三木市立自由が丘小学校 通級指導教室 吃音指導の 吃音指導の大切なこと 大切なこと 平成27年3月5日 第3号 ことばの教室では、吃音の指導において大切にしていることが3つあります。 1 吃音を治すことを主な目標としない。 吃音は現在においても原因や治療法は確立されていません。そこで、治すことより吃音 ご協力、 協力、ご支援ありがとうございまし 支援ありがとうございました ありがとうございました があっても自分の思いを伝えたり発表したりして、自信を持って生活を送ることをめあて 「いってらっしゃーい」「おかえり」という学級からの温かい送り出しと出迎えや、連絡帳 への真心いっぱいの励ましのことばなど、ありがとうございました。クラスの友だち、担任の にしています。つまり、吃音と上手くつき合っていくことだと考えています。 ことばの教室では、物語文やリズムのある詩、劇などを声に出して読んだり話したりす 先生の応援のおかげで、通級してくる子どもたちは安心してがんばることができました。また、 る中で楽しく自信をもつように指導しています。また、遊びの中での会話を大切にしてい 10月~11月に実施しました担任連絡会には本校まで足を運んでいただき、ことばの教室で ます。時には、吃音のある児童のグループ学習を持ち、体験等を交流する場も設けていま は見ることができない子どもたちの姿を教えていただくことができました。来年度もご協力、 す。 ご支援よろしくお願いいたします。 2 吃音指導は発達段階によって指導内容が違う。 低学年では、吃音に関しては周りも反応がそんなにないため、吃音の悩みというものは 少ないですが、中学年・高学年になると自分の話し方について悩むことがあり、特にメン (指導が終了した児童の保護者の方の声) 聞くことと発音を学んだだけでなく、こんな時どうすればいい?と、日常生活で起こる であろう課題を一つ一つ一緒に考えていただいたり、楽しみながらいろいろな活動をし たりすることができました。様々なことを学んだことばの教室の時間が、これからのこ の子の人生の中でどれ程大きな影響を与えてくれ、自信につながっていくのかと思う と、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。自分の考えをしっかり言葉で表現できるよう になり、気持ちも強くたくましく成長したように思います。また、努力と頑張る姿は母 親から見ても尊敬に値すると思います。本当にありがとうございました。 タル的なサポートが必要となります。テキストを用いて吃音というものを学習したり、自 分と置きかえて話をしたりしています。このように吃音の指導は発達段階に応じて内容を 変えています。 3 周りの理解が大事である。 吃音について“本人の努力が足りないからだ”とか“落ち着いてゆっくり話したらうま くいくのに!”とかいうのは誤った考えです。周りが吃音についての正しい理解を持つこ とがとても大事です。周りの正しい理解があると子どもはのびのびと話すことができるか らです。吃音の問題は周りの反応によって大きいものになったり、ほとんど問題にならな かったりします。 本年度、38名でスタートしたことばの教室です。この1年間の入退級等をお知らせします。 【平成26年度の通級児童の状況(人) 】 年度初め 途中入級 年間通級指導 年間退級 教育相談 通級指導児童数 児童 児童数 児童数 児童数 5 43 24 22 年間通級指導 児童数+ 教育相談児童数 お願いとお知 いとお知らせ 2月に各学校や保護者の方々と次年度の時間割について協議させていただきました。3月 38 65 には市教委から平成27年度の時間割についての通知が届くと思いますが、何卒ご協力をよ ろしくお願いいたします。 ここ8年間は、40名ほどの通級児童数があります。また、教育相談の件数も増加傾向です。 これからも、ホームページや「ことばだより」等での啓発活動を継続していくとともに、通級 指導教室での学びやすい環境を整備していかなければならないと考えています。 来年度、第1回の通級指導教室の日時は、各保護者、担任に事前にお知らせいたします。 1年生は5月からの指導開始で2年生以上は4月中旬指導開始予定です。
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