第 二 問 次 の 文 章 を 読 み 、 後 の 問 1 ∼ 5 に 答 え な さ い 。 一 つ;pdf

A
の人々からなりたっている。だ
第二問 次の文章を読み、後の問1∼5に答えなさい。
一つの社会というものは、いろいろな
れしも長所があり、短所をもっている。
﹁よくできた人﹂といわれる人もあり、
また﹁いやな人﹂だといわれる人もいる。しかし、全体としてみるとそれぞれ
ア
にもどす
B
をもち、混乱やショウトツさえも長い目でみ
不思議な調和をもち、
混乱やbショウトツがあっても、
お互いにaアイ補って、
それを再び
るとプラスをもたらす面をもっている。どんなに欠点のある人でも何らかの役
に立っているといえよう。もしこの世が﹁よくできた人﹂ばかりであったらさ
をもつ人々の
ウ
エ
が許されるのである。
となるので、どんな
A
を
があり、あら
C
とそうでな
が要求される。内
A
でも同じように受
文化の異なる社会に受け入れられるということは、﹁相手の
イ
ぞかしcタイクツなことだろうと思う。密度の高い人間関係が存在し、マナー
A
をみんながよく心得ている場合は、いかなる人にも一定の
ゆる
1
乱さない﹂ということが
A
け入れるというわけにはいかない。より受け入れられやすい
、相手に対してdテイコウや疑惑をうまない
いものがある。
2
欲
向的な暗い性格よりも、明るい、すなおな性格であることが望ましいことはい
オ
であることを望むタイプがよい。異文化に接した場合、
うまでもない。舞台のeキャッコウをいつも浴びていたいという自己
の強い人よりも、 カ
何よりも要求されるのは観察力とfドウサツ力であるからである。また人々の
信頼をかちうるのは、おしゃべりの人よりよい聞き手である。よい聞き手とい
うのは相手をして積極的にアプローチさせるもので、異なる文化への接近法と
してはすぐれたものである。よい聞き手というのは、相手を気持よくさせる何
かをもっているのであるが、その一つはgカンダイさと相手に対する理解力で
あろう。より多くの情報を得るためには、カンダイさ、相手に対する理解力が
必要である。人は﹁この人は自分のことをわかってくれる。どんなことをいっ
てもいちおう受け入れてくれる﹂という感じをもったときに、思わず自分のこ
とをしゃべり、訴え、また、さまざまな情報を提供するものである。知らない
土地で生活するとき最も必要なのは情報である。
3
情報の受容能力をよくする秘訣は、カンダイさとドウサツ力とhケン
キョさである。相手を見下すiユウエツ感は受容能力をいちじるしく減退させ
るものである。たとえば﹁手で食べるなんて連中は何とヤjボなのだろう﹂と
思いこんでしまう人には、現地の手を使う食事の洗練されたマナーも、その食
事のおいしさもとうていわかるはずがないのである。
中根千枝﹁適応の条件﹂による
(
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