UM6000Rコマンド設定方法について(PDF 69KB)

UM6000R
コマンドライン設定方法について
第 1.0 版
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
i
All Rights Reserved, Copyright (C) 2014,
Hitachi Information & Telecommunication Engineering, Ltd.
<目
次>
1. 適用...........................................................................................................................................1
2. 概要...........................................................................................................................................1
3. 接続方法 ...................................................................................................................................1
3.1. RS-232C による接続.........................................................................................................................1
3.2. 制御用 Ethernet(TELNET)による接続 ......................................................................................2
4. 設定内容 ....................................................................................................................................3
5. 設定方法 ....................................................................................................................................4
5.1. 起動時...............................................................................................................................................4
5.2. コマンド一覧と設定内容..................................................................................................................5
6. 設定例........................................................................................................................................7
ii
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1. 適用
本書は UM6000R の設定端末を使用したコマンドラインによるパラメータ設定方法について適用する。
UM6000R は SNMP による MIB 設定も可能であるが、MIB 設定方法は記載しない。
2. 概要
UM6000R は設定端末を使用して、装置のパラメータを設定する。
インタフェースとして RS-232C または制御用 LAN(TELNET)を使用する。
3. 接続方法
RS-232C による接続
3.1.
RS-232C による接続方法は、UM6000R 本体の背面にある D-sub 9pin オスのコネクタに RS-232C ケーブル
(D-sub 9pin
メスーメス
クロス)を設定端末に接続する。
設定端末は、市販の WindowsPC でハイパーターミナルもしくは、ターミナルソフトが実装されているも
のを使用する。
設定端末側のパラメータを表 3-1に示す。
表 3-1
№
項
目
信
方
設定端末側パラメータ一覧
規
1
通
2
デ ー タ 転 送 速 度 115200bps
3
同 期 確 立 方 式 調歩同期方式
4
通
信
方
6
コ
7
接
ケ
ク
ー
考
式 全二重
データフォーマット
続
備
式 RS-232C
5
ネ
格
スタートビット:1
データビット :8
パリティビット:奇数
ストップビット:1
フロー制御
:無し
タ D-SUB9 ピン(オス/インチねじ)
ブ
ル
クロスケーブル
1
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制御用 Ethernet(TELNET)による接続
3.2.
制御用 Ethernet による接続方法は、UM6000R 本体の背面にある LAN のコネクタに LAN ケーブルを接続す
ることで、設定端末と接続する。(直接接続の場合はクロスケーブル、HUB を介する場合はストレートケー
ブル)
設定端末は、市販の WindowsPC でハイパーターミナルもしくは、ターミナルソフトが実装されているも
のを使用する。
設定端末側の接続条件を表 3-2に示す。
表 3-2
№
項
設定端末側接続条件
目
規
1
使用ポート番号
規定の TELNET ポート(23)
