県民意見募集の結果 [PDFファイル/103KB];pdf

「大分県人権尊重施策基本方針(改定版)(素案)」に対する県民意見募集の結果
番号
1
2
該当箇所等
意見
県の考え方及び反映状況
国際社会(国連)の取組
「国際社会(国連)の取組では、人権教育を重点とした行動計
画の第1フェーズから第3フェーズまでの新たな取り組みが加 国際社会の取組について、最近の状況を反映しました。
えられていてよい。
P.6
(第3章Ⅱ)
調査結果の特徴
(1)人権全般の特徴の①「人権が尊重されていると思う」の回 前回と比較している箇所が異なります。今回は、「人権が尊
答率は前回調査62.5%とあるが、2011年度版を見ると、5 重されていると思うか」という設問の結果を取り上げていま
6.8%では?
す。
P.4
(第2章Ⅰ)
ご意見を踏まえ、就学前の乳幼児が利用する施設である
認定こども園、幼稚園、保育所について、下記のとおり記
載内容を整理し修正します。(下線部)
【反映内容】
第4章Ⅰ1(2) 学校や認定こども園、幼稚園・保育所にお
ける教育・啓発の推進
3
(認定こども園、幼稚園、保育所における現状と課題)
幼稚園・保育所→こども園も2015年より制度化されるが、記
乳幼児期における教育及び保育は、生涯にわたる人格形
学校や幼稚園・保育所におけ 述はなくてよいでしょうか。
る教育・啓発の推進
成の基礎を培う重要な役割を担っており、乳幼児期の特性
及び保護者や地域の実態を踏まえ、子どもの生活全体が
豊かなものとなるように努めなければなりません。
そのため、子どもの最善の利益を考慮しつつ、保護者と共
に子どもを心身ともに健やかに育成する教育及び保育を行
う必要があります。
P.9
(第4章Ⅰ1(2))
番号
該当箇所等
4
5
P.12
(第4章Ⅰ1(4))
「今後は、同和問題をはじめとした様々な人権問題に対して職
員一人ひとりが高い意識を持ち人権施策を推進できるよう、よ 単に研修を実施するだけではなく、より効果的で、職員の
特定職業従事者に対する教 り効果的な研修が行われるよう工夫していく必要があります。 人権意識の向上につながるような工夫を行って参ります。
育・啓発の推進
(今回追記分)」という記述について、よいと思います。
P.15
(第4章Ⅰ1(2))
推進環境の整備
7
P.19~P.22
(第5章Ⅰ)
同和問題
8
県の考え方及び反映状況
「人権尊重のための実践力、行動力を身につけ、あわせて学
力の向上を図る」という部分について、人権が守られている環
しっかり周知を図り、実践して参ります。
学校や幼稚園・保育所におけ 境でこそ学力も向上すると思いますので、とてもよいと思いま
る教育・啓発の推進
す。
P.9
(第4章Ⅰ1(2))
6
意見
P.20
(第5章Ⅰ)
同和問題
インターネットや、パンフレット等容易に手に入りやすい簡
便な手法を好むという趣旨でしたが、誤解を生じる可能性
「手軽な手法を好む」という表現がやや気になります。「活用し があるため、修正します。(下線部)
やすい」などのようがよいのでは。
【反映内容】
手軽に学習できる手法を好む
これまでの取組・現状と課題と広く網羅されているが、長い歴
史を経て今なお遅々として変わらない人権意識の問題、特に
今後とも地道に啓発活動を続け、差別をなくすため着実に
同和問題については土地・地名がある限り延々と続いていく
取り組んで参ります。
可能性があり、人々の差別意識を変える取組を積み重ねてい
く必要があると感じます。
県内における本人通知制度の取組を記載しているのはよいと 今後も制度に係る周知を実施する等、本人通知制度の普
思います。
及に努めて参ります。
地道に啓発を続けてきたことなどから、差別意識は少しず
つ改善されているため、誤解を生む可能性がある表現を修
正します。(下線部)
9
P.20
(第5章Ⅰ)
同和問題
「時間の経過とともに」は「自然に」とうけとられがちですが、啓 【反映内容】
発の効果だと思います。
「同和地区かどうかは関係ない、そのことで反対などしな
い」は40.1%と時間の経過とともに少しずつではあります
が改善しています。
番号
該当箇所等
意見
県の考え方及び反映状況
えせ同和行為について注釈を追加し(下線部)、当該箇所
について整理し修正します。
P.20
10 (第5章Ⅰ)
同和問題
P.22
11 (第5章Ⅰ)
同和問題
P.28~P.30
12 (第5章Ⅳ)
高齢者の人権問題
P.32~P.34
13 (第5章Ⅴ)
高齢者の人権問題
【反映内容】
えせ同和行為について掲載するのであれば、注釈等が必要と
注釈*1 えせ同和行為=「同和問題はこわい問題である」
なるのではないでしょうか。26~27行目の文章が少し分かりづ
という人々の誤った意識に乗じ、同和問題を口実に企業や
らい気がします。
団体に 高額な図書や物品購入を無理強いしたり、寄付や
賛助金を強要するといった不当な要求。
