HP 3PAR StoreServストレージのためのアプリケーション管理型のデータ;pdf

テクニカルホワイトペーパー
HP 3PAR StoreServストレージ
のためのアプリケーション管理
型のデータ保護
HP StoreOnce Recovery Manager Central
目次
エンドツーエンドのVMwareデータ保護 .......................................................................................................................................... 2
HP StoreOnce Recovery Manager Central .................................................................................................................................. 2
HP StoreOnce RMCアーキテクチャー ........................................................................................................................................... 2
最適化されたデータ移動 .................................................................................................................................................................... 3
マルチストリーミングのサポート ....................................................................................................................................................... 3
管理インターフェイス ............................................................................................................................................................................. 4
まとめ .......................................................................................................................................................................................................... 7
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テクニカルホワイトペーパー | HP StoreOnce Recovery Manager Central
エンドツーエンドのVMwareデータ保護
増え続けるデータ、厳しさを増すリカバリSLA (サービスレベル契約)、拡大する仮想化環境などにより、パフォーマンスに
影響を及ぼすことなくビジネスクリティカルなアプリケーションを保護することは、これまでになく難しくなっています。
従来型のサーバーベースのバックアッププロセスは、信頼性の高いリカバリとデータ保持を可能にします。しかしながら
その一方でアプリケーションパフォーマンスに影響を及ぼし、コストや複雑性の上昇を招いています。
一方アレイベースのスナップショットは、業務の中断を伴うことなくデータのポイントインタイムコピーを迅速に作成できま
す。ただし、スナップショットだけでは包括的なバックアップは実現できません。スナップショットは保持に限界があり、破
損に対して脆弱で、基盤となるストレージシステムに依存しています。ストレージシステムに障害が発生した場合は、ス
ナップショットも失われてしまいます。
そのためより効果的なアプローチとして、アプリケーション管理型のストレージ統合データ保護ソリューションを通じて、
バックアップの利点とスナップショットの利点を組み合わせる手法が注目されています。
HP StoreOnce Recovery Manager Central
HP StoreOnce Recovery Manager Central (RMC) ソフトウェアは、HP 3PAR StoreServプライマリストレージをHP StoreO
nce Backupシステムと統合することにより、従来型のバックアップアプローチを補完する集約型の高可用性とフラットバッ
クアップサービスを提供します。
HP StoreOnce RMCバージョン1.0を導入すると、HP 3PAR Virtual Copy (VC) 機能を使用して、VMware®仮想マシン (V
M) およびデータストアをバックアップできるようになります。作成したVCスナップについては3PARシステム上に保持する
ことも、長期的な保管を目的としてスナップ上のデータをStoreOnceアプライアンスに移動することも可能で、一元的な
バックアップ/リカバリ管理を実現できます。さらにRMC 1.0は、HP 3PAR仮想ボリューム (VV) 上に保管されているその
他のあらゆるデータのクラッシュコンシステントなVCバックアップの管理もサポートしています。
HP StoreOnce RMCアーキテクチャー
RMCアーキテクチャーはHP 3PAR Recovery Managerソフトウェア製品スイートの進化形であり、基盤となっているRecov
ery Managerは、HP 3PARストレージシステムに加えて主要なデータベースアプリケーションやハイパーバイザーとも対
話することにより、ニアインスタントリカバリを可能にするVCスナップショットを作成します。最新のHP 3PAR Recovery M
anager製品は、アプリケーションデータやハイパーバイザーVMが格納されたHP 3PAR VVのスナップを作成してタイムス
タンプ付きで保持することで、ポイントインタイムリカバリを容易にします。データベースアプリケーションについては、ス
ナップをトランザクションログとともに使用することで、障害発生時点の状態にデータベースを復旧することも可能です。R
ecovery Managerには、特定のバックアップアプリケーションと連携することにより、長期的な保護を目的として、StoreOn
ceディスクバックアップやStoreEverテープなどの代替バックアップ先にデータを移動する機能も搭載されています。
RMCの場合も、VCジョブの処理方法は旧製品のRecovery Manager Softwareと変わりませんが、HP 3PARシステムから
バックアップデータを移動するために別のバックアップアプリケーションを使用する必要はありません。この場合はRMC
がデータムーバーとなって、バックアップ先であるStoreOnceと直接対話します。RMCはStoreOnce Express Protect機能
