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第2編
総合戦略
第1章 基本的考え方
第1章 基本的考え方
1 策定の趣旨
我が国は平成20年(2008年)をピークに人口減少が続き、この状況が続けば「人口減
少が地域経済の縮小を呼び、地域経済の縮小が人口減少を加速させる」という負のスパ
イラル(悪循環の連鎖)に陥るリスクが高まります。
こうした中、国では、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創
生することを目指して、まち・ひと・しごと創生本部が設立されました。
今後、全国的に「若い世代の就労・結婚・出産・子育ての希望の実現」、「東京一極集
中の是正」や「地域の特性に即した地域課題の解決」の3つの視点を基本に魅力あふれ
る地方の創生を目指すことになります。
本市においても、先に策定した第2次唐津市総合計画及び人口ビジョンで抽出した人
口減少がもたらす課題解決のため、まち・ひと・しごと創生法第10条に基づき、国・県
の総合戦略を勘案して、新たなまちづくりに踏み出していくための指針として、唐津市
まち・ひと・しごと創生総合戦略(以下「総合戦略」という。)を策定します。
2 計画期間
総合戦略の計画期間は、平成27年度から平成31年度までの5年間とします。
3 戦略の位置づけ
・総合戦略は、住民の不安や期待に対応し、産官学金労言等の多様な立場からの意見を
参考に、第2次唐津市総合計画に掲載した施策を基本として、人口減少対策として計
画期間において取り組むべき施策等をまとめたものです。
総合戦略
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第1章 基本的考え方
4 基本的視点
総合戦略は、第1編の人口ビジョンを参考に、3つの基本的な視点をもって、人口減
少対策への取り組みを効果的・戦略的に実行していくこととします。
視点①
三大都市圏及び福岡市からのUターンの促進
本市に「住みたい」、「働きたい」と思う希望を実現するため、進学や就職のため
一度転出した若い世代の「戻りたい」という意識の醸成と、「戻ってこられる」環境
の整備を実現します。
視点②
若い世代の就労、結婚、出産、子育ての希望実現
将来にわたって安定した人口構造を維持していくため、若い世代が本市で安心し
て就労し、希望どおり結婚し、出産、子育てをすることができる社会環境を実現し
ます。
視点③
地域資源を活かした課題解決と地域活性化
人口減少に伴う地域の変化に柔軟に対応し、本市が直面する課題の解決を図ると
ともに、市民が共に支え合い、将来にわたって安全・安心で心豊かな生活を営むこ
とができる持続可能な都市を構築します。
5 戦略の検証・改善
総合戦略は、基本目標に係る数値目標や具体的な施策に係る重要業績評価指標(KP
I)の達成状況について、毎年度、取り組みと成果等を検証し、目標達成に向けて適宜
見直しを図っていくこととします。
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総合戦略