2015年3⽉12⽇ニュージーランド –利下げから距離を置くRBNZ– ＜政策⾦利据え置き＞ 3 ⽉ 12 ⽇、ニュージーランド準備銀⾏（以下、 RBNZ）は政策⾦利を3.50％で据え置くことを決定しました。最後に利上げを⾏った2014年７⽉と⽐較して世界的な経済⾒通しの低下やインフレ期待が落ち着いていることなどを反映して、中期的なインフレ圧⼒が和らいできたことが声明⽂の中で指摘されています。このような状況から、RBNZは現⾏の政策⾦利を据え置くことが適切だという判断に⾄りました。＜政策⾦利とインフレ率の推移＞（％） 6 （2011/1/3〜2015/3/12）ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞ消費者物価指数（前年⽐） 5 ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞ政策⾦利 4 中央銀⾏の政策⽬標範囲中央銀⾏の政策⽬標 3 2 1 0 ※政策⾦利は発表⽇ベース 11年 12年 13年 14年 15年 RBNZは四半期毎に声明⽂の中で90⽇物銀⾏⼿形⾦利 ※消費者物価指数は2011年1-3⽉〜2014年10-12⽉の⾒通しを発表し、今後の政策⾦利の⽅向性や⽔準を＜NZドル為替の推移＞⽰しますが、今回は現在の⾦利⽔準が2017年3⽉まで続くという⾒通しを発表しました。前回（１⽉）の声（⽶ドル）（円）ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞﾄﾞﾙ/⽶ドル：右軸 100 0.9 明⽂でも政策⾦利をしばらく据え置くことが述べられていましたが、今回は数値を⽤いて政策⾦利を据え置くと予測する期間が明確に⽰されることとなりました。 90 0.8 ＜NZドルの推移＞ 3⽉に⼊り、NZドルは軟調な推移が続いていました。 80 ⽶国の雇⽤統計が市場予想を上回る結果だったことから⽶国での早期の利上げが意識されて⽶ドルが買われ、 70 NZドルは対⽶ドルで軟調に推移しました。今回の声明⽂でRBNZが利下げから⼀定の距離を置いた姿勢であることが⽰されたことで⼀部で広がっていた将来の利下げ観測が修正され、NZドルは反発しました。12⽇東京時間午前9時現在、1NZドル＝0.730 ⽶ドル、1NZドル＝88.68円となっています。＜為替⾒通し＞ニュージーランド経済は移住者の増加などを背景に内需の拡⼤傾向が続くことが予想される他、これまで原油価格が下落を続けてきた恩恵を受けることが期待されます。ニュージーランド経済が好調な推移を続けること、信⽤⼒が⾼く相対的に⾦利⽔準が⾼いことがニュージーランドドルの⽀援材料になることが⾒込まれます。 ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料に記載されている今後の見通し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。（NZドル⾼）ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞﾄﾞﾙ/円：左軸（NZドル安） 13年 14年（2013/1/1〜2015/3/12 15年東京時間午前9時現在）＜90⽇物銀⾏⼿形⾦利の推移＞（％） 4.0 （2013年3⽉~2017年3⽉） 3.5 90⽇物銀⾏⼿形⾦利 2015年3⽉予測 3.0 ※予測はRBNZによるもの 2.5 13/3 14/3 15/3 16/3 17/3 出所：Bloomberg、RBNZ 大和住銀投信投資顧問株式会社金融商品取引業者関東財務局長（金商）第353号加入協会一般社団法人投資信託協会一般社団法人日本投資顧問業協会 0.7 0.6