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夢神楽 STAGE12
「イノリガミ -浮世絵札の夢現-」作品概要
劇団
彩流画師・一廓―――
都随一の絵師とうたわれたその名を知らぬ者はない。
その筆で描かれる艶やかな作品は、幾代も変わることのない美しいもの「千代絵」と称され、数多く写し絵が
出回り国中の民に親しまれた。
中でも一廓最後の作品となった「千枚絵札」はまさに一世を風靡し、幸せを呼ぶお守り札として国中に広まる
こととなる。
しかし、この世の富と名声を全て我が物とした最中、一廓は原典「千枚絵札」を持ち去り忽然と姿を消したの
だった。
そして十年の時が過ぎ、再び一廓の名が国中に広まった。
「一廓の死」という噂と共に・・・
ここは、千枚絵札の舞う世界―――
夢と見まごう現の中で、己の掴んだ真実は「嘘」か「真」か・・・
■あらすじ■
主人公は、一世を風靡した絵師である一廓(いっかく)を父に持つ青年・風靡(ふうび)。
舞台となる阿白国は、一廓の描いた「千枚絵札」という千枚の景色を描いた絵札が流行し、幸せを運ぶ
お守り札としてその写し絵が出回り、城下町を中心に国中に溢れていた。
そんな、父の残像に溢れた“千枚絵札の舞う世界”に、風靡は父への反感を抱いたまま暮らしている。
なぜなら、父が国に援助を受けながら描いた「千枚絵札」、その完成の背景には母の死という大きな犠牲
があったのだ。また母が死んで間もなく、国宝となった原典「千枚絵札」を父が持ち去り逃亡、風靡は
罪人の息子として生きなければならなかった。
しかし、幸いにも風靡は友人にも恵まれ、国に仕える者の援助や、叔母の助けもあり、他の人と変わら
ない平穏な日々を過ごしていた。
一廓の逃亡から 10 年の月日が経とうとしていた頃、一廓の死の噂が国中に広まる。そんな矢先、正体の
知れない者たちから命を狙われる風靡。さらには死んだはずの若かりし母の顔を持ち、母の名を持つ女・
アネハが風靡の前に現れ…。
風靡の平穏な日常が、急速に変わり始めるのだった。そこから物語は動き始める。
襲われた背景には、風靡が一廓とアネハの息子であること、原典「千枚絵札」の所在を誰もが探してい
ることがあると掴んだ風靡とその友人たち。一廓を知る様々な人も集い、風靡は千枚絵札に隠された真
実を見つけ始める。
現代は模造品も含め出回った千代絵だが、一廓が描いたその原典「千枚絵札」には、本当に幸せを呼ぶ
力が備わっていたのだ。
特殊なその力は、もとは母・アネハのもの。
その秘密を知る国は、さらなる権力のために千枚絵札を求め、
母の生まれ故郷の隠れ里は、力を公にしてはならないと千枚絵札を求める。
国、隠れ里、それぞれの企みのもとで、風靡はどんな真実を見つけるのか。
信じていた仲間が一夜にして敵となり、信じていたものが全て真実ではなかったと気付いたとき、母の
持つ特殊な力、一廓の描いた「千枚絵札」への本当の想いが見え始める。
そして「力」を前に、風靡の出した答えとは…。
“自分とは何か”をテーマに、千代紙と千羽鶴をモチーフに描く、“想いを届ける”物語。
色艶やかな千枚絵札が舞う、艶やかなこの世界で、その裏にひっそりと、でも確実にある父と母の想い、
人が人を想うということを描く和風ファンタジー。