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さんえいきかい
株式会社 三栄機械
【 製造業 】/秋田県
地元企業との協業を大切に
新たな仕事を共創する風土
性・社会性・人間性」の観点から、経営理念をさらに発展
チームでの加工高管理を行い、昨日の計画と実績から
本日の計画を全員で把握している。
工場内の備品類は全て、在るべき姿が写真で示され、
整理整頓が行われている。
提案型設計により、時には作業者が直接打合せの場に立ち、迅速な対応を行う。
世の中のためになることを、
その価値が、すなわち利益
させていった。例えば、科学性では「モノ創りを通じて
『真
の文字には、顧客から言われた要望を単に形にするだけ
ことで、当時はまだ参入が少なかった航空自衛隊の飛行
の発展を目指している。
株式会社三栄機械は、1971年に秋田県由利本荘市
でなく、提案力を持って、高い付加価値を提供するという
機の整備器材を受注できたことがきっかけだ。当初、飛行
にて創業。航空機機体製造設備をはじめとして、部品加
意味が込められている。
機を作る現場を見た際に、作業がローテクであることに驚
工・各種機械設備、鋼構造物・製缶、
プラント工事・設備メ
こういった理念を皆で見つめ直す機会として、経営指
いたという。飛行機は製造する機体数が少なく、人による
ンテナンスを行う会社であり、大手航空機メーカーや大手
針発表会がある。
ここでは、発表される内容ではなく、発
作業であった。同社は、航空機体を製造する国内メーカ
自動車メーカー等、様々な顧客を有し、秋田県を中心に、
表までの検討プロセスが重視され、各部門は発表前に部
ーに対し、手作業で行われていた部品組み立てを、
コン
横浜、名古屋にも拠点を構えている。
門内で10年後のあるべき姿に向け、来年度に取り組む活
ピューターを搭載する設備にすることで、生産性を大幅に
同社の顧客の捉え方は個性的だ。
「お客さまの、お客
同社の経営理念である「私たちは、
もの創りを通じて、
動計画を、具体的な数値目標とともに掲げる。企業の目的
向上させることが可能になると提言した。そのことがきっ
さまの、お客さまの・
・
・と考えていくと、最終的にお客さまは
お客様の求める満足に応え、
それによって自己の充実を
を振り返り、
自分達の存在を見つめ直す。発表会は経営
かけで、機体製造設備の設計製作に本格参入すること
自分自身であり、隣にいる人である。そうやって、お客さま
はかると共に、地域社会の発展に尽くします」は、1991年、
理念の共有を図る機会となっている。
ができたという。約15年前の出来事である。
の顔を意識するようにしているのです。」
と営業の責任者
航空機産業への本格参入と同時期、大手企業が生
である専務取締役の佐藤淳氏は話す。
産拠点の海外シフトを始める。齊藤社長は「モノ創りを担
顧客の要望を実現するため、地域企業や研究機関と
う地方企業として危機感を抱いた」
と当時を振り返る。
連携しながら、顧客の発想を越える応用技術を提案する
の産業創造』
に挑戦する企業」
としている。創造の「創」
設立20年を機に代表取締役会長の細矢育夫氏の発案で
作られた。代表取締役社長の齊藤民一氏は当時、経営
理念を安易な気持ちで捉えていたが、宮城県の中小企
業家同友会主催の経営指針を作る勉強会に出席したこ
とをきっかけに、考え方が変わったという。
これまでの考え
多様性から職域を広げ、協業を実現
モノ創りは「点から面へ」
最大の強みそれは顧客の
発想を越える「提案型設計」
そこで、同社単独ではなく、秋田県内の企業が連携す
「提案型の設計」が同社の強み。顧客の要望がどんなに
る必要性を感じ、県に働きかけて航空機関連事業のコン
実現困難でも、一度会社に持ち帰り、社内の関係部署や
方は、
「適正利益で社員を生活させ、世の流れに乗り遅
同社は、地元の同業他社と競合するのでなく、競合し
ソーシアムである「秋田県輸送機コンソーシアム」を設
地域のネットワークをフルに活用し、提案は必ず行う。
これ
れなければ良し」であった。
だが勉強会に参加するうちに
ない他分野において挑戦していくことを伝統としている。
立。現在、秋田県産業技術総合研究センター等の公設
まで蓄積されてきた地域企業との協業関係がビジネスに
「何のために仕事をするのか」を突き詰めるようになり、
創業当時は、
コンプレッサーの修理などを行っていたが、
試験研究機関や秋田県内15社の企業が航空機産業の
活かされている。
「世の中の人が全員仕事を辞めてしまうと自給自足でし
その後、様々なことに挑戦しようとUターン希望者や別分
発展を目指して活動を続けている。由利本荘市は大手電
提案型設計は、社外との連携もさることながら、社内の
か生きていくことが出来ない、
それは大変な事。そのため
野の人材を積極的に採用し、彼らの技能を学びながら事
気機器メーカーのお膝元であるが、
自社の発展だけを考
チームワークもカギを握る。チーム提案での仕掛けとなる
に企業の社員が皆で仕事を担い、大きな社会的役割を
業分野の多角化を図った。
えて地元企業と競い仕事を奪い合うのではなく、地元企
のが、
グループ別の目標設定と、
グループ成果に対する経
果たしているのだ。
その中で世の中のための行為に価値
大企業ではないが、人材の多様性を受け入れることで
業と協業しながら新たな仕事を作り出そうとする風潮が
常利益配分である。
これまでの個人別の目標評価・賞与
がついたのが利益なのだ」
ということに気が付いたという。
職域が広がり、他企業との協業を実現させた。前述の航
生まれてきたという。
を廃止して、業績手当として経常利益の35%を原資に月
そこで同友会が重視する経営理念の三要素、
「科学
空機産業への参入も、航空機関係の社員を受け入れた
この活動は点から面へと広がり、各種セミナーやワーク
次支給し、社員の動機付けを図っている。各グループに
ショップの開催、共同で検査装置や検査治具などの開発
は、
日々のグループ実績が張り出されており、いま何をす
を行い同社の売上げの3割を占めるに至っている。
また
べきかを日々グループ内で考えると共に、他のグループと
東北航空宇宙産業研究会と密接な連携体制を整え、
の健全な競争も生んでいる。
これらの取り組みが同社の
秋田県内のみならず、東北地域における航空宇宙産業
業績向上に結びついている。
会社
概要
事業の多角化に応じ、設備の導入を図ることで生産性向上に繋げている。
夕礼では、当日の振り返りと次の日の計画をチームで共有する。
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・法人名:株式会社三栄機械
・代表者:齊藤 民一 代表取締役社長
・所在地:由利本荘市川口字家妻146-3
・設立年月:1971年2月
・資本金:27,000,000円
・ホームページ:http://sanei-kikai.co.jp/
・社員数:正規80名、パート・アルバイトなど5名
・事業内容:自動化機械の設計製作、航空機機体製造設備の設計製作、
航空機整備機材の設計製作、航空機機体部品の製造、プラント工事、
鋼構造物の設計製作、
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