2
同時接続セッション数
1
2
格
備
考
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4. 設定内容
設定端末にて設定できるパラメータを表 4-1に示す。
表 4-1
No
内 容
コンソールパスワード
1
設定
2 コンソールモード設定
3 ネットワーク設定
4 SNMP エージェント設定
5 SNMP 固有 MIB 設定
6 SNMP トラップ設定
7 TS over IP 共通設定
8 TS over IP ポート別設定
9
TS over IP パイロット
設定
UM6000R 設定パラメータ
詳 細
コンソール用パスワードを変更する。
備
考
コンソールのモード(RS-232C 経由/制御用 Ethernet
経由)を変更する。
IP 伝送用、制御用のネットワーク・インタフェース
を設定する。
SNMP エージェントに関するパラメータを設定する。
SNMP の MIB に関するパラメータを設定する。
SNMP のトラップに関するパラメータを設定する。
IP 伝送用の共通パラメータを設定する。
IP 伝送用のポート毎のパラメータを設定する。
UM6000R では 1
ポートのみ
IP 伝送用のパイロットパターン信号のパラメータを
設定する。
パスワード、コミュニティ名には以下の文字と、半角スペースを使用可能。
また、最大 15 文字入力可能。
0123456789
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
abcdefghijklmnopqrstuvwzyz
!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~
3
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5. 設定方法
5.1. 起動時
UM6000R を起動すると図 5-1が表示される。設定方法を説明する。
Boot Loader : Version 【バージョン番号】
+355584 byte complete
press any key
(1)
Command Console [Version: 【バージョン番号】]
enter password:*******
(2)
*【バージョン番号】部には、バージョン番号を表示
図 5-1
UM6000R 起動後コンソール画面
USER>help
Setup Login Password
System configuration
Network configuratuion
SNMP agent configuration
SNMP MIB configuration
SNMP TRAP configuration
TSoverIP configuration
TSoverIP port configuration
TSoverIP port setting apply
TSoverIP pilot configuration
Check TS buffer
Clear TS FIFO
Check Delay
Display LOG
Display Version info
Save to backup ROM
Restore to factory default
System reboot
Exit console
図 5-2
(3)
setpwd
setsys
seteth ('0'¦'1')
setsnmp
setmib
settrap ('0'-'7')
settsip
setport
applyport
setpilot
hchkbuf
hclrbuf
hchkdly
hlog ('clear')
hver
save
factorydefault
reboot
exit
UM6000R[help]コマンド実行後コンソール画面
(1)
「キーボード」のどれかのキーを押す。
(2)
設定された「パスワード」を入力し、「Enter」を押す。
(3)
「help」を入力すると、設定できる内容とコマンド名が表示される。(図 5-2参照)
4
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5.2. コマンド一覧と設定内容
「USER>」に、表 5-1に示す「コマンドライン①」に示すコマンドを入力すると、「コマンドライ
ン②」と現在の設定内容が表示され、各パラメータを入力することが可能。
なお、全ての設定変更は save コマンドによる保存が必要。(setpwd、applyport など、即時で動作に
反映するコマンドであっても、設定保存を行わない場合、電源再投入にて変更内容は破棄する。(変更
以前の設定に戻る。))
表 5-1
No
1
2
内容
コンソール
パスワード設定
コンソール
モード設定
3
ネットワーク設定
4
SNMP エージェント
設定
5
SNMP 固有 MIB 設定
6
SNMP トラップ設定
7
コマンドライン①
9
TS over IP
設定反映
設定内容
New password
setsys
Console mode
ログインパスワード
(初期値は「pwd1234」)
コンソール選択(RS232C or 制御 LAN)
seteth ('0'¦'1')
(※1)
IP address
Subnet mask
Default gateway
IP アドレス
サブネットマスク
デフォルトゲートウェイ
setsnmp
Community Name
コミュニティ名
setmib
System.sysObjectID
System.sysContact
System.sysName
System.sysLocation
標準 MIB の sysObjectID
標準 MIB の sysContact
標準 MIB の sysName
標準 MIB の sysLocation
settrap ('0'-'7')
Trap output
Target IP address
トラップ有効フラグ
トラップ送出先アドレス
settsip
パケットサイズ設定(188 or 204)
