エコツーリズム論 マスツーリズムは、観光地の自然環境や生活文化の

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エコツーリズム論
担当教員名
橘セツ
授業概要
マスツーリズムは、観光地の自然環境や生活文化の破壊につながることがありました。1980年か
ら自然環境や生活文化などの資源を持続させていくようなエコツーリズムの実践が試みられてき
ています。授業では、エコツーリズムの歴史と事例を紹介して、これからの新しいツーリズムのあり
方について考えます。
到達目標
1、授業で紹介する個々のエコツーリズムの事例において、そのツーリズムのどんな側面が自然環
境や生活文化などの資源を持続させていっているのかについて考え、理解する。
2、受講生の皆さんがエコツーリズムを実現するためにできることを考え、実践する。その過程や
結果について、発表し、期末レポートとしてまとめる。
授業方法(展開)
授業では、パワーポイントでの講義と DVD などの視聴覚教材を利用します。また、授業中に、学
生は、課題や作業を行います。
準備学習(予習・復習)の内容と分量
授業で紹介する個々のエコツーリズムの事例において、そのツーリズムのどんな側面が自然環境
や生活文化などの資源を持続させていっているのかについて考え、理解するために、事前に読
むべき文献を紹介する。予習復習として、これらの文献を読み、随時(授業内レポート、中間レポ
ート、期末レポート)まとめること
関連科目・知識・スキル
個々のエコツーリズムの事例において、そのツーリズムのどんな側面が自然環境や生活文化など
の資源を持続させていっているのかについての知識と考え、理解する力。
成績評価
小テスト(20%)と授業中の作業・授業内レポート(20%)と中間・期末レポート(60%)。
教科書・参考書など
プリントを配布します。授業中に紹介します。
履修上の注意事項
授業中に、学生には、課題や作業を行ってもらう予定です。したがって、授業中の作業への参加
を重視します。
授業の柱(単元)と授業スケジュール
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イントロダクション:エコツーリズムの定義とエコツーリズム推進法
エコツーリズムの歴史:壮大な自然から里山まで
エコツーリズムとグリーンツーリズム、ルーラルツーリズム、アグリツーリズモ
カントリーサイド・ルネッサンス:英国の農村再生の事例
EUの主導する「LEADER+事業」:ツーリズムと地域再生
EUの主導する「LEADER+事業」:英国のカンブリアの事例
EUの主導する「LEADER+事業」:イタリアのリグイア地方とギリシャの事例
エコツーリズムのルール(1):ツーリストの責任
エコツーリズムのルール(2):ツーリストを迎える人々の責任
エコツーリズムにおける交流
英国の「カントリーサイド・コード」と教育プログラム
「カントリーサイド・コード」教育プログラムの活動を実践してみよう(その1)
「カントリーサイド・コード」教育プログラムの活動を実践してみよう(その2)
里山をめぐるエコツーリズム
まとめとレポート作成指導
学生への一言
授業では,世界の様々な場所でのエコツーリズムのこころみについて紹介します。これらの事例
は自分の住む場所からは遠い場所の事例かもしれません。しかしながら、それらの事例から、受
講生のみなさんは、想像力をふくらませてください。これらの事例をとおして、あなたは、どのよう
に考えるのか、実践するのか、さらにはどのように生きるのかについて考える手がかりとしてくださ
い。これらの作業を通して期末レポートで「あなたの考えるエコツーリズム」についての考えをまと
めてください。