「グローバル3市場マーケット・マンスリー」を更新しま

M
情報提供資料
グローバル3市場マーケット・マンスリー
先月の投資環境ワンポイント
2015年3月号
http://www.kokusai-am.co.jp
各地域・市場間のリターン比較
(2015年2月27日現在)
過去1ヵ月
【グローバル株式マーケット】 ・・・・・・ p.2
不透明感が後退して世界的に株価は上昇
世界株式(MSCI)
+7.9%
+2.3%
+5.9%
+7.7%
+25.8%
参考)TOPIX
【グローバル・リート マーケット】 ・・・・・・ p.3
Contents
過去1年
過去3ヵ月
+8.0%
-1.6%
世界リート
米国市場が下げを主導
+4.7%
エマージング債券
+19.1%
-0.6%
+0.9%
+6.9%
-4.5%
参考)世界債券
【エマージング債券マーケット】 ・・・・・・ p.4
-4% -2%
ブラジル:レアル相場の下落に歯止めはかかるのか
(円/ドル)
(2014年11月末=100)
世界リート
110
0%
2%
4%
6%
8% -10%
-5%
0%
5%
10%
15% -10% -5% 0%
5% 10% 15% 20% 25% 30%
出所:Bloomberg
直近3ヵ月のグローバル3市場
115
-2.1%
-1.1%
ドル高
円安
直近3ヵ月の対ドルレート
(ドル/ユーロ)
125
1.40
120
1.35
115
105
ドル円レート
(左軸)
1.30
110
ユーロ高
ドル安
1.25
100
エマージング
債券
95
世界株式
90
11/28
12/29
1/27
2/25
注)エマージング債券はJ.P. Morgan EMBI Global Diversified、世界株式はMSCIワールド・
インデックス、世界リートはS&P先進国REIT指数に基づく(すべて米ドル建、配当込み)。
直近は2015年2月27日。
出所:Bloomberg
ドル安
円高
105
1.20
ユーロドルレート
(右軸)
100
95
11/28
1.15
1.10
12/29
注) 直近は2015年2月27日。
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料で使用している指数について」を必ずご覧ください。
ユーロ安
ドル高
1/27
2/25
出所:Bloomberg
KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.
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国際投信投資顧問
グローバル3市場マーケット・マンスリー 2015年3月号
●●●グローバル株式マーケット
先月のグローバル株式マーケット
★最近の注目トピック
先進国株式は上昇基調を維持
 不透明感が後退して世界的に株価は上昇
2月の米国株は上昇しました。ウクライナにおける停戦合意やギリシア向けの金融
先進国の株価動向を示す指数のひとつであるMSCIワールドは、昨年の高値を上回
支援の延長決定など、外部環境を巡る不透明感が後退したことが好感されました。
る水準に上昇してきました。(下図)MSCIワールドは、いわゆるリーマン危機時に
原油価格が一方的な下げ基調から一旦脱したことで、エネルギー関連銘柄が反発し、
大きく下落する局面がありました。しかしその後、日・米・欧の中央銀行による大胆
株式全体の上昇に寄与しました。
な金融緩和政策などが功を奏し、株価は上昇基調をたどっています。経済政策の効果
欧州の株式市場も概ね米国株に連動するかたちで、2月は堅調に推移しました。
に加えて、特に米国では企業による自社株買いや増配などの株主還元が積極的に行わ
れていることも株価にプラスに寄与してきました。わが国においても、こうした株主
還元に積極的な企業が増えていることが、日本銀行による積極的な金融緩和政策と併
せて株価の支援材料として注目されます。
MSCIワールドと国別株価指数の推移
MSCIワールドの推移
出所:MSCI
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料で使用している指数について」を必ずご覧ください。
出所:MSCI
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国際投信投資顧問
グローバル3市場マーケット・マンスリー 2015年3月号
●●●グローバル・リートマーケット
先月のグローバル・リートマーケット
★最近の注目トピック
 米国市場が下げを主導
各国の金融政策への注目が高まるリート市場
年初来のリート市場の動きを見ると金融緩和を受けて上昇する国・地域の好
調さが目立ちます。中でも、ユーロ圏は欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩
和の実施を決定したことなどが好感されS&P先進国リート指数構成国全てが
二けたのプラス・リターンとなりました。
2015年2月のグローバル・リート市場は下落しました。10年国債利回り
の上昇などをきっかけに売り圧力が強まった米国の下げが、市場全体の下げ
につながりました。
但し、米国以外の国は概ねプラス・リターンとなりました。中でも、金融
緩和などを受けて買い需要が高まっているフランスなどのユーロ圏や豪州の
好調さが目立ちました。
ユーロ圏以外で上昇率が目立つのは豪州です。豪州は、豪州準備銀行(中央
銀行)が政策金利を過去最低水準まで引き下げたことなどが好感され、堅調な
推移となっております。また、豪州同様に利下げが実施されたカナダについて
も相対的に高い上昇率を記録しました。
また、1月中旬より売り優勢となっていた日本は、2月に決算発表された銘
柄の決算内容が概ね好感されたことなどから地合いが好転し、1ヵ月を通し
てはプラス・リターンを確保しました。
金融緩和が材料視されている国・地域とは対照的に、利上げのタイミングが
注目されている米国は、ユーロ圏、豪州などと比較すると見劣りする上昇率に
留まっています。しかし、先進国の中では相対的に実物不動産市場の状況が良
好であることなどを背景に、中長期では着実な成長が続いています。
先進国および各国リート指数(現地通貨建、配当込み)
