資料6 「山形市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例」 【要点】 1 条例設定の背景 「子ども・子育て支援新制度」では、 「地域子ども・子育て支援事業」の中に 放課後児童クラブが位置付けられており、児童福祉法の一部改正により、その設 備及び運営の基準について厚生労働省令で国が定める基準に従い、又は参酌して 市町村が条例で基準を定めることとされました。 このため、山形市では、他市の条例制定状況等を参考にしつつ、市議会12月 定例会で議決を得て同条例を制定いたしました。 2 条例の主な内容 条例で定める運営基準の主な内容は次のとおりです。 (1) 設備に関する基準 ○必要な設備・備品の配置 遊び及び生活の場としての機能並びに静養するための機能を備えた区画(専 用区画)を設けるほか、必要な設備・備品を備えなければならない。 ○専用区画の面積 おおむね1人当たり 1.65 ㎡以上 ○衛生・安全の確保 専用区画等は、衛生・安全が確保されたものでなければならない。 (2) 運営に関する基準 ア 職員 ○資格 保育士、社会福祉士、幼・小・中・高校教諭、2年以上従事者等 ○配置人数 2人以上 イ 集団の規模(1つの支援の単位を構成する児童数) おおむね40人以下 ウ 開所時間・日数(下線部が山形市独自基準) ・年間250日以上の開設 ・小学校の長期休業期間 1日8時間以上 ・平日開所時間 1日6時間以上 ※国基準は3時間以上 (3) その他の基準 ○一般原則 ・放課後児童健全育成事業者は、利用者の人権に配慮し運営を行わなければ ならない。 ・放課後児童健全育成事業者は、地域社会との交流・連携を図り保護者・地 域社会に対し、運営の内容を適切に説明するよう努めなければならない。 ・放課後児童健全育成事業者は、運営内容を自ら評価し、その結果を公表す るよう努めなければならない。 ・放課後児童健全育成事業所の構造設備は、採光・換気等利用者の保健衛生、 及び危害防止に十分な考慮を払って設けなければならない。 ○知識・技能の向上 放課後児童健全育成事業の職員は、常に自己研鑽に励み、児童の健全な育成 を図るために必要な知識・技能の修得、維持、向上に努めなければならない。 ○非常災害対策 非常災害に必要な設備を設けるとともに、訓練を行わなければならない。 ○苦情処理 利用者の保護者等からの苦情を受け付けるための窓口設置等の措置を講じ なければならない。 3 現在運営しているクラブに対する経過措置 専用区画の面積の基準である「おおむね1人当たり 1.65 ㎡以上でなければな らない。 」とする規定(第9条第2項)及び1つの支援の単位を構成する「児童 の数はおおむね40人以下とする。」規定(第10条第4項)については、この 条例の施行日から5年を経過する日までは、適用しないことができる経過措置を 設けます。 しかし、基準に合致した取り組みを積極的に実施していくため、現在、基準を 満たしていないクラブについては、市及びクラブは、5年の間にそれぞれの基準 を満たすよう、必要な措置を講じることとなります。 4 条例の施行期日 子ども・子育て支援法等の施行の日(平成27年4月1日予定)から施行。
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