[第1回_1] テクニカル分析徹底マスター講座(第一回) ~ テクニカル分析の原点を理解する ~ <テクニカル分析入門> 1.テクニカル分析とは何か 必ず全体像を理解してから細部を理解する(逆は全く駄目) [第1回_2] ※<テクニカル分析入門>の内容は、講座 を進めて行く中でこちらに掲載している ものに落ち着きました。 ファンダメンタル(需給、業績)分析との違い テクニカル分析とは計器飛行 見えない相場が見えてくる テクニカル分析以前(かつて情報は全てだった) 開発者の考え方を理解する 2.テクニカル分析で使用する要素 ①価格 9割以上がこれになる=損益は値動きで発生するから ②出来高 ③時間・日柄 ④取組高 先物市場のみ ⑤信用残高 株式のみ ⑥手口情報 外人買い、カテゴリー別取組高、COT ⑦売買内訳 新規売、新規買、転売、買戻=国内商品先物のみ OHLCを加工したもの [第1回_3] 3.テクニカル分析の目的別・種類別分類 <トレンドフォロー系> トレンドを定義するための指標 移動平均 ボリンジャーバンド エンベロープ MACD(Moving Average Convergence Divergence) HLバンド <オシレータ系> スイングHL カギ足 モメンタム ORB(Opening Range Breakout) *短期ブレイクアウト認識指標 転換点を見出すための指標 乖離率 ROC(Rate of Change=変化率) ストキャスティックス RSI(Relative Strength Index=相対力指数) <ボラティリティ> 変動幅、過熱状態を見出すための指標 ボラティリティ(標準偏差) ボラティリティ(HLバンド、ATR、H-L、C-C、O-C、C-O) VIX プット/コール レシオ <パターン系、その他> 値動きや指標のパターンにより転換点やブレイクアウトポイントを見出そうとするもの 各種チャートパターン 波動理論 <内部エネルギー系> 出来高 取組高 値動き以外を用いた指標 [第1回_4] 4.テクニカル分析の歴史 <国産テクニカル分析> ほとんどがトレンドフォロー系 ①とめ足(星足) ②ローソク足 ③パターン → ④カギ足 → 酒田五法(本間宗久=江戸時代後期の米相場で活躍) 柴田罫線(カギ足パターンの最適化) ⑤新値足 ⑥練行足 → 日本版P&F ⑦コマ足 → 日本版移動平均 ⑧一目均衡表 <外国産テクニカル分析> テクニカル分析の西洋化 第一次 : 移動平均 → グランビルの法則 第二次 : RSI(相対力指数) 第三次 : ボリンジャーバンド ワイルダー トレンドの概念 オシレータの概念 バンドの概念 <テクニカル分析の原点を考える> 5.OHLC(4本値)を考える OHLC(寄付、高値、安値、終値) 最初はCのみ 海外のバーチャートにはOが無かった テクニカル分析の大半はCのみに基づいて計算されている(ノイズがカットされる効果もある) 1日の値動きをたったひとつの値で表すとしたら?(本当にCのみに基づいた計算でよいのか?) 6.ローソク足を考える 日足、週足、月足 分足(1分、5分、10分、15分、30分、60分) 2日足、3日足 前場足、後場足、夕場足 (今の日足は全くおかしい) コマ足 7.移動平均を考える 単純移動平均(SMA=Simple Moving Average) Meanを継続的に描いたもの 指数平滑移動平均(EMA=Exponentially Smoothed Moving Average) 単純移動平均の弱点をカバー 加重移動平均(WMA=Weighted Moving Average) 値動きに対する感応度を高く 出来高加重移動平均(VWAP=Volume Weighted Moving Average Price) 値動きに出来高を加味したもの 8.ボラティリティー(変動幅)を考える 標準偏差 HLバンドの幅 トゥルーレンジ HLレンジ OCレンジ [第1回_5] [第1回_6] 9.テクニカル分析を理解するのに必要な数学的知識 四則演算以外は意味を理解すればそれでよい 図1 ①四則演算 加減乗除=+、-、×、÷ ②標準偏差(正規分布) 分布の広がり幅を見るもの μ(平均値)とσ(シグマ) 1σ(シグマ)の範囲=68.27% 2σ(シグマ)の範囲=95.45% 3σ(シグマ)の範囲=99.73% Mean(平均値)、Median(中央値)、Mode(最高値) ボリンジャーバンドに使われている ボラティリティー(1標準偏差を価格で割ったもの) オプションの理論式に用いられる 現実には相場は正規分布しない(トレンドのバイアス) モンテカルロシミュレーション(乱数を用いる) 現実には相場はランダムウォークではない 平均と分散(AもBも平均値は同じ) [第1回_7] ③線形回帰直線 分布の相関を1本の線で表す テクニカル分析での応用では傾きを示す ROC(変化率)の場合は2点間だけの傾きになる 図3 線形回帰直線 ④微分積分 微分=時速(変化を知ること、割り算の一種) 積分=距離(微分の逆、変化から結果を知ること) 速度を微分すると加速度(速度の変化)になる オシレータの逆行現象の意味 オプションを理解するときに標準偏差と積分の理解が必要 位置→(微分)→速度→(微分)→加速度 位置←(積分)←速度←(積分)←加速度 ⑤帰納法と演繹法(数学ではないが必要) 帰納法=様々な事象から法則を見出す 演繹法=法則の成立から結果を導き出す 医者の対処と同じ 症状から病気を推測=帰納法 病気に合った薬を与える=演繹法 必ず原因があって結果がある、過去があって未来がある 原因を突き止めることが結果につながる 今何が起こっているのかを知る必要がある [第1回_8] 10.