北京の一週間 1 英龍はいきなり葛道場大リーグに参加 毎月一週目の大リーグです。中国一プロを輩出する葛玉宏道場で行われ、葛道場、聶 衛平道場、馬暁春道場、わが丁烈晨帆道場の間の合同試合です。午前、午後一局ずつ、 一週間 13 局、持ち時間各 1 時間秒読み 20 秒 3 回。弱い子でも 4 段レベルの中、英龍は 4 勝 9 敗、140 名中 129 位。(英龍は中国の 4 段です。)石金昊先生が設定した 4 勝の目 標を何とかクリアできてほっとしています。大体 40 分で一局が終わってしまう英龍にと って、これからよく考えて打つ、棋譜を勝負がつくまで取る、この二つが今後の課題で す。この大リーグは夏のプロ試験に出る子が大勢参加しているから、9,10 局を勝てなけ れば入段がとても争えないそうです。 2 梅艶は序盤の検討に苦戦 私はさっそく師範として道場生の局後の検討指導に入りました。現役から遠ざかった 私は序盤の新定石に戸惑うばかりです。「この手があるの」と始めはよく聞く私に、その うち、「梅先生はこの手を知っているか」と挑発してくる生徒。いっそう低姿勢で生徒に 新布石、新定石をどんどん教えてもらいました。みんなは新定石を覚えるのが早く、読 みもよくできています。一方、碁の理屈、例えば大場感覚、攻めの方向、形勢判断、ヨ セなどまだまだ弱いようです。 3 イケメン道場先生の丁寧かつ厳しい指導 全日制の道場生は 9 歳から 14 歳 30 数名です。今週は毎日試合、検討の繰り返しでし た。丁烈先生、王晨帆先生、石金昊先生は毎日みなさんの負け局を必ず検討してくれま す。さすが現役先生だけに、碁に対する理解と実践力がすごいです。ハイレベルの検討 に飢えている私はできる限りみんなと一緒に聞いて勉強のチャンスにしています。生徒 達の悪手に、バカ、アホの叱りとユーモアな冗談交じりの検討に思わず吹き出してしま います。 葛道大リーグ終了後、道場生一人一人丁先生の訓示を受けました。手を叩かれたら、 スクワット 300 回などの罰もありましたが、丁先生の一生懸命さと愛情が感じさせられ ます。先生の叱りに言い返す言葉がなく、こども達は全体的に純粋でおとなしい印象で す。 4 PM2.5 はやはり深刻 日本のきれいさに慣れている私はとにかく北京の汚さにびっくりしました。空気だけ でなく、町全体、借りたマンションの部屋、どこも汚いです。一週間少しずつ掃除して やっと住める環境にしました。砂だらけの日は一日中練習室で、埃が少ないときだけス ーパーへ行ったりします。囲碁の勉強環境が優れる分、汚い空気と環境に我慢するしか ありませんね。
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