釧路町国民保護計画 一部改正の概要 釧路町国民保護計画とは 〇武⼒攻撃事態等における国⺠の保護のための措置に関する 法律(国⺠保護法)第35条に基づき作成する計画 〇計画を作成・変更するときは知事に協議しなければならない。 (軽微な変更を除く) 〇計画を作成・変更するときは、あらかじめ市町村協議会に諮 問しなければならない。(軽微な変更を除く) 正式決定 知事からの回答 知事への正式協議 協議会へ諮問 道からの回答 道への事前相談 2 計画に定める事項 〇町域に係る国⺠保護のための総合的な推進に関する事項 〇町が実施する国⺠保護のための措置に関する事項 〇訓練並びに物資及び資材の備蓄に関する事項 〇国⺠保護に係る実施体制に関する事項 〇国⺠保護の実施に関する他の⾃治体や関係機関との連携に関 する事項 〇その他、町⻑が必要と認める事項 3 国民保護法による町の役割 国があらかじめ定める国⺠保護のための措置を的確かつ迅速に実施し、当該町 域において関係機関が実施する国⺠保護のための措置を総合的に推進する。 4 釧路町国民保護計画の構成 釧路町国民保護計画 計画の改正経緯 ・H18年度策定(協議) 第1編 総 則 ・H20~25年度(軽微) ・H26年度修正(協議) 第2編 平素からの備えや予防 第3編 武力攻撃事態等への対処 H26年度において 主となる修正事案 第4編 復旧等 第5編 緊急対処事態への対処 資 料 編 5 今回修正の主な内容① 第2編 平素からの備えや予防 修正:第1章 組織・体制の整備等 第3 通信の確保 町は、武力攻撃事態等において国民保護措置を的確かつ迅速に実施するために は、情報通信手段の確保が重要である。特に対処に時間的余裕がない弾道ミサイ ル発射の際の警報については、迅速に警報を通知、伝達するためのシステム整備 の充実が必要である。 このため、災害時当における非常通信体制や情報通信手段を活用するとともに、 国との連携等による通信体制の整備を行うため、以下のとおり定める。 修正:第4章 情報収集・提供等の体制整備 2 警報等の伝達に必要な準備 (2)情報伝達体制の整備 町は、防災行政無線、IP告知端末、登録制メール、広報車、消防団及び自主防災組織や自 治会等の地域コミュニティーを通じた伝達等による他、指定公共機関及び指定地方公共機関で ある放送事業者との協力、コミュニティFMなどとの連携の強化、コンピューターやデータ通 信等活用した迅速な情報提供システムの構築(充実)を図る。更に緊急情報ネットワークシス テム(Em-Net)、全国瞬時警報システム(J-ALERT)、消防緊急無線、防災行政 無線等を中心に、総合行政ネットワーク(LGWAN)等の公共ネットワークの情報通信手段 を的確に運用・管理・整備する。 6 今回修正の主な内容② NBC兵器への対処が具体に盛り込まれます NBC兵器とは 「Nuclear」(核)、「Biological」(生物)、「Chemical」(化学)の総称。 核兵器(Nuclear weapon) 原爆爆弾 水素爆弾 中性子爆弾などの核弾 頭による兵器 生物兵器(Biological weapon)) 化学兵器(Chemical weapon)) 天然痘 炭疽 疽菌 ボツリヌス菌などの細菌や ウイルスを散布する兵器 毒ガス マスタードガス サリン VXガスなどの液体・ 気体を散布する兵器 7 第3編 武力攻撃事態等への対処 新規:第4章 警報及び避難の指示等 5 NBC攻撃の場合の避難の留意点 NBC攻撃の場合、国の対策本部長は、攻撃の特性に応じた避難措置の指示を 行うこととされていることから、知事は、当該避難措置の指示の内容を十分に踏 まえ、避難誘導する者に防護服を着用させる等安全を図るための措置を講ずるこ とや風下方向を避け、皮膚の露出を極限抑えさせるなどに留意して避難の指示を 行うものとする。 新規 核攻撃等の場合 ① 核爆発に伴う熱線爆風等による直接の被害を受ける地域については、攻撃 当初の段階は、爆心地周辺から直ちに離れ、堅牢な建物、地下施設等に避難 し、放射性ヨウ素による体内汚染が予想されるときは安定ヨウ素剤を服用す るよう指示をすることとし、一定時間経過後、放射線の影響を受けない安全 地域に避難させるものとする。 8 新規 核攻撃等の場合(続き) ② 核爆発に伴う熱線、爆風等による直接の被害は受けないものの、放射性降 下物からの放射線による被害を受けるおそれがある地域については、放射線 の影響を受けない安全な地域に避難するよう指示するものとする。 その場合、手袋、帽子、雨ガッパなどによって放射性降下物による外部被 ばくを抑制し、口及び鼻を汚染されていないタオル等で保護し、風下を避け て風向きとなるべく垂直方向に避難させるものとする。 ③ ダーティーボムは、爆薬と放射性物質を組み合わせたもので、核兵器に比 して小規模ではあるが、放射能による被害をもたらすことから、武力攻撃が 行なわれた場所から直ちに離れ、できるだけ近傍の地下施設等に避難させる ものとする。 ④ 核攻撃等においては、避難住民等(輸送に使用する車両及び乗務員を含 む)のスクリーニング及び除染その他放射線物質による汚染の拡大を防止す るため必要な措置を講ずる。 新規 生物剤による攻撃の場合 ① 生物剤による攻撃が行なわれた場合又はおそれがある場合は、武力攻撃が 行なわれた場所又はおそれがある場所から直ちに離れ、外気からの密閉性の 高い部屋又は感染のおそれのない安全な地域に避難するよう指示するものと する。 ② ヒトや動物を媒体とする生物剤による攻撃が行なわれた場合は、攻撃が 行なわれた時期、場所等の特定が通常困難であることから、関係機関は、 住民を避難させるのではなく、感染者を入院させて治療するなどの措置を 講ずるものとする。 9 新規 化学剤による攻撃の場合 ① 化学剤による攻撃が行なわれた場合又はおそれがある場合は、武力攻撃が 行なわれた場所又はおそれがある場所から直ちに離れ、外気からの密閉性の 高い屋内の部屋又は風上の高台など感染のおそれのない安全な地域に避難す るよう指示するものとする。 ② 化学剤は、一般に空気より重たいため、関係機関は、可能な限り高台に避 難させるものとする。 新規:第7章 武力攻撃災害への対処 1 NBC攻撃による災害への対処 (4)汚染原因に応じた対応 ① 核攻撃等の場合 町は、核攻撃等による災害が発生した場合、国の対策本部による汚染範 囲の特定を補助するため、汚染の範囲特定に資する被災情報を道に直ちに 報告する。 また、措置に当たる要員に防護服を着用させるとともに、被ばく線量の 管理を行いつつ、活動を実施させる。 さらに、避難住民等(輸送に使用する車両及びその乗務員を含む)のス クリーニング及び除染その他放射性物質による汚染の拡大を防止するため 必要な措置を講ずる必要がある。 町は、必要に応じ、安定ヨウ素剤の予防服用の実施及び飲食物の摂取制 限の措置について、北海道地域防災計画(原子力災害対策編)に準じて行 うものとする。 10
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