9 個に応じた指導に評価をどう生かせばいいの?;pdf

伸びる授業
9 個に応じた指導に評価をどう生かせばいいの?
小テストで子どもの理解度を把握し、授業後、再テストを
し た り 、 個 別 の 課 題 を 出 し た り し て い ま す 。( 初 任 者 の 声 )
学 習 前 に評 価 したり(診 断 的 評 価 )、学 習 後 に評 価 したり( 総 括 的 評 価 )したことを
基 に、個 別 の対 応 を考 えることに加 え、学 習 過 程 での評 価 (形 成 的 評 価 )を大 切 にし、
フィードバックすることで、子 どものよさや可 能 性 が更 に伸 びます。
個 に応 じた指 導 や支 援 では、多 様 な評 価 を子 どもの学 習 状 況 の的 確 な
把 握 に生 かすことが大 切 です。
子どもの学習状況の的確な把握
子 ど も の 学 習 状 況 の 把 握 に は 、異 な る 方 法 や 様 々 な 評 価 者 に よ る 多 様 な 評 価 を
組 み 合 わ せ る と と も に 、評 価 を 学 習 活 動 の 終 末 だ け で な く 、事 前 や 途 中 に 位 置 付
けて実施することを心掛けましょう。
<様々な評価方法>
○
特長
△
留意点
【観察による評価】
○
記 述 シ ー ト や 完 成 し た 作 品 で は 読 み 取 れ な い 学 習 状 況 を 見 取 る こ と が で き 、学 習
過程での子どもの変容を把握できます。また、即座に指導に生かせます。
△
評価の際には視点を明確にするようにしましょう。
【制作物による評価】
○
制作物に寄せた子どもの目の付けどころやこだわりなどを評価できます。
△
複数の情報から進歩の状況を的確に把握するようにしましょう。
【ポートフォリオを基にした評価】
○
子どもが主体的・計画的に記録等を集積したポートフォリオを評価することで、
問題解決の過程や探究の過程を詳しく把握することができます。
△
た だ の 集 積 物 に な ら な い よ う 、適 宜 資 料 の 並 べ 替 え や 取 捨 選 択 を す る な ど の 整 理
をさせ、自己の学習を見通し、振り返る機会を設けましょう。
【パフォーマンス評価】
○
一 定 の 課 題 の 中 で 身 に 付 け た 力 を 用 い て 活 動 す る 機 会( 発 表 や イ ン タ ビ ュ ー 、プ
レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 、レ ポ ー ト な ど )を 設 定 し 、そ の 力 が ど の よ う に 発 揮 さ れ る か を
評価することを通して、身に付いた力を見取ることができます。
△
「 お お む ね 満 足 で き る 」 状 況 ( 評 価 B ) を 具 体 的 に 設 定 し 、子 ど も と 共 有 し て お
きましょう。
伸びる授業
個に応じた指導や支援の実践
形成的評価を生かし、個々に対応した指導をすることが大切です。
1
机間指導による個別支援
机 間 指 導 で は 、一 人 一 人 の 学 習 や 作 業 の 進 み 具 合 を 確 認 し な が ら 、目 標 に 対
する評価をすると同時に、個に必要な支援や助言ができます。
〇
ねらいを持って机間指導を行い、気になる子ども、特に課題を抱える子どもへ
の対応をしましょう。
〇
子どものつまずきを想定し、ヒントカードを何種類か用意するなど、個に応じ
た手立てを事前に考えておきましょう。
〇
知識・技能だけでなく、意欲や態度等の情意面の変容にも目を向けましょう。
〇
子どもの小さな変化を見付け、ほめることで自信をもたせましょう。
2
習熟度に応じた複数の問題プリントの作成
基 礎・基 本 問 題 の プ リ ン ト か ら 応 用・発 展 問 題 を 含 ん だ 問 題 を 用 意 し 、難 易
度 の 低 い も の か ら 高 い も の へ と 順 に 取 り 組 め る よ う に し ま し ょ う 。こ の こ と に
よ り 、学 力 の 定 着 が 不 十 分 な 子 ど も は 基 礎・基 本 を 固 め る こ と が で き 、習 熟 度
の高い子どもは、思考力や応用力を高めることができます。
3
少人数指導/ティームティーチング
少 人 数 指 導 や テ ィ ー ム テ ィ ー チ ン グ は 、子 ど も 一 人 一 人 に 応 じ た 対 応 を す る
た め の 効 果 的 な 指 導 形 態 の 一 つ で す 。集 団 編 成 に お い て 、各 集 団 が 同 質 と な る
よ う に 分 け る か 、異 質( 習 熟 度 別 、課 題 別 、学 習 方 法 別 )と な る よ う に 分 け る
かなど、様々な指導形態を教科の特性や子どもの実態に応じて使い分けたり、
組み合わせたりしながら、個に応じた指導を進めることが大切です。
〇
少人数指導においては、診断的評価を基に、どの教科の、どの単元で、どのよ
うな個人差に応じた学習に適応するか、よく検討しましょう。
〇
習熟度別に少人数指導を行う場合には、子どもの心理的な面へ配慮するととも
に、保護者の理解を得られるように説明しましょう。
〇
ティームティーチングでは、多くの視点から子どもの実態を把握することを心
掛け、教師の専門性や特性を生かした創造的な授業を実践しましょう。
評 価 が変 われば授 業 が変 わり、子 どもが育 ちます。複 数 の評 価 者 で評
価 について検 討 することで、教 師 自 身 の評 価 力 を高 めましょう。