ASI切替器 コマンド設定方法について(PDF 371KB)

ASI 切替器
コマンドライン設定方法について
第 1.2 版
株式会社日立情報通信エンジニアリング
i
All Rights Reserved, Copyright (C) 2013,
Hitachi Information & Telecommunication Engineering, Ltd.
<目 次>
1. 適用 ...................................................................................................................................... 1
2. 概要 ...................................................................................................................................... 1
3. 接続方法 ............................................................................................................................... 1
4. コマンド概要........................................................................................................................ 2
5. 設定方法 ............................................................................................................................... 3
6. 設定例 .................................................................................................................................. 6
7. 初期値 .................................................................................................................................. 7
ii
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1. 適用
本書は、ASI 切替器の設定端末を使用したコマンドラインによるパラメータ設定方法について適用する。
ASI 切替器は SNMP による MIB 設定も可能であるが、本書で MIB 設定方法は記載しない。
2. 概要
ASI 切替器は設定端末を使用して、装置のパラメータを設定する。インタフェースとして制御用 LAN
(TELNET)を使用する。
コマンドラインによる設定方法では、パラメータ設定反映のためには設定保存と ASI 切替器の再起動が
必要である。
3. 接続方法
切替モジュールの背面にある LAN のコネクタに LAN ケーブルを接続することで、設定端末と接続する。
(直接接続の場合はクロスケーブル、HUB を介する場合はストレートケーブル)
設定端末は、市販の WindowsPC でハイパーターミナルもしくは、ターミナルソフトなどの TELNET 接続
できるソフトが実装されているものを使用する。
設定端末側の接続条件を表 3-1に示す。
表 3-1 設定端末側接続条件
№
項
目
規
1
使用ポート番号
規定の TELNET ポート(23)
2
同時接続セッション数
1
1
格
備
考
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4. コマンド概要
コマンドラインにて設定できる項目を表 4-1に示す。
表 4-1
No
1
項目
コンソールパスワ
ード設定
ASI 切替器設定パラメータ
コマンド名
概要
setpwd
コンソール用パスワードを変更する。
seteth
2
ネットワーク設定
3
SNMP エージェント
設定
4
SNMP 固有 MIB 設定
5
SNMP トラップ設定
6
切替ポート設定
chkrate
7
ASI 実 効 レ ー ト 表
示
制御用のネットワーク・インタフェー
スを設定する。
SNMP エージェントに関するパラメータ
を設定する。
SNMP の MIB に関するパラメータを設定
する。
SNMP のトラップに関するパラメータを
設定する。
切替ポートに関するパラメータを設定
する。
ASI 実効レートを表示する。
8
動作ログ表示
hlog
装置動作に関するログを表示する。
9
バージョン表示
設定保存
hver
装置のバージョン番号を表示する。
save
設定を保存する。
再起動
reboot
システムを再起動する。
12
ログアウト
exit
コンソールモードをログアウトする。
13
ヘルプ表示
help
コマンド一覧を表示する。
setsnmp
setmib
settrap
setport
10
11
2
備考
指定ポートの ASI 実効レート[bps]
を1秒周期で表示し、スペースキー
の入力により終了する。
設定値をコマンドラインにより保
存する。保存された設定値は次回装
置起動時に適用される。
設定変更を行った場合などにコマ
ンドラインによって装置の再起動
を行う。
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5. 設定方法
5.1. 起動時
ASI 切替器を起動すると図 5-1が表示される。設定方法を説明する。
Command Console [Version:【バージョン番号】]
enter password:*******
(1)
*【バージョン番号】部には、バージョン番号を表示