(2014年8月末~2015年2月末)
(2014年8月末=100)
●主要リート市場騰落率比較
(2014年12月末~2015年2月末)
125
フランス
120
フランス
豪州
日本
115
20.7%
豪州
110
米国
先進国
105
100
11.4%
カナダ
9.1%
英国
8.9%
シンガポール
95
4.4%
米国
90
85
14年8月
日本
14年10月
14年12月
1.0%
15年2月
0.00%
注) 先進国および各国リートは、S&P先進国REIT指数に基づく。
先進国は米ドル建。
3.0%
出所:S&P
5.00%
10.00%
15.00%
注)対象指数:S&P国別REIT指数(現地通貨建、配当込み)
対象国 :2015年2月末時点における時価総額が5兆円以上
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料で使用している指数について」を必ずご覧ください。
20.00%
25.00%
出所:S&P
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国際投信投資顧問
グローバル3市場マーケット・マンスリー 2015年3月号
●●●エマージング債券マーケット
★最近の注目トピック
ブラジル:レアル相場の下落に歯止めはかかるのか
ブラジル・レアルが下落を続けています。同通貨は年初から3月12日までに対米ド
ル(以下「ドル」)で16.1%下落、主要新興国通貨で最大の下落率でした。
ブラジル中央銀行(BCB)は3月4日に政策金利を12.25%から12.75%に引上げ。
利上げは4回連続です。年初に就任したレビ財務相は、歳出削減や減税措置の縮小な
ど財政再建に着手。財政金融政策の健全化に伴って、政府が投機的等級への格下げ
を免れるのではないかとの期待も浮上しました。しかし、政策の健全化には痛みも
伴います。公共料金の引上げ、政府歳出の削減、短期金利の上昇は低迷する内需を
一層下押しします。また、雨季(11-4月)の雨不足が深刻化しており、発電用貯水量
は長期平均を大きく下回っています。水力発電依存度の高さゆえ電力と飲料水不足
が生じるとみられ、景気の下押しと物価の押上げが懸念されます。大手金融機関は、
相次いで今年の経済成長率見通しを下方修正。Bloomberg集計の中央値は▲0.2%
ですが、▲1%台を予測する金融機関も複数みられます。
石油公社ペトロブラスによる政治家への不正資金供与疑惑も、政治的な不透明感
を高めています。3月3日、カリェイロス上院議長は給与税減税の縮減措置は違憲だ
と発言し、財政再建遅延の懸念からレアルは対ドルで前日比1.2%下落。発言の背景
には上記の疑惑を巡る政治対立があるとの見方も絶えません。不正資金問題の帰す
うは不明ながら、政府が経営が悪化する石油公社への財政支援を強いられ、政府債
務の増加と信用力の低下に見舞われる可能性も否定できません。
3月2日、BCBによる毎日1億ドルの先物ドル売り制度が3月末で終了するとの思
惑が浮上し、レアルは対ドルで1.9%下落。レビ財務相は通貨の過大評価は問題と発
言。自国通貨安を容認し、製造業の輸出競争力回復を図りたいとの意図もうかがえ
ます。財政金融政策の健全化や高水準の金利などの支援要因はあるものの、景気悪
化と物価上昇、信用力悪化の懸念や一次産品価格低迷による貿易収支悪化などの下
押し要因も多い中、当面、レアルの上値は重くなるでしょう。
4回連続で政策金利を引上げた中央銀行
(億米ドル)
4,000
【図1】
為替相場と外貨準備
為替相場と外貨準備
(日次) (レアル/米ドル)
1.2
レアル相場(線: 右軸)
3,500
1.4
直近値:
2015年3月12日
1.6
3,000
(%)
15
減速する景気と高止まるインフレ率
【図2】 政策金利と国債利回り
政策金利と国債利回り
(日次)
(%)
注) 直近値は2015年3月12日
14
2年債利回り
13
1.8
2,500
2.0
2,000
レアル高
1,500
2.2
11
2.4
10
2.6
1,000
直近値:2015年3月10日
レアル安
外貨準備(棒:左軸)
500
2008
2010
2012
2014
(年)
9
2.8
3.0
3.2
0
12
政策金利
8
7
2009
2011
2013
2015 (年)
12
10
8
6
4
2
0
‐2
‐4
‐6
‐8
‐10
‐12
‐14
‐16
【図3】
実質GDP成長率(四半期)
実質GDP成長率
(四半期)
(%)
9
注) 拡大消費者物価
指数(IPCA)
直近値は2015年2月
8
前年比
(線)
前期比年率
【図4】
消費者物価前年比(月次)
消費者物価前年比
(月次)
総合物価
7
6
コア物価
5
(棒: 季節調整済)
4
3
注) 直近値は
2014年7-9月期
2004 2006 2008 2010 2012 2014
出所:ブラジル中央銀行(BCB)、Bloomberg
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料で使用している指数について」を必ずご覧ください。
(年)
2
2005
2007
2009
2011
2013
2015 (年)
出所:ブラジル地理統計院(IBGE)、CEIC
KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.
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グローバル3市場マーケット・マンスリー 2015年3月号
国際投信投資顧問
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本資料で使用している指数について
世界株式はMSCIワールド・インデックス、世界リートはS&P先進国REIT指数、エマージング債券はJ.P. Morgan EMBI Global Diversified、世界
債券はシティ世界国債インデックスのそれぞれトータルリターン・インデックス(米ドル建)から各々算出。MSCI ワールド・インデックス、MSCIエ
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