わたしたちにとって紬は;pdf

秋名には、はた織りをする人が多いです。わたしは、学校から帰ると中、
「カラカラ、トントン。カラカラ、トントン。」
という音が聞こえるとほっとして落ち着きます。リズムよく、
「トン、カラカラ。トン、カラカラ。」
とおばあちゃんがはた織りをするすがたが見えます。まさよおばは今日も元気ではた織りして
いるなあとわかります。はた織りの音は地域の方の元気を知らせるサインにもなっていると思い
ます。
わたしは、社会科見学で紬のはた織りをしたことがあります。ヒズキを通す音とはたを織る音
がくり返し聞こえました。やってみると、手と足をこうごに使うので、むずかしかったです。織
工さんは、いつもやっているからすごいなあと思いました。
わたしの父が小学生のころ、秋名には、紬のはた織りの工場があり、お母さんたちのはたがた
くさん並び、そこでみんなではた織りをしていたそうです。学校から帰ってきて、工場に行って、
学校であったことを話し、習った歌を歌うと、ごほうびにおかしをもらうのがうれしかったそう
です。わたしは、とても楽しそうだなと思います。想像をふくらませて、父の小学生のころの光景
を思いうかべると、友達と一緒に歌ったり、話したりして、ごほうびに、はったいこもちをにこ
にこしながら食べているすがたが見えるようです。
わたしの兄はバスの定期券を入れる紬のパスケースを持っています。それを見て、わたしは、
紬を身につけていていいなあと思います。母も紬のスカーフを持っています。母は卒業式やお祝
いや大事なことがあるときなどに、紬の着物を着ます。わたしは、よく成人式の時に紬の着物を着
ている人を見て、きれいだなあと思います。
わたしも大きくなったら紬を着てお祝いごとに出たり、いつか自分で紬を織ったりしてみたい
です。