【平成27年3月の経済報告】 平成27年3月19日 本稿は、マイクロマシン/MEMS 分野を取り巻く経済・政策動向のトピックをいろいろ な観点からとらえて発信しています。 早春、3月の経済報告をお届けします。 1.経済の状況 ◎ 法人企業景気予測調査(平成27年1-3月期調査)(内閣府) 内閣府は平成27年3月12日、第44回法人企業景気予測調査(平成27年1-3月 期調査)を公表しました。27年1~3月期の「貴社の景況判断」を全産業でみると、大 企業は「上昇」超、中堅企業、中小企業は「下降」超となっています。 売上高については、26年度は、0.5%の増収見込み(下期1.4%の減収見込み)。 27年度は、0.7%の増収見通しとなっています。(上期0.6%の増収見通し、下期 0.8%の増収見通し)。業種別にみると、製造業、非製造業ともに、26年度は増収見 込み、27年度も増収見通しとなっている。先行きを全産業でみると、大企業は「上昇」 超で推移する見通し、中堅企業は27年7~9月期に「上昇」超に転じる見通し、中小企 業は「下降」超で推移する見通しとなっています。 ※ なお、本報告の詳細は、以下のHPをご参照下さい。 http://www.mof.go.jp/pri/reference/bos/results/1c2604.htm ◎ 月例報告(内閣府)(平成27年2月19日公表)※最新のデータで作成 【日本経済の基調判断】 <現状> ・景気は、個人消費などに弱さがみられるが、緩やかな回復基調が続いている。 ・消費者物価は、横ばいとなっている。景気は、個人消費などに弱さがみられるが、緩やかな 回復基調が続いている。 <先行き> 先行きについては、雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、原油価格下落の影響や各種 政策の効果もあって、緩やかに回復していくこ とが期待される。ただし、消費者マインドの弱さや海外景気の下振れなど、我が国の景気を 下押しするリスクに留意する必要がある。 ※ なお、月例報告(内閣府)の詳細は、以下のHPをご参照下さい。 http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2015/02kaigi.pdf ◎ 設備投資 ★平成 27 年 1 月実績:機械受注統計調査報告 (平成 27 年 3 月 11 日公表 1 内閣府経済社会総合研究所) 機械受注総額の動向をみると、26 年 12 月前月比 8.6%増の後、27 年 1 月は同 14.2%増の 2 兆 5,084 億円となった。需要者別にみると、民需は前月比 10.7%増の 1 兆 1,087 億円、 官公需は同 25.8%増の 3,467 億円、外需は同 24.2%増の 9,906 億円、代理店は同 13.9%減 の 993 億円となった。 民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の動向を見ると、26 年 12 月 前月比 8.3%増の後、27 年 1 月は同 1.7%減の 8,389 億円となった。このうち、製造業は同 11.3%減の 3,518 億円、非製造業(除く船舶・電力)は同 3.7%増の 4,945 億円となった。 機械受注総額(季節調整値)の動向をみると、26 年 11 月前月比 10.4%減の後、12 月は同 8.6%増の 2 兆 1,960 億円となった。 ※ なお詳細は以下のHPをご参照下さい。 http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/juchu/1501juchu.html 2.関係する産業動向 ◎鉱工業指数調査 最新プレス情報 平成 27 年 1 月分確報】(平成 27 年 3 月 13 日発表) <生産・出荷・在庫・在庫率指数概況> 生産は、前月比 3.7%の上昇であった。 業種別にみると、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電気機械工業等が上 昇し、パルプ・紙・紙加工品工業、石油・石炭製品工業が低下した。 出荷は、前月比 5.6%の上昇であった。 業種別にみると、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電子部品・デバイス 工業等が上昇し、鉄鋼業が低下した。 2 在庫は、前月比▲0.4%の低下であった。 業種別にみると、鉄鋼業、輸送機械工業、情報通信機械工業等が低下し、はん用・生産 用・業務用機械工業、食料品・たばこ工業、電気機械工業等が上昇した。 確報と速報を比べると、生産、出荷は下方修正、在庫、在庫率は上方修正であった。 <製造工業生産能力・稼働率指数概況> 製造工業稼働率指数は、105.5 で前月比 3.6%の上昇であった。 製造工業生産能力指数は、95.3 で前月比 0.3%の上昇であった。 概 況 (1) 生産は、前月比 3.7%の上昇であった。 