を使用することで、Ethernetまたはファイバーチャネル (FC) を介して、VCスナップからHP StoreOnce Catalystにデータ
を移動できます。この「フラットバックアップ」機能はバックアップ/リカバリのデータパスを簡素化することにより、バック
アップおよびリストアを劇的に高速化します (後続の「最適化されたデータ移動」の項を参照)。
RMCは、OpenStackアーキテクチャーをベースとする一連のREST APIを中心に設計されているため、他のアプリケー
ションやプラットフォームとの統合も容易です。
RMCはVMware VMとして提供され、標準的なOVFテンプレートを使用して、既存のvCenter 5.1または5.5環境内に簡単
にインストールできます。RMC VMは事前構成された状態で提供されるため、テンプレートの配備プロセスが完了次第、
ただちに使用可能になります。
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最適化されたデータ移動
RMCとHP 3PAR/StoreOnceシステムとの緊密な統合がもたらす大きな強みが、Express Protectによる最適化された
データ移動機能です。Express Protectは、HP 3PAR仮想ボリュームからStoreOnce Catalystストアへの非常に効率的な
データ移動を可能にします。RMCは、HP 3PAR SnapDiffによる変更ブロック検知機能をCatalystの変更データ索引付け
機能と組み合わせて使用することで、HP 3PAR VV上の変更されたブロックのみをCatalystストアに送信するよう指示で
きます。この手法により、Catalystへの初期VCバックアップ以降のバックアップに要する帯域幅が劇的に軽減されます。
Express Protectは、「合成フル」バックアップシナリオにも対応可能です。変更されたブロックがHP 3PARからCatalystに
送信される都度、StoreOnceの索引付けプロセスにより、以前に書き込まれたブロックと新たに書き込まれるブロックが
ポインターを使用してマッピングされるため、リストアが必要なときにはいつでもデータのフルコピーを使用できます。この
データをリストアする際には、フル+増分バックアップ戦略を採用している場合に不可欠な増分リカバリが必要ないため、
データの復旧に要する時間が大幅に短縮されます。このように、Express Protectを使用することで、「フル+増分」方式に
よる高いバックアップパフォーマンスと、「オールフル」バックアップ方式による高いリストアパフォーマンスの両方のメリッ
トが得られます。
図1. RMCによる合成フルバックアップの例
マルチストリーミングのサポート
Express Protectのもう1つの重要な機能が、Catalystへのバックアップを複数ストリームに分割することによるパフォーマン
スの向上です。VCデータを複数のストリームに分割することで、Catalystストア内の複数オブジェクトへの同時書き込みが
可能になるため、フルスナップショットバックアップの場合に発生しがちなパフォーマンス問題が大幅に軽減されます。変
更率が高い場合に膨大な変更ブロックのバックアップが必要とされるケースでは、マルチストリーミングはExpress Protect
の合成フルバックアップにおける差分データの「増分」バックアップにも効果を発揮します。
図2. RMCによるCatalystストア内の複数オブジェクトへのマルチストリーミングは、パフォーマンスを劇的に向上
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管理インターフェイス
RMCはWebブラウザーインターフェイスから管理でき、VMware固有のバックアップについては、プラグインを介してvSphe
re Web Client上で管理できます。
VMware VMの保護に関しては、vSphere Web ClientからRMCにアクセス可能です。ユーザーは、RMCによるバックアップ
ジョブパラメーターの定義に使用されるポリシー (対象のVMまたはデータストア、単純なVCジョブかStoreOnce Catalyst
へのVCデータのコピーを行うか、などを指定) を含んだ「リカバリセット」を作成できます。また管理者は、ジョブのスケ
ジューリングや手動での開始を、RMCプラグイン内で一元的に実施できます。
図3. RMC vSphereプラグインが可能にする単一画面上でのデータ保護
図4. vSphere Web Client上でのRMC用バックアップポリシーの作成
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使用可能なリカバリセットは、vSphere Web Clientの[Recovery Sets (リカバリセット)]セクションに一覧表示され、保護さ
れたVMデータをvSphere Web Clientからリストアできます。
図5. RMCによるVMデータのリカバリをvSphere内で管理
GUIのダッシュボードビューにはRMCバックアップ環境の詳細なステータスが示され、スナップショットについてのリアルタ
イムの統計情報、現在実行中のバックアップジョブ、重複排除率、RMCが使用しているストレージハードウェアのステー
タスなどを確認できます。
図6. RMCダッシュボードビュー
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データ保護ビューは、StoreOnce Catalystに対するRMC Express Protectジョブの構成と実行、およびリストアの実行に
使用します。さらにスケジュールされたExpress Protectジョブのステータスも、このビュー上で確認できます。
図7.RMCジョブステータスビュー
[Protect Now (今すぐ保護)]をクリックすると、スナップショットを構成、またはスナップショットとCatalystへのバックアップ
を構成するためのシンプルなウィザードが開始されます。[Restore Now (今すぐリストア)]をクリックすると、タイムスタン
プとジョブ名により特定のバックアップジョブを選択するとともに、HP 3PAR VVに直接リストアするか別の場所にリストア
するかを指定できます。
図8. [Protect Now (今すぐ保護)]ウィザード
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図9. [Restore Now (今すぐリストア)]ウィザード
まとめ
データ保護の手法が従来型のバックアップからスナップショットベースの保護へと移行しつつあるなか、進化するデータ
保護環境の運用を簡素化するために、統合/集約されたソリューションに対するニーズが高まっています。HP StoreOnc
e Recovery Manager Centralは、HP 3PARストレージシステムとStoreOnceアプライアンスを統合することにより、Virtual
Copyによるほぼ瞬時の可用性に加えて、HP StoreOnceによる信頼性の高いリカバリとデータ保持を可能にします。また
RMCおよびExpress Protectのパフォーマンス向上機能により、バックアップウィンドウや目標復旧時間 (RTO) への対処
も非常に容易になります。
詳細情報
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4AA5-5865JPN、2014年12月