観光まちづくり推進業務委託仕様書 1.委託事業名称 観光まちづくり推進業務 2.背景と目的 本市では、これまで『総合計画前期基本計画(平成 23 年~平成 27 年)』において「観光資源 の有効活用」「情報発信の充実」「広域的な観光の振興」の3つの施策を設定し、観光協会と連携 しながら、本市の特性を活かした観光PRに努め、市民のふるさと意識の醸成を図り、にぎわい の創出や交流の拡大に努めてきた。 しかしながら、少子高齢、人口減少社会を迎え、地域の活力を持続することが厳しくなるなか、 積極的に市内外の活力を取り込むことが必要であり、そのためには観光まちづくりの推進がより 一層重要になってきている。 そこで、観光分野において高い知見と問題解決能力を持つ外部専門家に委託し、本市の魅力、 誇れる部分を全面に打ち出して、市内外に本市の良さを再発信することで、更なるふるさと意識 の高揚と継続的な魅力の創造につなげる中長期的な「観光まちづくり推進事業」を実施する。本 事業は『総合計画後期基本計画(平成 28 年~平成 32 年) 』の「観光を振興する」 「商業・サービ ス業を振興する」分野における具体的な取り組みとして位置づけるとともに、地域住民生活等緊 急支援のための交付金(地方創生先行型)を活用して取り組むものである。 3.委託期間 契約締結日から平成28年3月31日まで 4.現状と課題 (1)観光課と観光協会による観光イベント等の実施により、一時的な交流人口の増は図れるも のの、効果的な事業がなく市民や来訪者のニーズに応えることができていない。 (2)観光課で所管している JR 加古川駅構内のまち案内所兼かこがわ観光物産館やその周辺の 商業施設にある加古川市民ギャラリーの利用者が減少している。 (3)限られた地域資源しか利用できておらず、市内外への情報発信が不十分であるため、来訪 者が伸び悩んでいる。 (4)観光協会をはじめ、市民や地元企業と連携して取り組んでいる観光振興施策(かつめし PR、 かこがわ検定、産業観光ツアー、広域連携ツアー、フィルムコミッションなど)の方向性の 検証と見直しを行う。 (5)本市の観光まちづくりに重要な役割を担っていく観光協会のあり方を考える。 (独自財源の確保、民間の経営センスを持った事業経営など) 5.業務内容 (1)現状と課題、本市の観光分野における強みと弱み、社会情勢、全国の動向などを分析し、 市民のふるさと意識の高揚と継続的な魅力の創造につながる効果的で実行性の高い取り組み (以下「観光まちづくり推進事業」という。)をとりまとめた「観光まちづくり戦略」を策 定する。 (2)観光まちづくり推進事業について、5年間(平成27年度から平成31年度まで)の実施計画 を策定する。 (3)本実施計画に基づいた平成27年度観光まちづくり推進事業を実施する。 6.業務推進における前提 まち・ひと・しごと創生法において、 「地方版人口ビジョン・総合戦略」の策定が努力義務とさ れたことから、本市においても「人口ビジョン」及び「総合戦略」の策定の準備を進めている。 今後、 「人口ビジョン」及び「総合戦略」の策定にあたっては、結婚・出産・子育てや、経済・ 雇用の現状把握、市民の希望の把握、分析等を通じて、人口減少に関する各種課題の要因を明確 化したうえで、各施策(観光まちづくり推進事業はそのひとつ)の方向性を検討していく予定で ある。 本業務は、今後策定する「総合戦略」に先行して取り組むこととなるが、観光まちづくり推進 事業の実施にあたっては、 (1)数値を把握し、わかりやすく、適正な数値目標(KPI)を設定す ること、(2)事業効果の検証・評価・改善の仕組みを構築すること、 (3)本市の特徴を踏まえ た独自性のある内容であることとする。 7.報告書の提出 (1) 「観光まちづくり戦略」 「実施計画」 「実施した業務内容」を記載した業務報告書を作成し、 平成 28 年 3 月 31 日まで(中間報告は平成 27 年 10 月末まで)に提出すること。 (2)業務報告書は、正本 1 部、副本 5 部のほか、電子データ(CD-ROM 等)により提出するこ と。 8.その他 (1)本業務により新たに生じた著作権については、全て本市に帰属するものとする。また、受 託者は本業務の実施のために必要な第三者の著作権・肖像権については、事前に書面にて許 諾を取得するとともに本市にその旨を書面により報告すること。 (2)本仕様書に定めのない事項については、受託者と本市が必要に応じて協議するものとする。 以上
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