NEWS RELEASE 2015年3月27日 【格付維持】 アルフレッサ ホールディングス 発行体格付: A [格付の方向性:安定的] メディパルホールディングス 発行体格付: A [格付の方向性:安定的] A [格付の方向性:安定的] スズケン 発行体格付: 格付投資情報センター(R&I)は上記の格付を公表しました。 【格付理由】 2014年度の国内医療用医薬品市場は、薬価改定に加え、消費増税前の駆け込み需要の反動やジェネリ ック使用促進策の影響もあり、17年ぶりのマイナス成長となる見通しだ。2017年の消費税率の再引き上 げや、それに伴い3年連続の薬価改定が見込まれるなど、医療行政の先行きには不透明な要素が少なくな い。ただ、高齢化の進行を踏まえれば、今後も底堅い市場成長が続くとR&Iはみている。 医薬品卸業界は全国20万軒超の医療機関に医薬品を安定供給する重要な役割を担うが、医薬品メーカ ーと医療機関との間で板挟みとなり、収益性を高めにくい。ここ数年、納入価格の一律値引き取引や遡 及値引き、未妥結仮納入(価格が未決でも、先に商品を納入すること)など業界固有の商慣習の見直し に特に力を入れ、一定の成果をあげた。 2014年4月からの診療報酬改定では、妥結率が低い医療機関の診療報酬を減額する新制度が導入された。 その期限であった2014年9月末における卸各社の妥結率はおおむね9割前後に上昇、未妥結仮納入の是正 という点で大きな成果が上がった。しかし、その裏で十分な価格交渉の時間が取れなかった。市場が伸 びないこともあり、2015年3月期業績は軒並み減益となる見通しだ。 今般の価格交渉は、市場環境を含め特殊要因が重なった影響が大きく、流通改善の成果が損なわれた とはみていない。過度な卸間競争が再燃する懸念も乏しい。売上高総利益率の低下は当面避けられそう にないが、物流センターへの投資や営業担当者の効率配置などコスト構造改革の成果もあり、収益力が 大きく落ち込む懸念は限定的だ。以上を踏まえ、大手3社の格付を維持した。 医薬品卸でのシェアは拮抗しており、差別化を図るのは容易ではない。このため、調剤薬局運営の支 援システムの開発といった関連サービス強化のほか、医薬品製造や調剤薬局の運営といった非医薬品卸 事業の多角化展開を進めるなど、卸各社によって事業戦略の描き方には特色がある。各社の施策が収益 基盤の強化にどのようにつながっていくかを見守っていく。 ■お問合せ先 ■報道関係のお問合せ先 株式 会社 : インベスターズ・サービス本部 : 経営企画室(広報担当) TEL. 03-3276-3511 TEL. 03-3276-3438 格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1 E-mail. [email protected] 日本橋一丁目三井ビルディング http://www.r-i.co.jp 信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信 用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の 検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発 行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。 ©Rating and Investment Information, Inc. NEWS RELEASE 【個社の評価】 〇アルフレッサ ホールディングス アルフレッサをはじめとする医薬品卸会社や医薬品製造会社を傘下に抱えるアルフレッサグループの 持株会社。格付はグループ全体の信用力を反映している。 グループの医療用医薬品売上高は業界トップ。商物分離、共通業務の効率化などローコストオペレー ションに強い。市場規模の大きい東京・大阪・名古屋など大都市圏に強い営業基盤がある。医薬品製造事 業など多角化事業の貢献は限定的だが、医薬品卸事業での適正利益の確保が定着しつつあり、今後も一 定の利益・キャッシュフローを確保できそう。格付に見合う財務基盤を備えていることも評価している。 〇メディパルホールディングス 医療用医薬品卸業界2位のメディセオと、日用雑貨品卸業界最大手のPaltac(証券コード:8283)を傘 下に抱えるメディパルグループの持株会社。格付はグループの信用力を反映している。ただし、Paltac は上場会社で経営の独立性が一定程度確保されていることから、グループの信用力に全てを織り込んで いない。 医療用医薬品卸事業は、大型物流センターを整備し、顧客の棚卸管理まで効率化できる一貫した高品 質物流に強みがある。物流効率化で余力が出た営業担当者を販売支援などの新事業に振り向けて、収益 化を図っている。Paltacは業界での競争力が高く、比較的安定した収益力を維持している。今後も一定 の利益・キャッシュフローを確保できよう。格付に見合う財務基盤を備えていることも評価している。 〇スズケン 医療用医薬品売上高で業界3位。愛知県を本拠に全国に展開。営業担当者を活用した各種販促や催事を 定期的に実施し、それを「行動フィー」と呼ぶ収入に結びつけるビジネスモデルを業界に先駆けて確立 するなど、営業力には定評がある。多角化展開への着手が早く、医薬品製造事業は安定した収益源。地 域に密着した医療全体への幅広い貢献を志しており、保険薬局経営や介護事業などにも取り組み、医療 サービスの分野ではM&A(合併・買収)を通じた機能拡充も進めている。非医薬品卸分野の利益貢献も高 まっており、今後も全体として一定の利益・キャッシュフローを確保できるだろう。格付に見合う財務 基盤を備えていることも評価している。 