業種別にみると、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電気機械工業等が 上昇し、パルプ・紙・紙加工品工業、石油・石炭製品工業が低下した。 出荷は、前月比 5.6%の上昇であった。 業種別にみると、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電子部品・デバイ ス工業等が上昇し、鉄鋼業が低下した。在庫は、前月比▲0.4%の低下であった。 業種別にみると、鉄鋼業、輸送機械工業、情報通信機械工業等が低下し、はん用・生産 用・業務用機械工業、食料品・たばこ工業、電気機械工業等が上昇した。 (2) 確報と速報を比べると、生産、出荷は下方修正、在庫、在庫率は上方修正であった。 生産の下方修正は、航空機用機体部品(プロペラ・回転翼を含む)、半導体製造装置等 による。 (3) 製造工業稼働率指数は、105.5 で前月比 3.6%の上昇であった。 3 製造工業生産能力指数は、95.3 で前月比 0.3%の上昇であった。 4 ※ なお詳細は以下のHPをご参照下さい。 http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/press/b2010_201501kj.pdf 5 3.その他の動向 国立研究開発法人について 独立行政法人通則法の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備に関する法律 (H26.6.13 改正)が来月 H27.4.1 から施行されることに伴い、独立行政法人産業技術総 合研究所は、「国立研究開発法人産業技術総合研究所」に、独立行政法人新エネルギ ー・産業技術総合開発機構は、「国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機 構」に各々名称が変更になります。 【関係条文等】(抜粋) 第 170 条 独立行政法人産業技術総合研究所法(平成十一年法律第二百三号)の一部を次 のように改正する。 題名を次のように改める。 国立研究開発法人産業技術総合研究所法 第一条第一項中「独立行政法人産業技術総合研究所」を「国立研究開発法人産業技術総合 研究所」に改める。 第 173 条 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構法(平成十四年法律第百四 十五号)の一部を次のように改正する。 題名を次のように改める。 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構法 第1条、第三条及び第四条第一項中「独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構」 を「国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構」に改め、同条の次に次の一 条を加える。 (国立研究開発法人) 第4条の2 機構は、通則法第二条第三項に規定する国立研究開発法人とする。 (参考)研究開発力強化法で研究開発法人とされている 37 法人 (平成27年4月1日組織変更) (総務省) 情報通信研究機構⇒研究開発型 (財務省) 酒類総合研究所⇒中期目標管理型 (文部科学省) 国立科学博物館⇒中期目標管理型 物質・材料研究機構⇒研究開発型 防災科学技術研究所⇒研究開発型 放射線医学総合研究所⇒研究開発型 科学技術振興機構⇒研究開発型 日本学術振興会⇒中期目標管理型 理化学研究所⇒研究開発型 宇宙航空研究開発機構⇒研究開発型 海洋研究開発機構⇒研究開発型 6 日本原子力研究開発機構⇒研究開発型 (厚生労働省) 国立健康・栄養研究所→(統合法人)⇒研究開発型 労働安全衛生総合研究所-→(統合法人)⇒中期目標管理型 医薬基盤研究所 国立がん研究センター⇒研究開発型 国立循環器病研究センター⇒研究開発型 国立精神・神経医療研究センター⇒研究開発型 国立国際医療研究センター⇒研究開発型 国立成育医療研究センター⇒研究開発型 国立長寿医療研究センター⇒研究開発型 (農林水産省) 農業・食品産業技術総合研究機構→(統合法人)⇒研究開発型 農業生物資源研究所 農業環境技術研究所 国際農林水産業研究センター⇒研究開発型 森林総合研究所⇒研究開発型 水産総合研究センター→(統合法人)⇒研究開発型 (経済産業省) 産業技術総合研究所 ⇒研究開発型 ※今回は特定国立研究開発法人とはならない。(当方コメント) 新エネルギー・産業技術総合開発機構 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 ⇒研究開発型 ⇒中期目標管理型 (国土交通省) 土木研究所⇒研究開発型 建築研究所⇒研究開発型 交通安全環境研究所→(統合法人)⇒中期目標管理型 海上技術安全研究所→(統合法人)⇒研究開発型 港湾空港技術研究所 電子航法研究所 (環境省) 国立環境研究所⇒研究開発型 以上 7
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