・自分や仲間、学級の姿を振り返って考えよう。
・進んで意見を発表しよう。
4 話合い1∼取組の成果
○取組1(玄関掃除)の振り返り
○取組2(全校挨拶)の振り返り
○取組3(時間を守る)の振り返り
○取組4(静かに掃除)の振り返り
5 話合い2∼今後の課題
○今後や当日に向けての取組の確認
6 取組みの成果と今後の課題の確認
・できるようになったことは・・・です。これか
らさらによくしていくことは・・・です。
8 話合い活動の振り返り
・めあての振り返り(自己評価・議長団より)
・先生の話
ま
○閉会
と
・終わりの言葉
め
指導上の配慮事項と評価
○配慮事項 ◎キャリア教育の視点 ☆評価
◎これまで取り組んできた4つのミニボラン
ティアについて、活動したことを十分実感
させておく。
○マイナス面ばかりの話合いにならないよう
に、児童の取組のよさを教師がつかんでお
く。
◎仲間とともに、目標具現に向けてともに高
まろうとする話合いができるようにする。
(人間関係形成・社会形成能力)
○活動を振り返ることにより、互いのよさを
学び合い、高まりを味わるとともに、さら
に高まろうとする意欲がもてるようにす
る。
☆目標に向かい、仲間とともに協力しながら
活動する等の関わろうとする意欲を高めて
いる。
◎話合いを振り返ることにより、互いのよさ
を高め合い、これからも目標に向かってと
もに高まろうとする意欲がもてるようにす
る。
(人間関係形成・社会形成能力)
○話合いのめあてに沿った振り返りができた
ことを価値付ける。
実践のポイント
事前・事後指導を大切にしましょう。
1学期からの継続した事前の4つの取組を道徳、教科等との学習内容と関連させることが大切です。
例えば、道徳の「自分を伸ばしていこうとする心情」
「互いに信頼し、協力する」等の学習との関連を
図ることで、自分のよさに気付き、仲間と協力して働くことの価値に気付かせるとともに、それまで
の学習を補充したり、深化したりして児童の働くことへの意識を高めさせます。
また、話合いで決まったことや仲間と協力し、成果のあった活動を教室に掲示するなど、実践の意
欲を継続させることは、勤労の価値や必要性を体得することにもつながります。
さらに、これまで取り組んできたことを、宿泊研修でも実践し、自分たちが共同活動してきた取組
を実感させ、それをその後の生活に生かす活動を位置付けることが大切です。