第 117 号(平成 27 年 6 月 25 日発行) 今月の担当は田中さんです。 はじめまして。この4月から社員になりました田中です。サービス提供責任者をさせて頂くことになり ましたが、わからない事も多く、皆様にはご迷惑をおかけすることも多々あるかとは思いますが、どうぞ 宜しくお願いいたします。 私事ではありますが、去年の9月から合気道を習い始めたので、「 氣 」 の話をしたいと思います。合気 道というと何を想像されますか?たぶん、相手の力を利用してバッタバッタと投げ倒していくというよう なイメージがあるのではないでしょうか。 私が習っている合気道では、気が出ているか、気が出ていないかをとても重要視します。つまり、「気」 が交流しているかどうか。例えば、相手に手首をつかまれた時、自分の手首に力が入っていると相手を動 かすことができません。相手を動かそうとすると、自分と相手がバラバラになり、一体で無くなります。 一方、力を抜き、握手する時のようにリラックスした状態で手首を持たせると、相手と一体になっている ので、自由に動き導く(投げる)ことができます。 「気」は生命力の根幹であり、誰でもが持っているものです。例えるなら、海の水です。海の中で手で 水を囲い、それを手の中にある水は「自分の水」と言っても、実際のところ、それは元々海の水です。 「手 の中の水」と「手の外の水」は常に交流しています。もし、その交流が妨げられると水は淀んでしまいま す。気もまた同じ、常に交流しているから元気なのです。気の交流が活発な状態が「元気」、気の交流が妨 げられた状態が「病気」です。 気は自分に閉じ込めるものではなく、常に天地自然の気(外界と)交流している状態が自然なのです。 例えば、 「誰かの為に働く」という行為も気を出すことです。自分の為でなく、人の為に何かをすると気が でます。逆に自分だけのことを考えていると、気は停滞してしまいます。気は出せば入ってくるので、気 を出すことが重要なのです。 森羅万象、あらゆるものに「気」はあり、その「気」は常に交流している。それが本来の姿であり、 「気」 は溜めるものではないと考えています。 最後に、私が習っている合気道の五原則を紹介して終わりたいと思います。 一、 二、 三、 四、 五、 気が出ている 相手の 相手の心を知る 相手の 相手の気を尊ぶ 相手の 相手の立場に 立場に立つ 率先躬行( 率先躬行(そっせんきゅうこう) そっせんきゅうこう) 「一、 気が出ている」とは、「心を向ける」ことです。心を相手に 100%向けるから「二、相手の心を 知る」ことができます。そして、相手の心を知ったら、「三、相手の気を尊ぶ」ことで、「四、相手の立場 に立つ」ことができます。「五、率先窮行」は、「究め行う」の意味で、つまり、最後は自信を持って行う ということです。この合気道で学んでいることを、日常生活や仕事に活かしていければと思っています。 来月の担当は屋ヶ田さんです 世田谷介護通信編集担当:城田([email protected])
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