図 5-1
ASI 切替器起動後コンソール画面
USER>help
Setup Login Password
Network configuration
SNMP agent configuration
SNMP MIB configuration
SNMP TRAP configuration
Switching port configuration
ASI Effective rate check
Display LOG
Display Version info
Save to backup ROM
System reboot
Exit console
図 5-2
setpwd
seteth
setsnmp
setmib
settrap ('0'-'7')
setport
chkrate ('1'/'2')
hlog ('clear')
hver
save
reboot
exit
(2)
ASI 切替器[help]コマンド実行後コンソール画面
(1) 設定された「パスワード」を入力し、「Enter」を押す。
(2) 「help」を入力すると、設定できる内容とコマンド名が表示される。(図 5-2参照)
3
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5.2. コマンド一覧と設定内容
TELNET で接続したとき使用できるコマンド一覧を表 5-1、表 5-2に示す。なお、全ての設定変更は save コマンドによる保存が必要。設定保存
を行わない場合、電源再投入にて変更内容は破棄される。(変更以前の設定に戻る。)
表 5-1
No
1
項目
コンソールパスワード
設定
内容
コンソール用パスワードを
変更
コマンド
setpwd
2
ネットワーク
設定
制御用のネットワーク・イ
ンタフェースを設定
seteth
3
パラメータ
ASI 切替器 コマンド一覧(1/2)
コマンドライン
1 回目:New password
2 回目:Confirmation
設定内容
ログインパスワード
設定値
半角英数字
最大 15 文字※1
IP address
Subnet mask
IPアドレス
サブネットマスク
XXX.XXX.XXX.XXX
(XXX:0~255)
Default gateway
デフォルトゲートウェイ
SNMPエージェント
設定
SNMP 固有
MIB 設定
SNMP エ ー ジェントに関
するパラメータを設定
SNMP の MIB に関す
るパラメータを設定
setsnmp
Community Name
コミュニティ名
setmib
SNMPトラップ
設定
SNMP のトラップ送出
有無及び送出先を
設定
settrap
System.sysContact
System.sysName
System.sysLocation
Trap output
標準 MIB の sysContact
標準 MIB の sysName
標準 MIB の sysLocation
トラップ有効フラグ
Target IP address
トラップ送出先アドレス
6
切替ポート設定
切替ポートの制御情
報を設定
setport
ASI rate check
ASI rate threshold
Sync loss check
Sync byte check
Error check time
ASI 実効レート監視の有無
ASI 実効レートエラー閾値
Sync loss 監視の有無
Sync byte 監視の有無
エラー継続時間閾値
7
ASI 実効レート
表示
指定ポートの ASI 実
効レート[bps]を 1s 周
期で連続表示
chkrate
4
5
(0-7)
トラップ送出番号
(1|2)
ポート指定
(1:IN1,2:IN2)
備考
同じ文字列を 2 回入力
ログアウト後から反映
(設定保存が必要)
設定保存後、再起動に
より反映
半角英数字
最大 15 文字※1
半角英数字
最大 15 文字※1
0(無効)/1(有効)
XXX.XXX.XXX.XXX
(XXX:0~255)
0(無効)/1(有効)
0~90000000
0(無効)/1(有効)
0(無効)/1(有効)
1~100(100ms~10s)
スペースキーの入力で終了
4
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表 5-2
No
項目
8
動作ログ表示
内容
装置動作に関する
ログを表示
hver
9
バージョン表示
装置のバージョン番
号を表示
パラメータ
(clear)
装置に保持して
いるログを削除
-
10
設定保存
設定を保存
save
-
-
11
再起動
システムを再起動
reboot
12
ログアウト
exit
-
13
ヘルプ表示
コンソールモードをログアウ
ト
コマンド一覧を表示
Are you sure? [type
'yes' to reboot]
-
help
-
-
※1
コマンド
hlog
ASI 切替器 コマンド一覧(2/2)
コマンドライン
設定値
-
-
再起動の有無
設定内容
装置に保持している
動 作 情 報 ロ ク ゙ を出力
する
装置の FPGA、ファームウエ
アのバージョン番号を表
示する
備考
yes(実行)/
yes 以外(無効)
使用可能な文字は右記および半角スペース:0123456789ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ abcdefghijklmnopqrstuvwxyz!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~
5
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6. 設定例
図 6-1に ASI 切替器のコマンド設定例を示す。
USER>seteth 0
-IP address
:192.168.10.10
-Subnet mask
:255.255.255.0
-Default gateway :192.168.10.1
(1)
(2)
USER>save
writing backup ROM...