条件定義の仕方 □ が □ に対し(どのように) (%、円) 上抜く より上 以上 同じ 以下 より下 下抜く <例> ■ 本日終値が前日終値に対し5%以上 ■ 本日始値が本日終値より上 ■ 終値が20日Hバンドを上抜く 上記のように複数の条件定義をANDとORで組み合わせていくことで、売買システムが完成する 『先物市場のテクニカル分析』 ジョン J.マーフィー 著 (きんざい) *テクニカル分析を理解するためのバイブルですので、購入して何度も熟読することを勧めます。 当セミナーは、基本的にこの書籍の内容に沿って進みます。 『マーケットの魔術師』 『新マーケットの魔術師』 ジャック・シュワッガー(パンローリング) *相場の本質を理解するためのバイブルです。偉大なトレーダー達の思考が理解できます。必読! 『伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術』 カーティス・フェイス(徳間書店) *トレンドフォローを理解するには最適の書籍。 マネーマネジメント、ポートフォリオ管理は非常に参考になる。 『システムデイトレード』 マレー・ルジェーロ著(パンローリング) *ORB(Opening Range Breakout)を理解するには最適の書籍。 『ロジカルトレーダー』 マーク・B・フィッシャー(パンローリング) *ORB (Opening Range Breakout)を理解するには最適の書籍。 『ヘッジファンドの売買技術』 ジェームス・アルタッチャー(パンローリング) *ヘッジファンドマネージャーが書いた本。本当に通用するシステマティックな売買手法が解説されている。 『ラリー・ウィリアムズの短期売買法』 ラリー・ウィリアムズ(パンローリング) *統計的な優位性を実際の売買で活用するためのヒントを得られる。 チャートパターンを利用した売買戦略であるウップスが解説されている。 その他お勧めの書籍は下記を参照下さい。 http://www.investechno.com/html/sp_c/menu_book.htm *当セミナーで使用したチャートソフト(EdgeTrader)は、無料で試用できます。 HPからダウンロードして下さい。 (月額利用料=2800円+消費税) 1959年山口県生まれ(現在52歳) 京都産業大学経営学部卒 <職歴> 1983年:大卒後、商品先物ブローカーの営業マンとして就職し、投資の世界に入るも、2年間は 失敗の連続。その後、相場師である師匠と出会い、相場の本質を学ぶ。 1988年:商品先物ブローカーにおいて、業界初の本格的ディーリング部門を設立し、プロのディ ーラー(トレーダー)として活躍。 1989年:当時はほとんど誰も手掛けていなかったシステムトレードの研究を開始する。これ以降 、売買システムの開発はライフワークとなる。 1990年:NY市場のオプショントレードの経験を買われ、国内の商品先物オプション市場の開発と 教育に関わる。オプション戦略にも造詣が深い。 1995年:35歳の時に、ディーリングチームを引き連れて、プロップとして独立し、請負制による プロップ運営を始め、自身はプロディーラーをマネジメントする統括アドバイザーとして活躍する 傍ら、かねてより依頼を受けていた個人投資家の教育も始める。 野川徹 韓国サムソングループのサムソン先物の自己資金運用(国債先物市場におけるシステム売買)を引 き受けたこともある。その後、証券会社や住友商事グループの住商エレクトレードにおいてプロッ プの統括アドバイザーとしてプロップ運営を行ってきた。現在は、商品先物ブローカーの子会社で あるSAアセットにてプロップ運営を行い、運用資産に対し年間30%~40%の高パフォーマン スを維持している。個人的にも株式や先物、オプション、FX等で、システム売買をメインとした 資金運用を行い、高い利回りを維持している。 ※)この講座の提供はインベストテクノロジーズ 株式会社より提供を受け、ダイレクト出版株式会社より提供させて頂いています。 お問い合わせは、ダイレクト出版株式会社までご連絡ください。 お問い合わせ先: http://www.safe-rich.jp/support/ ※)本資料、及び講座の一部または全てについて(動画、音声、特典のDVD、その他サイト内の全てを含む)、いかなる方法において も無断複写、複製することは著作権上禁止されております。 ダイレクト出版株式会社 〒541-0059 大阪市中央区博労町1-7-7中央博労町ビル9F http://www.safe-rich.jp/support/
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