TSP カプセリング数 (1∼7)
FEC モード指定
マルチキャストメンバシップレポート送出周期
マルチキャスト/ユニキャスト指定
クロックモード指定
(外部クロック同期モード指定)
1PPS packet
1PPS 伝送
Delay adjustment
遅延調整有無
Delay time
遅延時間
Clock transfer
クロック伝送(8.127MHz/10MHz)
Null compression
NULL 圧縮
Null add
NULL 補間
入出力設定
I/O mode(※2)
受信 IP アドレス
Receive IP address(※3)
受信ポート番号
Receive port(※3)(※8)
受信バッファアラーム設定
TSP buffer alarm size(※3)
送出先 IP アドレス
Destination IP address(※4)
Destination MAC address(※4、※5) 送出先 MAC アドレス
送出先ポート番号
Destination port(※4)
送出元ポート番号
Source port(※4)
サービスタイプ
IP Type of service(※4)
TTL
IP Time to live(※4)
RTP ペイロードタイプ
RTP payload type(※4)
RTP SSRC
RTP SSRC(※4)
TS over IP ポート別設定を送受信動作に
反映する (※9)
setport
TS over IP
ポート別設定
コマンドライン②
setpwd
TS over IP
共通設定
8
UM6000R コマンド一覧
applyport
TSP packet size
TSP capsule num
FEC mode(※6)
IGMP interval time
IP mode
Clock mode
5
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No
内容
コマンドライン①
setpilot
10
TS over IP
パイロット設定
11
IP 受信用バッファ
内 TS パケット格納
数表示
12
IP 受信用バッファ
クリア
コマンドライン②
Receive IP address
Receive port
Destination IP address
Destination MAC address(※5)
Destination port
Source port
IP Type of service
IP Time to live
RTP payload type
RTP SSRC
hchkbuf
hclrbuf
hchkdly
設定内容
受信 IP アドレス
受信ポート番号
送出先 IP アドレス
送出先 MAC アドレス
送出先ポート番号
送出元ポート番号
サービスタイプ
TTL
RTP ペイロードタイプ
RTP SSRC
現在の IP 受信用格納(遅延)バッファ内
の TS パケット数を 1 秒おきに表示する
※スペースキー押下で終了
IP 受信用格納(遅延)バッファをクリア
する
13
遅延測定値表示
14
動作ログ表示
15
バージョン表示
16
設定保存
17
設定値初期化
18
再起動
reboot
送信機に信号が入力され、受信機から出
力されるまでの遅延時間の測定値を 1 秒
おきに表示する
※スペースキー押下で終了
装置動作に関するログを表示する
(clear 指定時には現在保持しているロ
グを消去)
装置の FPGA、ファームウエアのバージョ
ン番号を表示する
現在の設定をバックアップ ROM に保存す
る
設定値を工場出荷の初期値に戻す
(※7)
システムを再起動する
19
ログアウト
exit
コンソールモードをログアウトする
help
図 5-2に示すコマンドライン一覧を表示
する
hlog ('clear')
20
hver
save
ヘルプ表示
factorydefault
※1
0 の場合「IP 伝送用」、1 の場合「制御用」のネットワーク設定が可能。
※2
入出力は
※3
入出力指定で IP 受信設定「IP>DVB-ASI」時のみ設定・表示可能。
※4
入出力指定で IP 送信設定「DVB-ASI>IP」時のみ設定・表示可能。
※5
ユニキャスト配信時のみ設定可能。
※6
オプション搭載機のみ。
※7
サービスの運用開始後は、設定値初期化を行わないようにしてください。
※8
IP 受信設定を行う場合、ユニキャスト、マルチキャストいずれの場合であっても、ある受信 IP アドレス・受信
(0:OFF
/
1:DVB-ASI->IP
/
2:IP->DVB-ASI)
で設定可能。
ポート番号の設定登録を行った場合、同一受信 IP アドレスで受信ポート番号を+2 した別の受信設定は不可(受
信ポート番号+2したポートは、FEC パケット伝送用に予約)
※9
誤設定を防ぐための確認として、ログインパスワード入力が必要。設定反映を中止するには、パスワード確認に
おいて、実際の設定とは異なるパスワードを入力する。
6
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6. 設定例
図 6-1に UM6000R のコマンド設定例を示す。
USER>seteth 0
-IP address
-Subnet mask
-Default gateway
(1)
(2)
:192.168.10.10
:255.255.255.0
:192.168.10.1
(3)
USER>save
writing backup ROM...
complete
USER>
図 6-1
UM6000R 設定例
(1)
「キーボード」で「seteth 0」を入力し、「Enter」を押す。
(2)
現在の「IP 伝送側」のネットワーク設定が表示される。
変更する場合は、「キーボード」の「Back Space」で削除し、値を入力後「Enter」を押す。
(3)
設定を反映させるため「save」コマンドを実行する。
7
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