第2章 PI算定結果(PDF:2.6MB)

第2章 PI算定結果
第1章
熊取町水道事業ビジョンの概要
↓
第
2第 2
章 章 PI
P
算 定定
I算
結 果結
果
↓
第3章
前期目標施策の進捗・評価
↓
第4章
更新需要予測・財政収支見通し
↓
第5章
新水道ビジョンに示される新しい施策
↓
第6章
後期目標期間における施策
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第2章
第2章 PI算定結果
第2章 PI算定結果
2.1 業務指標(PI)の概要
「水道事業ガイドライン」は、水道事業の情報開示や経営の透明性を高めるため、平成17年
1月に社団法人 日本水道協会が、水道事業における給水サービスレベルなどを定量的に評価して、
総合的に判断していくための業務指標として制定したものです。
このガイドラインには、「安心」「安定」「持続」「環境」「管理」「国際」の6つの項目を
柱として全137項目の「業務指標」が定められています。これらの業務指標により、整備目標や
経営効率化への取り組みなどの経営情報を幅広く数値化することで、水道事業を多面的に診断を
行うことができます。また、指標値の時系列的動向や、他の事業体との比較などにより優位性等
を自己診断できます。
2.2 算定結果一覧
平成21年度から平成25年度までの5年間におけるPIの値を、厚生労働省の新水道ビジョンで
分類されている「安全」「強靭」「持続」の3つの施策ごとにまとめたものを示します。なお、
数値が算出できていない等の場合は、−を記入しています。
表2.1 「安全」に関する業務指標(PI)(1)
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第2章 PI算定結果
表2.2 「安全」に関する業務指標(PI)(2)
表2.3 「強靭」に関する業務指標(PI)(1)
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第2章 PI算定結果
表2.4 「強靭」に関する業務指標(PI)(2)
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第2章 PI算定結果
表2.5 「持続」に関する業務指標(PI)(1)
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第2章 PI算定結果
表2.6 「持続」に関する業務指標(PI)(2)
2.0
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第2章 PI算定結果
表2.7 「持続」に関する業務指標(PI)(3)
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第2章 PI算定結果
表2.8 「持続」に関する業務指標(PI)(4)
※各業務指標の意味については、町ホームページの上水道課「平成25年度業務指標(PI)」にて掲載しております。
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第2章 PI算定結果
2.3 特徴的なPI抽出
1)管路の更新率 (「強靭」、PI:2104)
過去5年間においては概ね年間1.0%程度更新していますが、管路の更新目標を当初水道ビジ
ョンでは法定耐用年数(40年)の1.5倍である60年と設定しており、年間1.6%の更新率とな
ることが望ましいと言えます。着実に管路更新はしていますが、東南海・南海地震等の災害対策
も考慮すると、更新ペースを速める等の対策が必要です。
他事業体の中央値は下図に赤線で示したとおり年間0.5%程度ですので、全国的に見れば更新
できている方と言えます。
(中央値とは、全水道事業数を1,400あるとすれば、低い方または高い方から並べ、ちょうど真
中にある700番目の事業体のPI値を表します)
熊取町(平成21∼25年度平均:0.98%)
(中央値)
図2.1 管路の更新率 [(上):熊取町データ、(下):H23年度全国データ]
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第2章 PI算定結果
2)配水池耐震施設率 (「強靭」、PI:2209)
配水池については、着実に耐震化を進めています。平成19年度に第1配水池の撤去・新設を
行ったことで、配水池耐震施設率は増加しています。
他事業体の中央値は下図に赤線で示したとおり8.3%程度であり、同規模の事業体に絞っても
26.1%程度なので、全国的に見れば耐震化率は高い部類と言えます。
熊取町(平成25年度)
(中央値)
図2.2 配水池耐震施設率 [(上):熊取町データ、(下):H23年度全国データ]
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第2章 PI算定結果
3)管路の耐震化率 (「強靭」、PI:2210)
管路の更新率は年間1.0%程度ですので、少しずつではありますが耐震化管路率は増加してい
ます。
他事業体の中央値は下図に赤線で示したとおり4%程度ですので、全国的に見れば更新できて
いると言えます。
(中央値)
熊取町(平成25年度)
図2.3 管路の耐震化率 [(上):熊取町データ、(下):H23年度全国データ]
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第2章 PI算定結果
4)料金回収率 (「持続」、PI:3013)
過去5年では概ね100%以上を維持できており、平成24年1月に行った料金改定(値下げ)後
の平成24、25年度においてもほぼ100%といった状況です。
他事業体の中央値は下図に赤線で示したとおり100∼101%程度ですので、概ね全国の中で
も平均的な事業体と言えます。
熊取町(平成24、25年度平均:101.1%)
(中央値)
図2.4 料金回収率 [(上):熊取町データ、(下):H23年度全国データ]
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5)有収率 (「持続」、PI:3018)
過去5年の推移では92%以上を維持しており、他事業体として比較しても、全国平均よりや
や高い位置にあり、高水準を維持していると言えます。
熊取町(平成21∼25年度平均:93.06%)
(中央値)
図2.5 有収率 [(上):熊取町データ、(下):H23年度全国データ]
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