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文法Ⅱ
َّ‫إِن‬
とその姉妹語
.ٌ‫صبُور‬
َ ‫ِإنَّ ٱْلجَ َم َل‬
ラクダは忍耐強い。
’inna l-jamala sabūrun.
.َ‫ِإنَّ ٱلنِّيلَ َحيَا ُة ِمصْر‬
ナイルはエジプトの生命である。
’inna n-nīla hayātu misra.
「
(1)
َّ‫’( إِن‬inna)とその姉妹語」は、名詞文を従え、その主語を対格にします。
َّ‫’( إِن‬inna)
聞き手の注意を喚起するために、名詞文の文頭に置かれます。「実は」「確か
に」といった意味ですが、日本語に訳す必要はありません。
.ٌّ‫َاْلوََلدُ َذكِي‬
少年は賢い。
al-waladu dhakīyun.
述語
主語
.ٌّ‫إِنَّ ٱْل َوَلدَ َذكِي‬
少年は賢い。
’inna l-walada dhakīyun.
あなたは寛大である。
’anta karīmun.
.ٌ‫أَْنتَ كَرِيـم‬
あなたは寛大である。
’inna-ka karīmun.
.ٌ‫ك كَرِيـم‬
َ َّ‫إِن‬
.‫إِنِّي مُْت َعبٌ جِدًّا‬
私はとても疲れている。
’inn-ī mut‘abun jiddan.
.‫إِنَّ َم َع ٱْل ُعسْرِ ُيسْرًا‬
苦あれば楽あり(諺)。
’inna ma‘a l-‘usri yusran.
*「
َّ‫ إِن‬+1人称代名詞接尾形」は「私」 ‫ إِنِّي‬または ‫「、 إِنَِّني‬私達」 ‫ إِنَّا‬または ‫إِنَّنَا‬
となります。
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文法Ⅱ
動詞文に「
َّ‫’( إِن‬inna)とその姉妹語」をつけるときは、動詞文を名詞文に変え
て、主語を対格にします。
.‫َذ َه َب ٱل ُّطلَّا ُب إِلَى ِم ْص َر‬
(動詞文)学生達はエジプトへ行った。
dhahaba t-tullābu ’ilā misra.
.َ‫ب ذَهَبُوا ِإلَى ِمصْر‬
ُ َّ‫اَلطُّال‬
(名詞文)学生達はエジプトへ行った。
at-tullābu dhahaba ’ilā misra.
.َ‫ب ذَهَبُوا ِإلَى ِمصْر‬
َ َّ‫إِنَّ ٱلطُّال‬
学生達はエジプトへ行った。
’inna t-tullāba dhahaba ’ilā misra.
(2)
َّ‫’( أَن‬anna)
「~ということ」
.ٌّ‫عَِل ْمتُ أَنَّ ٱْل َوَلدَ َذكِي‬
私は少年が賢いことを知った。
‘alimtu ’anna l-walada dhakīyun.
あなたが合格(成功)したことは私を喜ばせた。
sarra-nī ’anna-ka najahta.
動詞
.َ‫جحْت‬
َ ‫ك َن‬
َ َّ‫سَرَّنِي أَن‬
َ‫( قَال‬qāla)「言う」の後は例外的に َّ‫’( إِن‬inna)になります。َ‫ل‬
サミールは私に運転免許証を取得したと言った。
qāla l-ī samīrun ’inna-hu hasala ‘alā rukhsati s-siyāqati.
.ِ‫قَا َل لِي سَ ِمريٌ إِنَّ ُه َحصَلَ عَلَى رُ ْخصَ ِة ٱلسِّيَاقَة‬
(3)
‫( ل ٰ ِك َّن‬lākinna)、 ‫َول ٰ ِك َّن‬
(walākinna) 「しかし」
本は多いが、図書館は狭い。
al-kutubu kathīratun lākinna l-maktabata dayyiqatun.
.ٌ‫ب كَِثريَةٌ ل ٰ ِك َّن ٱْلمَكْتَبَةَ ضَِّيقَة‬
ُ ‫َالْكُُت‬
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文法Ⅱ
(4)
‫( ل ِأ َّن‬li-’anna) 「なぜなら」
.ٌ‫َلأ أَذْ َهبُ ل ِأ نِّي َمشْغُول‬
私は忙しいから行かない。
lā ’adhhabu li-’ann-ī mashghūlun.
(5)
َّ‫( كَأَن‬ka-’anna)
「あたかも~のように」
.ٌ‫كَأَنَّ زَْيدًا أَ َسد‬
ザイドはライオン(獅子)のようである。
ka-’anna zaydan ’asadun.
(6)
َّ‫( َلعَل‬la‘alla) 「たぶん~であろう」
.‫َلعَلَّ ٱْلجَوَّ ُمعَْتدِلٌ َغدًا‬
たぶん明日、天候は温暖であろう。
la‘alla l-jawwa mu‘tadilun ghadan.
(7)
َ‫( لَْيت‬layta) 願望・仮定「~であったらよいが」
.ٌ‫لَْيتَ ٱلنَّتِيجَةَ َحسَنَة‬
結果が良いといいのだが。
layta n-natījata hasanatun.
.‫لَْيتَ ٱلشَّبَابَ َيعُودُ َي ْومًا‬
青春がいつか戻るといいのだが。
layta sh-shabāba ya‘ūdu yawman.
‫( َلأ‬lā) 「~が全くない」
絶対否定の ‫~「 َلأ‬が全くない」の直後には、タンウィーンのつかない不定形
(8)絶対否定の
名詞対格がきます。
.ِ‫َلأ رَجُلَ فِي ٱلدَّار‬
その家に男は全くいない。
lā rajula fi d-dāri.
ِ ‫ َب ْل َر ُج َل‬،ِ‫َلأ َر ُج ٌل ِفي ٱلدَّإر‬
.‫ان‬
*その家に男1人ではなく、2人いる。
lā rajulun fi d-dāri, bal rajulāni.
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