「意欲と実践力を育むよう指導しています」というのは、表現が
学校において、教科等指導、生徒指導、学級経営など、そ
上からの指導という印象にとられがちに思います。「育むよう
の教育活動全体を通じて人権教育を行うことから、「指導し
努めています」「育むことを大切にしています」「取り組んでい
ています」と表現しています。
ます」など・・。
高齢者の人権問題については、現状を加味した文章に変更し 今後も、高齢者の人権が守られる社会づくりに取り組んで
ており、よいと思います。
参ります。
2014年1月の「障害者権利条約」批准を受けて、県としても
「障がいのある人もない人も安心して暮らせる地域」をめざし
た取組を進めていくという方向を打ち出している意味で、とて
もよいと思います。個別分野の推進方針においても、同様のこ
とが感じられ。ぜひ県で重点的に進めて欲しいと願います。条
約を批准したとしても、なかなか実効的な部分までまだ行き届
いていないのが現状だと思います。「しょうがい」のある子ども
や親が地域の学校に通わせたい、という思いがあっても、そ
れがなかなか受け入れられない現状が今もあります。そこに
はハード面の問題も当然ありますが、まだ依然として周りの意
識の薄さや認識不足のために苦しんでいる実態もあります。
そういった部分が「障壁」となって声をあげられないこともあり
ますので、ぜひ「ハード面」「ソフト面(啓発等)」の両面から取
組を進めて頂きたいと思います。
県では2016年4月からの障害者差別解消法の円滑な施行
に向けて、差別解消支援地域協議会の設置や同法の理念
や趣旨の普及啓発を行う予定です。
また、現在、障がい者の差別解消を図るための県条例の
制定に向け、アンケート調査の実施や学識者や障がい者
団体その他関係団体等による検討協議会を設置するなど
して取り組んでいるところです。
今後も、障がい者に対する県民理解の促進になお一層力
を入れ、障がいのある人もない人も地域で安心して暮らせ
る社会づくりに取り組んで参ります。
番号
該当箇所等
意見
県の考え方及び反映状況
ご意見をいただいたとおり、ヘイトスピーチについては、社
会的関心が高まっており、大きな問題となっております。ヘ
イトスピーチに関する国連自由権規約委員会の勧告など
現在の国内外の状況について、現状と課題のなかで追記
します。
P.35
14 (第5章Ⅵ)
外国人の人権問題
【追記内容】
また、近年、一部の国や民族、あるいは特定の国籍の外国
「ヘイトスピーチ」に関しては、現在国内でも大きな問題となっ 人を排斥するような言動がいわゆるヘイトスピーチであると
ており、昨年大分県内でも行われたという実態もあるようで
して社会的関心を集めています。このヘイトスピーチが、マ
す。ヘイトスピーチに対する認識をもう少し加えてはどうでしょ スメディアやインターネット等で大きく報道されるなか、201
うか。(差別の煽動であり、重大な人権侵害である、など)
4年(平成26年)7月の国連自由権規約委員会による日本
政府報告審査における最終見解及び8月の国連人種差別
撤廃委員会による同審査における最終見解で、政府に対し
てヘイトスピーチへの対処が勧告されています。このような
人々に不安感や嫌悪感を与える差別的言動は、人として
の尊厳を傷つけるだけでなく、差別意識を生じさせることに
つながりかねないものであり、こうしたヘイトスピーチがあっ
てはならないということを広く伝えていく必要があります。
現状と課題の冒頭に、LGBT等についての説明を追記しま
す。
【追記内容】
「多様な性のあり方を認める教育・啓発が必要です」という部
2012年(平成24年)に電通総研が行ったアンケート調査
分に、もう少しトランスジェンダー等に関する正しい認識をもつ
では、レズビアン(L:女性同性愛者)、ゲイ(G:男性同性愛
セクシュアル・マイノリティ
意味でも、言葉を加えるとよいのでは、と思います。
の人権問題
者)、バイセクシュアル(B:両性愛者)、トランスジェンダー
(T:心の性と身体の性が一致しない人、性同一性障がいの
人)といったセクシュアル・マイノリティ(LGBT)であると答
えた人が全体の5.2%いました。
P.41
15 (第5章Ⅷ(4))
アイヌの人々に対する国内の事象をふまえ、修正します。
(下線部)
P.41
16 (第5章Ⅷ(5))
その他の人権問題
【反映内容】
「その他の人権問題」で、「アイヌに対する差別発言」なども国 先住民であるアイヌの人々の尊厳を守る取組は、現在コ
内で聞かれています。ヘイトスピーチと同様、現在の状況とふ ミュニティがある地域を中心に行われています。しかし、20
まえて少し言葉を加えるとよいのでは、と思います。
14年(平成26年)に、札幌市の議員が「アイヌ民族なんて
もういない」とインターネット上に書き込んで問題となりまし
た。日本社会が先住民族とともに構成されてきたという基
本的な認識の普及や差別・偏見をなくす教育・啓発が必要
です。