知っておきたい、介護・福祉のこと 平成27年度 介護保険改定② Vol.21 介護保険改正(案)の内容は非常に細かく、多岐にわたるものです。すべてを把握するのはと ても難しいため、一部を抜粋してご紹介しています。皆様だけでなく、私たちサービス事業所 が関わることも少しだけご紹介します。 ◆ 特別養護老人ホーム 入所は要介護3以上に ◆ 介護保険の施設である「特別養護老人ホーム(特養)」は、有料老人ホームなどに比べて利用料も安く、要 介護度が重くてもケアしてもらえます。この施設の入所待ちが全国で約52万人にのぼり、すでに深刻な施設 不足に陥っています。そのため、2015年4月より入所条件が設けられ、より厳格になります。原則、新規入所 は要介護3以上の人に限定されるようになる予定です。 < ポイント > ★「要介護3以上」の制限は新たに特別養護老人ホームに入所する人の基準で、現在すでに特別養 護老人ホームに入居中の人は、要介護1、2であっても、そのまま住み続けられます。 ★要介護度が1、2と低くても、所定の「やむをえない事情(認知症高齢者、知的障害や精神障害があ る、心身の安全、安心の確保が不可欠)」に該当する場合は、新規入所できることになっています。 ★入所時の食費や部屋代は原則自己負担で、低所得者には費用を軽減する仕組みがありますが、 その認定基準も厳しくなりそうです。 ◆ 福祉用具貸与 セット価格もOK ◆ これまでは、ベッド本体、マットレス、柵、などと、商品個別にレンタル料金が設定されてましたが、今後、ベッド 本体とオプション(マットレスや柵など)を合算したレンタル料金が設定できるようになります。 ベッド ¥1,000 マット ¥200 柵 ¥50 ベッド+マット+柵 合計 ¥1,200 ◆ 集中減算(9割減算)対象事業増加 9割→8割に ◆ 居宅介護支援事業所は、正当な理由のない特定の事 業所への偏りに対する対応が強化されます。サービスの 偏りの割合が8割を超える場合に減算されます。 1社にばかり仕事を振る のではなく、多くの所に仕 事を振るように! 【 まとめ 】 2025年には団塊の世代が75歳以上となり、介護が必要な高齢者の数が急増するとみられています。 介護保険は一部給付が縮小され、市区町村が行う地域支援事業の重要度が増すなど、大きな見直 しが行われます。高齢者が住み慣れた地域で生活を継続できるようにするため、介護、医療、生活支援、 介護予防を充実させようというものです。一方で、低所得者の保険料軽減は拡充され、所得や資 産のある利用者の負担が引き上げられます。これからの大介護時代を迎えるに当たっては制度改 正が必要ですが、みんなが公平に不安のない老後が迎えられるように制度設計されればと思います。 介護用品レンタル・販売・住宅改修 ベルメディカルケア(株) リラックス事業部 TEL
© Copyright 2024 ExpyDoc