PRESS RELEASE 独立行政法人国際協力機構 中部国際センター 2015 年 3 月 18 日 フィリピンの公共バスのエンジン改良 名古屋市のコクカ、燃費向上に技術を提供 国際協力機構(JICA)は 3 月 13 日、名古屋市南区の株式会社コクカ(酒井英次代表取締役)に よるフィリピン国「公共バスのDDF化による燃費向上と環境改善に関する案件化調査」を「中小 企業海外展開支援事業~案件化調査~」として採択しました。 LPG 燃料供給システム LPG タンク 多くの開発途上国と同様、フィリピンでも急速に進む自動車の普及とともに大気汚染が深刻な問 題となっています。マニラ首都圏を走るバスの多くが整備不良による燃費低下を起こし、その排気 ガスが大気汚染の原因のひとつとなっています。 株式会社コクカは日本国内で長年にわたって培ったエンジン再生技術を生かし、マニラ首都圏の 公共バスエンジンのディーゼル・デュアル・フュエル・エンジン(DDF)化を提案しています。日本 国内で一般的に行われている、エンジンの入れ替えを必要とするクリーンディーゼル化と比べ、こ の DDF 化は少額の投資で燃費向上、排気ガスの排出量削減を図ることが期待されます。 この調査は我が国の中小企業を対象とした「中小企業海外展開支援事業~案件化調査~」として 実施されます。 案件化調査は、 「途上国の開発ニーズと日本の中小企業の優れた製品・技術等との マッチングを行い、製品・技術を ODA 事業に活用するための 情報収集・事業計画立案等を支援す ることを目的」としたもので、2012 年度から実施されており 2014 年度第 2 回目は昨年 11 月に公示 を行いました。 129 件の応募のうち 25 件が採択され、今後の契約交渉を経て契約に至ったものか ら順次調査を実施します。 【本件に関する問い合わせ先】 JICA 中部 市民参加協力課 担当:前島、三輪田 TEL 052-533-1387 e-mail:[email protected]
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