【格付対象】 発行者:アルフレッサ ホールディングス (証券コード:2784) 名 称 格 付 発行体格付 A(維持) 格付の方向性 安定的 発行者:メディパルホールディングス (証券コード:7459) 名 称 格 付 発行体格付 A(維持) 格付の方向性 安定的 発行者:スズケン (証券コード:9987) 名 称 格 付 発行体格付 A(維持) 格付の方向性 安定的 ■お問合せ先 ■報道関係のお問合せ先 株式 会社 : インベスターズ・サービス本部 : 経営企画室(広報担当) TEL. 03-3276-3511 TEL. 03-3276-3438 格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1 E-mail. [email protected] 日本橋一丁目三井ビルディング http://www.r-i.co.jp 信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信 用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の 検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発 行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。 ©Rating and Investment Information, Inc. NEWS RELEASE 信用格付に関わる事項 信用格付業者 登録番号 株式会社格付投資情報センター 金融庁長官(格付)第6号 直近一年以内に講じられた監督上の措置は、ありません。 主任格付アナリスト 信用格付の付与について 代表して責任を有する者 椿 涼子 神林 尚 信用格付を付与した日 主要な格付方法 2015年3月24日 R&Iの信用格付の基本的な考え方[2012.05.07] 専門商社・卸売業者 [2013.05.19] 持株会社の格付の考え方 [2013.11.08] 上記格付方法は、格付を行うにあたり考慮した他の格付方法とともに以下のウェブサイトに掲載 しています。http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/methodology/index.html 評価の前提は、以下のウェブサイトの格付付与方針に掲載しています。 http://www.r-i.co.jp/jpn/ratingpolicy/index.html 格付符号とその定義は、以下のウェブサイトに掲載しています。 http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/definition/index.html 格付関係者 アルフレッサ ホールディングス メディパルホールディングス スズケン 注 格付関係者は、金融商品取引業等に関する内閣府令第三百七条に基づいて、R&Iが判断したものです。 利用した主要な情報 品質確保のための措置 情報提供者 決算書類、開示情報 公認会計士の監査済みである、またはそれに準じた信頼性が確保され ている決算書類であること。一般に開示された、またはそれに準じた 信頼性が確保されている情報であること。 格付関係者 信用格付の前提、意義及び限界 R&Iの信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約 定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見です。R&Iは信用格付によって、個々の債 務等の流動性リスク、市場価値リスク、価格変動リスク等、信用リスク以外のリスクについて、何 ら意見を表明するものではありません。信用格付は、いかなる意味においても、現在・過去・将来 の事実の表明ではありません。また、R&Iは、明示・黙示を問わず、提供する信用格付、又はその 他の意見についての正確性、適時性、完全性、商品性、及び特定目的への適合性その他一切の事項 について、いかなる保証もしていません。 R&Iは、信用格付を行うに際して用いた情報に対し、品質確保の措置を講じていますが、これら の情報の正確性等について独自に検証しているわけではありません。R&Iは、必要と判断した場合 には、信用格付を変更することがあります。また、資料・情報の不足や、その他の状況により、信 用格付を保留したり、取り下げたりすることがあります。 利息・配当の繰り延べ、元本の返済猶予、債務免除等の条項がある債務等の格付は、その蓋然性 が高まったとR&Iが判断した場合、発行体格付又は保険金支払能力とのノッチ差を拡大することが あります。 ■お問合せ先 ■報道関係のお問合せ先 株式 会社 : インベスターズ・サービス本部 : 経営企画室(広報担当) TEL. 03-3276-3511 TEL. 03-3276-3438 格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1 E-mail. [email protected] 日本橋一丁目三井ビルディング http://www.r-i.co.jp 信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信 用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の 検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発 行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。 ©Rating and Investment Information, Inc.
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