complete
(3)
USER>
図 6-1
ASI 切替器 設定例
(1) 「キーボード」で「seteth 0」を入力し、「Enter」を押す。
(2) 現在ののネットワーク設定が表示される。
変更する場合は、「キーボード」の「Back Space」で削除し、値を入力後「Enter」を押す。
(3) 設定を反映させるため「save」コマンドを実行する。
設定内容は、次回再起動後に反映される。
6
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7. 初期値
7.1. ネットワーク設定
表 7-1
№
1
2
3
項目
IP アドレス
サブネットマスク
デフォルトゲートウェイ
ネットワーク設定項目一覧
初期値
192.168.1.1
255.255.255.0
0.0.0.0
備考
7.2. SNMP エージェント設定
表 7-2
№
1
項目
コミュニティ名
SNMP エージェント設定項目一覧
初期値
private
備考
7.3. SNMP 固有 MIB 設定
表 7-3
№
1
2
3
項目
sysContact
sysName
sysLocation
SNMP 固有 MIB 設定項目一覧
初期値
HITACHI-JTE
UM7000C
(なし)
備考
7.4. SNMP トラップ設定
表 7-4
№
1
2
項目
トラップ有効フラグ
トラップ送出先アドレス
SNMP トラップ設定項目一覧
初期値
0(無効)
0.0.0.0
7
備考
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7.5. 切替ポート設定(障害監視の設定)
表 7-5
№
1
2
3
4
5
項目
ASI 実効レート監視有効化
ASI 実効レートエラー閾値
Sync Loss 監視有効化
Sync Byte 監視有効化
エラー継続時間閾値
障害監視設定項目一覧
初期値
0 (無効)
0 (0[bps])
1 (有効)
1 (有効)
10 (1 秒)
備考
※監視有効化の設定が 1(有効)となっており、「エラー継続時間閾値」に指定された時間以上エラー状態
が継続した場合に障害発生と判定する。エラーの継続時間が閾値未満の場合は切替を行わない。
7.6. コンソールパスワード設定
表 7-6
№
1
項目
パスワード
コンソールパスワード設定一覧
初期値
pwd1234
8
備考
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7.7. IP アドレスが分からなくなってしまった時は
本機器は、ネットワーク I/F 以外の外部接続手段がないため、IP アドレスが分からないと接続できな
くなってしまう。万が一 IP アドレスが分からなくなってしまった場合の対策として、各切替モジュー
ルは電源起動時にネットワーク設定を記載したメッセージをブロードキャストで出力している。表 7-7
にメッセージの内容、図 7-1にメッセージ出力例を示す。
ネットワークモニタソフト等で本メッセージを参照し、IP アドレスを確認する。
表 7-7
№
1
2
3
4
項目
プロトコル
宛先ポート
メッセージフォーマット
記載情報
ネットワーク通知メッセージ
内容
UDP ブロードキャスト
65535
独自形式テキスト
モジュール番号(*)
MAC アドレス
IP アドレス
サブネットマスク
備考
(*)エンクロージャ内の位置(1~8)
MODULE=1
MACADDR=01-23-45-67-89-AB
IPADDR=192.168.1.1
SUBNET-MASK=255.255.255.0
図 7-1 メッセージ出力例
9
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ASI 切替器 コマンド設定方法について
2012 年 9 月 20 日
第 1.0 版
2012 年 9 月 25 日
第 1.1 版
2013 年 4 月 1 日
第 1.2 版
編集
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発行
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10
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